最近、横浜駅やみなとみらい駅周辺でタピオカミルクティーを片手に歩いている女性をよく見かける。
タピオカミルクティーといえば、1990年代にココナッツやナタデココ、マンゴーなどの東南アジア系スイーツが日本で人気となり、同時期に第一次タピオカブームが到来。以来、女性を中心に人気を博しているデザートドリンクだ。
横浜駅で出会ったタピオカ好きな女の子のタピオカ写真
ということで、今回は横浜駅周辺とみなとみらい駅周辺のタピオカミルクティーを飲み比べてみることに。
基準としては、「タピオカの量」「タピオカのモチモチ感」「ミルクティーのコク」の3点を比べ、タピオカ好きのタピオカライフの充実につながればと思う所存であります。
食べ比べをするのは、横浜駅周辺より「Gong cha(以下、ゴンチャ)」「Urth Caffé(以下、アースカフェ)」「春水堂(チュンスイタン)」、みなとみらい駅周辺より「Chatime(以下、チャタイム)」の4店舗。
左から、ゴンチャ、アースカフェ、チャタイム、春水堂
公平に判断するため、カスタマイズの基準を以下のように統一した(できる範囲で)。
①紅茶がベースのミルクティー
②甘さ・氷は少なめ
③トッピングはタピオカ(シングル)のみ
④サイズはレギュラーサイズ
今回はお茶の味をしっかりと味わうため、甘さは控えめ。氷の量が多いとタピオカのモチモチ感に違いが出る可能性があるので少なめとする。
それでは早速、レッツタピオカ!!!
カスタム(値段)やお店の雰囲気など各店舗の情報はこちら!≫
タピオカ、比べてみました
飲み比べしたのは、春水堂の「タピオカミルクティー(540円/税込み・以下同)」、チャタイムの「チャタイムミルクティー+パール(490円)」、アースカフェの「オーガニック アールグレイティー ボバ(680円)」、ゴンチャの「ブラック ミルクティー+パール(529円)」の4種類。
回は筆者以外に、はまれぽ編集部のタピオカ好き2名にも参加してもらった。まずタピオカとミルクティーを別々の容器に分けて分量を比べてみる。
左から、春水堂、チャタイム、アースカフェ、ゴンチャ
店舗別タピオカの大きさ
アースカフェとチャタイムのタピオカは直径が約1.2cm前後でほぼ同等の大きさ。ゴンチャは約1cmで、春水堂は約0.7cmだった。タピオカの大きさは各店によって違うので入っている個数はもちろん違うが、アースカフェのタピオカ量は圧倒的に多かった。
色は全体的に黒っぽく、春水堂だけ茶色っぽい
続いてミルクティーの量を比べてみる。
左から、春水堂、チャタイム、アースカフェ、ゴンチャ
一番量が多かったのはチャタイムで、チャタイムとゴンチャは容器いっぱいにミルクティーが入っていたのが印象的。各店とも氷の量は大差なかったが、アースカフェは氷の量が多めに感じた。
氷の分量は容器の大きさも関係しているようだ。背の順に並べてみると、
春水堂は約10cm、チャタイムとゴンチャは約12cm、アースカフェは約13cm
茶葉の香りが一番強いのは春水堂、次いでチャタイム、ゴンチャ、アースカフェの順。ミルクティーの色も春水堂が一番濃い。
肝心の味は?
マックス5タピのはまれぽ的タピオカ指数と一緒にご覧ください!
疲れたときに飲みたい「ゴンチャ」
タピオカをトッピングしなくても飲みたい!
ミルクティーのミルク感と甘みが強く、まろやかで飲みやすいのが特徴的だった。
タピオカは黒糖の香ばしさが強く、噛み応えの割りには歯切れも良いので、「飲み込むぞ!」と意識しないといつまでも口内にいる。
コーヒー牛乳のような親しみやすさがあるので、子どもから大人まで万人に愛される味。
まさにカリフォルニア出身!
