デジタルリマスター 2023年7月23日

ダイエーの裏に軍艦がある(デジタルリマスター)

軍港めぐりツアーの船は進む。

下の写真に写っているドックは普段原子力空母ジョージワシントンが停泊している場所だ。この日は残念ながら出港後で見られなかった(だからツアーが決行されたともいう)。

ジョージワシントンは空母キティホークの後任としてここ横須賀にやってきた原子力空母だ。全長333メートル、乗組員は5500人、加えて3000人以上の原子力関係の科学者がアメリカからやってきたのだという。この近くの人に聞くと

「空母が入港しているかどうか、町の雰囲気を見ただけでわかる」のだと。

原発を持つ町が丸ごと移動しているのと同じ規模なのだ、そりゃあ雰囲気も変わるだろう。今日のように空母が出港している日でも横須賀の町には外国人が本当にたくさんいる。

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こちらはアメリカの海上保安庁。
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このドックに普段は原子力空母がいる。

目の前に新たな軍艦が出現する度、乗客は

「でかい!」「近い!」

と甲板で沸く。サファリパークみたいだなと思った。「ライオン近!」「ゾウ、でか!」と同じ列に「軍艦でか!」がある。

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手前はイージス艦。甲板にある箱みたいなのがレーダー。奥の軍艦はブルーリッチという名前の船。このあたりの軍艦の中で一番偉い船なのだとか。通信機器をたくさん積んでいて、作戦を各隊へ指示する。
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軍艦の知識が一挙に身につく

イージス艦かどうかの見分け方はレーダー設備を見るとわかるらしい。イージス艦というのはイージスというシステムを装備した船らしい。さらにイージスというシステムは、・・そこまではアナウンスされなかった。つまり甲板上に8角形のレーダーを積んでいるのがイージス艦という船のようだ。

ツアーは米軍基地を臨む横須賀港沖をぐるっとまわって今度は日本の海上自衛隊のある長浦港方面へと進む。

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消磁所に停泊する「うらが」。消磁所は日本には呉とここ横須賀にしかないので、磁気を帯びた船はどちらかの港で消磁してもらう必要がある。

アナウンス内容の受け売りが続くがためになるので聞いて欲しい。

上の船は日本の海上自衛隊が有する「うらが」。現在停泊中の場所は「消磁所」と呼ばれる場所で、その名の通り船が帯びた磁気を消すための場所なのだとか。

航海中に帯びた磁気は敵艦や魚雷に見つかりやすくなるためこうして定期的に消磁する必要があるのだ。

普段あまり役にたたないこんな知識は、忘れる前に誰かに教えたくなる。

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山に見えるが実は倉庫

それから米軍基地内にある山。実は中はがらんどうで倉庫になっているらしい。だけど何が入っているのかは非公開なのだとか。意外と映画館とかだったらピースだ。

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ぱかーって割れてロボットとか出てこないか。

こちらは対岸に位置する日本の海上自衛隊の船。もはや日本の自衛隊は世界の海軍と比肩するだけの能力を持っている、と言っていた。

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日本の軍艦も十分でかい。

それから下のでかい軍艦はなんと木造だ。木だと磁気を帯びないのだという。

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日本の海上自衛隊の船。磁気を帯びないよう、木造だ。

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