「特売日って事もあって、普段の2、3倍の量ですよ」
荷物を全部積み終わるまで30分ほどかかり、千葉さんは運転席に乗り込んだ。
15時35分
タマゴと僕を乗せたトラックは愛鶏園を出発。
岡部町から国道254号を南下し川越に立ち寄る。川越で荷物を追加し、最終的に新座の集荷センターを目指す。
タマゴは一度新座に集合し、そこから別のトラックで各店舗に旅立っていくのだ。
僕「やっぱり、タマゴ壊しちゃったりしますか?」
千葉さん「いや、相当な段差を行かない限り大丈夫ですよ。まあ、気は使いますけど」
僕「そうですよねぇ、タマゴですもんねぇ」
千葉さん「温度管理も大変なので」
僕「コンテナ内は何度くらいの設定ですか?」
千葉さん「10度です。あまり冷え過ぎるとタマゴが汗をかいてカビたりするんで」
僕「相当デリケートですね」
千葉さん「ええ、なので休日自分のクルマに乗るときは運転が荒くなります」
千葉さんはシビックに乗っていて、サスペンションをいじったりしている。
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