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ちしきの金曜日
 
すごく掘るのがたいへんそうなトンネル

なんだかもくもくと行われてるぞ、とは思ってた


大井のあたりでなんかやってんなー、とは思ってた。

中央環状品川線とは、首都高の一部で、いまいっしょうけんめいつくっている最中の環状線。の、一部。一番南西、その名の通り品川のあたりの部分のことだ。


この部分。【中央環状品川線 特設サイトより】

中央環状品川線とは、首都高の一部で、いまいっしょうけんめいつくっている最中の環状線。の、一部。一番南西、その名の通り品川のあたりの部分のことだ。

つまり、前ページ最初で紹介した大橋ジャンクションと山手通りの記事の、その南側延長部分だ。

ということは、このトンネルは最終的にはあの大橋ジャンクションに繋がる、というわけ。ほほう!そりゃ楽しみ!主に工事が楽しみ!(免許持ってないからな)


で、今回見せてもらったのはその品川線の一番南側の端っこ。上の地図の「大井北立坑」というところから入らせてもらった。【中央環状品川線 特設サイトより】

で、今回見たのは、いわば大橋ジャンクションの反対側、大井の立坑だ。ここからシールドマシンが出発して、ただいまどんどこ掘っている最中。

 

DPZライターやっててよかったー


わくわくしながら現場へ!建設業界関係者にまじって参加した。ちょう場違い。

さて、なんでこんな立坑とトンネルを拝むことができたのかというと、それは東京土木施工管理技士会さんにお誘いいただいたからだ!ふつうは入れないからね、当然。

DPZにいままで書いてきたものをご覧いただいて「この人なら喜びそう」と思ってのお誘いだ。うれしい!喜びますともこうやって!

DPZに書いてきてほんとうよかったと思った。もし工事現場見学したい人がいらっしゃったら、DPZのライターになるといいと思う。まじで。


立坑の上に建っているやぐらの屋上へ。
こから現場が一望できる。

現場に着いたら、まずはやぐらの屋上へ。ここからあたりを一望する。


品川方面を見たところ。運河と鉄道に挟まれた狭い敷地でいろいろたいへんそうだと思った。

手前に見えるのはベルトコンベア。運河の向こう側に見えるのは東京モノレール。シールドマシンが掘った土がここに運ばれてくる。それが運河にいる台船に積まれて、なんとあそこへ…!

ほら円筒形のカバーの中にはこうやってベルトコンベアが!乗りたい!運ばれたい!

上から見おろしてみて、まず最初に思ったのは「狭い敷地でたいへんそうだなー」ってことだった。この後分かるのだが、実際、いろんな意味で狭くてたいへんなのだ。

次に印象的なのはベルトコンベア。左の写真がそれ。穴を掘ると当然土がでるわけで、それをどうするかっていうのは、トンネル掘りで苦労することのひとつなのだ。

ここでは、なんと、船に積み込んで中央防波堤・人呼んでチューボーにもっていくのだそうだ。土だからって、そこらへんに捨てるわけにはいかないのね。たいへんだ。


そしてさらに、この日は風が強かったために船が出ず、土は一時的にヤードに置かれているとのことだった。どんなにすごいマシン作ることができるようになっても、人間はお天道様にはかなわない。


ベルトコンベアのベルト!持って帰りたい!

穴掘るのって、想像するよりずっとたいへんなのだなあ、としみじみと思った。

思い出してみればこどもの頃砂場で穴掘ったりトンネル掘ったりしたが、けっこう苦労したな。あんなんでも。すぐ崩れて。ああいうふうにならないよう、最新鋭の技術と知恵が総動員されているのだ。人間は穴を掘るために進化してきたのではないかとすら思う。

さて、いよいよ地下に!行ってみたらもっといろいろたいへんだったのだ。


もぐるぜ!

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