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ちしきの金曜日
 
すごく掘るのがたいへんそうなトンネル

「立坑」って名前いいよね


うおー!降りたよ!

前出の記事でも大橋ジャンクションの立坑を見に行ったが、なんど見ても不思議な気分になる。なんだろう、この感じ。土圧に負けないよう、またシールドマシンをあれこれ作業することができるよう、とてもがっちり作ってある穴。穴は掘ることだけがたいへんってわけではないのだ。


こちらはみんなで見に行った大橋ジャンクションの立坑

こちらは山手トンネルにあった立坑。

また「立坑」って名前がいい。質実剛健。たてのこうだから立坑。名前の付け方が、浮かれたJ-popとかとは違う。「The reason 〜きみに捧ぐ歌〜」とかそういう。むずがゆい。その点クラシックの題名っていいよね。「交響曲第2番」とかさ。2番目に作ったシンフォニーだから第2番。すばらしい。つまり、立坑とは交響曲なのだ!

なんの話だっけ。


入っていきますよ!

 

ぐにゃぐにゃは若さの証


ちょうカーブしてる!

トンネル内に充実した説明小屋がありました (なんだ「説明小屋」って)

トンネルに入ってみて最も印象的なのは、その曲がりくねりっぷりだ。

かっこいい。かっこいいけど、これは別にわれわれ「曲がりくねったトンネルにぐっとくる人びと」のためにそうしているわけではなく、やむなくこうなっているのだ。

その説明が左の写真にある、トンネル内に設けられた小屋にあった。


ぼく以外のみなさんは業界関係者の方々なので、専門用語が飛び交って質疑応答がなされていました。

気になる、壁一面に張られた航空写真を見ると、現在いるトンネルの急カーブっぷりが一目瞭然。

上の航空写真を見てもらうとわかると思う。これを見ると、「どうせ西にのびていくんだから、わざわざぐるっとまわらずに行けばいいじゃない」と感じないだろうか。

だがしかし。よく見ると、このトンネル潜ってすぐに水路はあるわ、モノレールはあるは、首都高はあるは、りんかい線はあるわ、でいろんなものの下をくぐらなきゃならなくてたいへんなのだ。

つまり、深くもぐらなくてはならない。しかしそのためには距離が必要。よって、いったん北の方に進むのだ。なるほどー。

大橋ジャンクションのぐるぐるもそうだったけど、高度に開発されちゃってる都心部にあとから大規模な道路通そうとすると、いろいろたいへんで、結果的にぐにゃぐにゃするのね。

ぐにゃぐにゃとかぐるぐるは、最近作られた、若いインフラの証なのではないか。生一本に真っ直ぐ育つことができる時代は終わった。まるでぼくのようだ。なんの話だ。

 

シールドマシン見たいなー


小屋内にあったすごく本気っぽい画面レイアウトの表示。

さて、今回残念だったのは、トンネルを掘る装置であるところのシールドマシンを見ることができなかった点だ。マシンは順調に掘り進んでいて、かなり先まで行ってしまっているため、そこまで行く時間的余裕がなかったためだ。いくら時間がかかろうと行くのに。

さきほど触れたように、この見学にお邪魔できたのはDPZの記事でさんざん「土木工事すてき!」って書き連ねてきた結果だ。

ならば主張しておこう。シールドマシン見たい!見たいよう!


シールドマシンのリアルタイムモニタだ!姿勢制御の様子とかが示されている。うおー。

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