虫との闘い
作業を開始してから数分。枝の下から、見たことのない虫がササーッと走り出てきた。
「ヒーッ!」と叫んでティッシュで虫を掴み、ビニール袋にギュウと押し込む。もちろん袋の口は硬結びだ。
…虫も、外で見るぶんには問題ないのだが、家の中で見るとダメだ。たとえ害のない虫だとしても、申し訳ないがダメだ。髪の毛が地肌から2ミリくらい浮いた感覚で「ひゃああああ!」と叫んでしまう。
それでですね、この得体の知れない虫がですね、その後も枝からワラワラと発生しまくりましてですね、えーと、深夜に絶叫を15回ほども上げたでしょうか。
一度に発見する虫が複数いたこともあり、考えてみると、いや考えたくはないが、20匹ほどの虫を処分したことになる。
そのたびに資源の無駄遣いなことは承知のうえで、ティッシュを使って捨てまくった。すみません。
ま、虫が好んで付くほど魅力的な実なのだ、それほど美味しいんだ、と自分に言い聞かせ、大騒ぎをしながらも、なんとか実を選別を終えた。
こんなことになるんなら、ここまでの作業を河原で済ませておくんだった。
次回の教訓としたい。(あるのなら) |