そしてタレというものの本気の濃さに気づく
サイゼリヤに同行してくれた橋田さんが、サラダにほとんどタレ(ジュース)の味が反映されていないのを味わってからいった。
「古賀さん、やっぱりタレってすごい濃いんだよ。逆に本物のタレをジュースみたいに飲んでみるってのはどうかな」
あっ。と思った。それは、無理だ。
タレの濃さは、やっぱりおそるべきものなのだ。
コンビニでこの野菜ジュースを見つけたときばかりは、これだ! と思った。
充実野菜 野菜&ヨーグルトミックス 20種類の野菜と4種の果実にヨーグルトををミックス。 野菜汁50%+果汁45%+はっ酵乳5%=100% と、どういう理屈なのかよくわからないが密度がぎっしりなことは分かる。 |
野菜、果物とそれで十分濃いのに、畳み掛けてヨーグルトである。勢いだけで言ってみれば泣きっ面に蜂だ。
テンション的にはウスターソースとか作り出す勢いの多彩な原料。つまりこれこそタレなんじゃないか。
サイゼリヤにやってきた。サラダとパスタを注文したのだが、サラダにドレッシングがかかっていなかったのだ。
タレのつぼから、ツーっとまわしかけたとたんにヨーグルトのかおりがしたのだが、不自然な気はしなかった。うん、おいしそうだ。
で、食べた。美味しかった。生ハムが。
そう、生ハムがしょっぱくて、むしろ生ハムがタレの役割を担ってしまっていたのだ。ジュースはやはりかおりだけでほとんど味はしなかった。
「飲むとすごい濃い味なのに、タレとしてかけるとぜんぜん味しないね!」と、同行の編集部橋田さんもびっくりしている。でしょ、でしょー!
濃いジュースはタレなのか
・生ハムのようなしっかりした味と戦わせてはだめだ
→やっぱり、タレじゃなくてジュースである
なお、通常こちらのサラダにはきちんと美味しいドレッシングがかかっており、タレのツボはお店にお願いして特別に持ち込ませてもらったものです。いや、言うまでもないことで恐縮です。
まだだ!
大きな声を上げて、あともう1本だけ試させて欲しい。いいジュースをみつけたんだ。
最初にとりあげたビオックスもそうだったが、マンゴージュースというのは総じて濃い。きっと果汁にしたときに懸濁(水分に他の成分が溶け込むこと。専門用語でたるんだ企画に喝入れだ)しやすいのだろう。
その中でもこれはすごいよと勧められたのがこちらである。今度こそタレたれ!
順造選 トロピカルな味 マンゴ あえてマンゴー100%ではなく、マンゴピューレを50%使用してマンゴーの味わいを引き出すようにして作られているそう。 |
「往年のネクターをさらに濃くしたような」というウワサのこちら。ああ、もう今日はこのワードを何度書いたことかと思うが、濃い。ラベルには冷やしてさらに氷を入れて飲むことが勧められている。常温で飲むのはほぼ無理という濃さだ。
昨日は撮影を兼ねて外食にしたが、今日はちょっと忙しくて外に出る暇がない。仕方ないのでお弁当を買ってすませることにした。
……。あっ、マンゴーかけリンゴだ!
ここへ来て、ようやくマンゴーの味わいがくっきり口にひろがった。タレだ。これはタレとしての役割を果たしている。やはり濃いジュースはタレであったのだ!
濃いジュースはタレなのか
・リンゴのタレとしては機能した
→かける対象によって、濃いジュースはタレになる
やりきった。濃いジュースは、やはりタレだったのだ。
サイゼリヤに同行してくれた橋田さんが、サラダにほとんどタレ(ジュース)の味が反映されていないのを味わってからいった。
「古賀さん、やっぱりタレってすごい濃いんだよ。逆に本物のタレをジュースみたいに飲んでみるってのはどうかな」
あっ。と思った。それは、無理だ。
タレの濃さは、やっぱりおそるべきものなのだ。
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