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ロマンの木曜日
 
珍・お伊勢参り(前編)
え。


先日、ライターの高瀬さんが「お伊勢参り」に行っていた。
日帰りで、しかも「信心より食いもん」の旅だったようだ。
それでもやっぱりお伊勢参りだった。

私もお伊勢参りに行った。
対抗したわけではないが、
鈍行で、さらに「信心より色もの」の旅だったように思う。
そしてやっぱり、それでもお伊勢参りだったと私も言う。

 

……だと言い張ります。

(text by 土屋 遊



車窓の風景:富士山を見るとコーフンするよね
車窓の風景:ホームのベンチに手作りざぶとん
車窓の風景:女神と女神

数日前からの試練

友人神田ぱんさんの誘いを受け、山口マナビさん、こさささこさん、我妻俊樹さん、そして私の5人で行くことになっていました。

神田ぱんさんにはいつもだまされ、長時間ヘロヘロになるまで歩かされたりしてまったくロクなことがないのですが、
「宿は旧遊郭の地にある"麻吉旅館"」そして「修学旅行気分で!」の言葉にそそのかされ、中学生の息子に対抗するつもりで
「行きます!」
と即返答。

まず浮上した問題は、早朝5時という、どちらかというと就寝時間に近い起床時間です。

日が近づき、弱気になっていたところへ、急遽「元祖国際秘宝館」見学がメインイベントに組みこまれました。
目が覚めた。
B級スポットマニアのあこがれでもあるこの名館が、3月末で永遠クローズドとなる衝撃の事実。

神に導かれているとしか思えません。神田ぱんさんにモーニングコールを依頼して最初の試練をかろうじてしのぎました。

 

青春(中年)18きっぷの旅へ

6時45分東京発の東海道本線を皮切りに、5,6本の電車を乗り継ぎます。

こささん以外はみな中年でありながら、あつかましくも青春18きっぷを利用させて頂きました。

車内では
「富士山の頂上はいつまで冬なのか」
「スカンク何匹(の臭い)で人は死ねるか」
「マンギョンボン号と美しく発音できる体勢」
などについて検証しているうちに、あっさりと午後3時には伊勢に到着。

伊勢市駅で待ちかまえていたのは「大阪の危険地帯に行くのです」と一日早く向かっていた山口さん。地元の人のように手を振って歓迎されました……。

 



珍歴史35年のフィナーレを目撃したい

合流後、「まずは身を清めまして……」と満場一致で向かったのは『元祖国際秘宝館』です。

秘宝館のゴッドファーザーこと故松野正人氏が、ただならぬ熱意でもって創設したのが1972年、日本初のことでした。 神の国と呼ばれる地において、35年ものあいだ珍スポットの神として君臨してきた大人の御殿です。


旧国道沿いにぽっかり浮かんだアラジン風古城

松野氏の探究心より実現したという有名な「馬の交尾ショー(毎日実演!)」は調教師不在によりとっくに見られなくなっていましたが、それでもかつての輝かしいエンターテイナーショーの残像がでかでかと城壁でアピールしていました。


いやもうほんとに日本の宝だと思う。
「秘」と「館」が抜けることにより、堂々とアピール……。

 

 
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