漫画のようにズッコケるのは楽しい
ダミーの下半身を使うことで、安全に漫画のようにズッコケることができた。
撮影をすすめていくうちに、ダミーの下半身を持って「ズコーーーーーッ!」とやると、意味もなく楽しい気分になることもわかった。
興味のある方は、同じようなものを作ってみてください。
ZOOM会議で使うもよし、パーティー・イベントなどでも大活躍してくれるはずである。
ただ、見慣れるまでの数日間、部屋にあるダミーの下半身に何度もギョッとさせられるけどねー。
ギャグ漫画で登場人物が意表をつくようなことを言うと、周りのキャラクターがズコーーーーーッと足を天に向けてズッコケるのがある。
現実にああやってズッコケることができれば、派手で目立つし、楽しいに違いない。
やってみよう。
漫画みたいなズッコケとは、図のように登場人物Aが突拍子もないことを言うと、受け手のキャラクターBが、ズコーーーーーッと言いながら、ドヒャーーーーッという感じで一瞬にして足を真上に向けてひっくり返るというものである。
アレができたら派手で目立つに違いないのだが、簡単そうにみえて、高い身体能力が必要であるし、ケガをする恐れもある。
簡単そうに見えて、やると難しいところは座布団と幸せを運ぶ山田隆夫の仕事と同様である。知らんが。
なんとか安全に、漫画みたいにズッコケられないものか?
そこで考えたのが、以下のようなアイデアである。
ダミーの下半身を作成し、それを逆さにして抱え、上半身だけ撮影すれば安全に漫画みたいにズッコケたと思わせられるという寸法だ。
もしもあなたが「それはあくまで撮影を前提としたものではないか」と気が付いてしまった場合、ここはひとつ気が付かなかったことにして先を読み進めて欲しい。
ダミーの下半身の作り方だが、まず太さのことなる塩ビ管の一方に切り込みを入れ、画像のように組み合わせる。
これに、端材とイレクターパイプを組み合わせて骨組みを作る。
これにズボンと靴を履かせればダミーの下半身の完成だ。
そして、これを抱えて正面から上半身だけを写すと
ご覧のように漫画みたいにズッコケているように見えるのである。
さて、この道具はZOOM会議で真価を発揮する。ZOOM会議はもともと上半身しか映っていないからである。
使い方はこうだ。
このようにすればド派手にズッコケているように見え、そのうえ場もなごむのである。
さて、これがあれば他にもいろいろと使える場面があるはずである。趣味としてのズッコケだ。さっそくズッコケプレイに出かけよう!
まず、当たりつき自販機があったのでなにか買うことにする。
小銭を投入してボタンを押す。
ルーレットが電子音を鳴らしながら回りはじめる。
ピピピピピピピピピピピピピピピピピ…ピ…ピ…ピ……ピ………
と勢いよくズッコケれば、ハズれて沈んだ心も軽くなったような気がするのである。まあ、大して重くなっていたわけではないけど。
ズッコケられるシチュエーションを探していたら河川敷についた。
河川敷についたはいいが行き当たりばったりで撮影をしていたため、ズッコケられる場面には出会わなかった。そこで時間もあることだし、撮影を手伝ってくれている知人に肩車で恩返しすることにした。
いやあ、こんな暑い中、撮影に付き合ってくれていて申し訳ないねえ、という思いが肩越しに伝わればいいが…
実をいうと記事のための撮影を手伝ってくれる者も少なく、ここのところずっと一人で撮影しているのである。
なんだか悲しい。
しかし…
とやれば非常事態に隣戸へ避難したいような悲しい気分も吹き飛ぶというものである。
炎天下で熱中症になる可能性があったので、一旦休憩のために自室の前まで戻ってきた。すると、この光景である!
私が「はやまるんじゃない!」と叫んだのを合図にしたように、男が飛び下りかけたのでダッシュで近寄り必死に彼の足をつかむ。
男は落ちようと暴れまわり、私の腕力では、とてもじゃないがこれ以上は重くてささえきれない。期せずしてデイリポータルZ史上最悪の衝撃映像をお届けすることになってしまうのか?!
読者諸氏の肝を冷やしてしまって申し訳ないが、ダミーの下半身には、いろいろな使い方があることがわかった。
いろいろやってみたが、意外にズッコケされるシチュエーションは少なく、思ったような成果はあげられなかった。
先を見ないで行き当たりばったりで撮影をすると、こういうこともある。
この記事をどうすればいいのか分からず近所の公園に来た。
成果はなくとも、今そこにある材料だけでどうするか、どう料理するか、それが料理人の腕の見せ所だ。こうみえて俺は神田川料理道場出身だ。うそだが。
ダミーの下半身を使うことで、安全に漫画のようにズッコケることができた。
撮影をすすめていくうちに、ダミーの下半身を持って「ズコーーーーーッ!」とやると、意味もなく楽しい気分になることもわかった。
興味のある方は、同じようなものを作ってみてください。
ZOOM会議で使うもよし、パーティー・イベントなどでも大活躍してくれるはずである。
ただ、見慣れるまでの数日間、部屋にあるダミーの下半身に何度もギョッとさせられるけどねー。
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