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フェティッシュの火曜日
 

ディテールを観察する

あの看板がいったいどういう作りになっているのか、気になる諸兄も多いことだろう。気にならない人はたぶん3ページ目まで読み進めてないと思うので、看板のディテールを遠慮なく紹介したい。


鉄製の柵に、トタン+木枠の看板がくくりつけられているミッドセンチュリー風のデザイン
看板自体はワイルド&シンプルな造作
照明がある看板には電気メーターがついている
珍しいスケルトン物件。右後方に727。

看板だけが交換できるように看板と柵は別物になっていた。看板を替えることでずっと利用できる。巨大なファミコンみたいだ。

柵だけで看板がないものもあった。使われなくなったのか、たまたま看板制作中なのかわからないが、これがロハスでエコのメッセージですといわれれば信じてしまいそうだ。裸の王様みたいだけど。

 

看板気分で新幹線を見よう

新幹線からはあっち側の象徴として見ていた看板がいま横にある。僕はいまはあっち側だ。オンザ彼岸である。

彼岸からいつもの新幹線を眺めてみよう。なかに乗ってるひとと目があったりするだろうか。うらやましがってる顔が見えないだろうか。シュゴヮ シュゴヮと音を立てて新幹線が近づいていた。


看板とともに新幹線を見る

………。新幹線はペンみたいに細くてなかに人が乗ってるとは思えなかった。なかの人と目が合うなんてとうてい無理だ。

新幹線からは「ああ、あっち側(うっとり)」なんて見ていたのが看板からはこんなちんけに見えるなんてちょっと愉快だ。ああ、来てよかった。


自慢しよう

帰りの新幹線からさっき歩いた看板を見た。

あの裏側に釘が出てることとか、蚊が渦巻いておれのまわり飛ぶこととか、土がふわふわで足が地面にめりこむこととか、堆肥のにおいがけっこうきついこととか知ってるのは僕だけだと思ってほくそ笑んだ。

いい旅でした




 
 
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