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特集


チャレンジの日曜日
 
壮絶!長崎のゴミ収集

■変り種名刺受け

話を元に戻して、ふたたび名刺受け。

「とてもかわったものがあるのでそれをご案内しましょう」


左の青いひょろ長いものが、実は名刺受け。


「これが名刺受けですか」
「ちゃんとスリットもついていて、名刺受けなんですよ、これが」


どこから取り出すんだろうと思ったら上部が開いた。


「名刺入れる口が高い位置にあるんで、腰をかがめなくても入れられて良いのかもしれません」
「名刺受けのユニバーサルデザインですか。これが」
「でもなぜ青いのかは疑問です」
「見るからに『ペンキの青』って色合いですしね」
「きっとよっぽど名刺入れて欲しいんでしょうね」
「積極性を感じますね」
「まあ、入ってるの見たことないですけど」


「あとこれは名刺受けが2つもあるお墓です」


門柱タイプと墓石タイプの夢の競演。


「よくばりですね」
「二世帯お墓とかでしょうか」


「あと、ひとつだけですけど、木製の名刺受けもあるんですよ」


ウッディー名刺受け。手作り感あふれる好作品。




取り出し口もこんな感じ


「なんだかフレンドリーな感じですね」
「というか、『妖怪ポスト』っぽいですよね」


せっかくなので、名刺を入れてみた。よろしくお願いします。



■一番お気に入りの名刺受け

「ところで山田さんが一番好きな名刺受けって、ありますか?」
「ありますよ」


「これが一番お気に入りの名刺受けです」お気に入りの名刺受け、っていうのも意味わかんないですが。




ミニマルでかわいらしい模様がはいった作品。確かに良い。もって帰りたい。


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ところで最後にずっと気になっていたことを山田さんに聞いてみた。

「これまでさんざんお墓をめぐって名刺受けの写真撮ったり触ったりしてきたわけですよね」
「はい。メジャーで大きさ測ったりもしてますしね」
「なんか、たたられたりとかしてません?原因不明の頭痛とか」
「いやー、ないですよ」


喫茶店で山田さんのサイトのプリントアウトをみて復習をする。墓地ばかりだったんで、感じの良いショットも一枚入れてみました。意味ないけど。



名刺受けの前で名刺交換しました。
今回、名刺受け鑑賞のために墓地をめぐってみて、そこに自分の家族・知り合いのお墓がなくても、墓地ってもっとカジュアルに訪れても良い場所なんじゃないかと思った。デートにお墓。そういうのもいいんじゃないか。六本木ヒルズよりよっぽど楽しいよ。

その際には名刺を忘れずに。

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山田浩市さんのwebサイト「山田屋意匠堂」



 

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