飲みなれた洋風のミルクティーという感じで、コクよりもスッキリとした爽やかさがある。茶葉をカリフォルニアから輸入していることが理由かもしれない。
タピオカはモチモチ感というよりはギュッギュッとした噛み応えがある。クセがなく一食分くらいの分量があるので男性にもオススメしたい。
食後に最強「春水堂」
異国の優等生
トロッとしていて、小豆のような和風っぽさを感じるミルクティー。それでいて日本にはない味。
タピオカは小粒だが2~3粒が結合して口の中に入ってくるので物足りなさはなく、むっちりとした粘りもある。甘さはほとんどないがミルクティーとのバランスを考えてのことだろう。
白玉のような喉越しがあり、腹8分目でもスルスルっと飲んでしまえる魔力がある。
コスパ最強「チャタイム」
ワンコインでおつりがくる幸福
茶葉の香りが高くてミルクとの調和というよりは、台湾ティーを堪能できるミルクティー。後味には紅茶の渋みも感じるので、シャキッとしたい朝にも良さそう。
タピオカは周りがフワフワで中心にギュッとした噛み応えがある。噛み終わっても残るあっさりとした甘みがミルクティーと非常にバランスが良かった。
お茶の味もタピオカの食感もお店によって全く違うし、甘さや氷の量で面白いほどに表情を変える。
自分の好みやその日の気分によってカスタムやお店を変えてみれば、理想のタピオカドリンクに辿り着くことができそうだ。
冬はホットにして飲んでも美味しいので、タピオカに興味がない人も試してみてほしい。
ちなみにストローはゴンチャが一番長かった
食べ比べをした4店舗の情報は次のページへ!≫
ゴンチャ
「ゴンチャ横浜⻄⼝店」は、2018(平成30)年6⽉22⽇に「FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA(フード&タイム イセタン ヨコハマ)」にオープンした台湾ティーカフェ。
いつも開店前から行列ができている
神奈川県内初出店の同店、土日などは多い時で30~40人ほどの行列ができている人気店だ。
ゴンチャは、「上質な台湾ティーを気軽に、日常的に楽しんでほしい」という想いからスタートした台湾ティー専門店。
抽出後4時間を超えた台湾茶、製造から5時間が経過したタピオカ(ゴンチャではパールと呼んでいる)は使用しないルールがあるという。しかし、その消費期限を待つことなく売り切れてしまうそうで、その人気ぶりがうかがえる。
イートインスペースもあるが、テイクアウトがほとんど
パール、アロエ、ナタデココ、バジルシードなどのトッピング(各70円/税抜き・以下同)は各店舗で調理しており、1杯につき最大3種類のトッピングを選ぶことができる。甘さと氷の量は、「ゼロ、少なめ、ふつう、多め」の4段階から好みを選び、自分好みのドリンクを細かくカスタマイズできるのが強みだ。
氷をゼロにする場合はプラス70円(クリックして拡大 )
日によって異なるが、午後1時~午後10時の閉店までは平均的にお客さんが多いとのこと。穴場の時間帯は平日の午前10時~午前11時の間だそう。
ゴンチャでゲットしたのは、
一番人気の「ブラック ミルクティー+パール(490円)」
ゴンチャの前でお話を楽しんでいた女の子たちに声をかけてみた。写真一番右の女の子は、なんとほぼ毎日タピオカドリンクを飲んでいるらしい。
代表して、タピオカマスター(一番右の女の子)に話を聞く
「この辺りのタピオカ専門店は制覇しました。多い時で1日3杯飲むこともあって、本当にタピオカが大好きなんです! お店によって全然味が違うので、まずはそのお店のオススメのカスタマイズを試してみて、次からは自分好みにカスタムしています」と話してくれた。
Urth Caffé(アースカフェ)
2018年3月23日に横浜ベイクォーターでオープンした「アースカフェ 横浜ベイクォーター店」。アースカフェはアメリカ初のオーガニックコーヒーの会社として、世界でもっとも健康なコーヒーを提供しながら地球環境の保護に取り組んでいる。
「Urth」はウェールズ語で地球、「Caffé」はイタリア語でコーヒーの意味
こちらも神奈川県内初出店のお店で、店内60席、テラス28席と居心地の良いカフェスペースでゆっくりと過ごせることが強み。お客さんの平均滞在時間は1時間〜1時間半で、カウンター席もあるので男性一人での利用も珍しくない。
アースカフェではタピオカのことをボバと呼び、ボバの原材料は台湾から、お茶はアメリカから輸入しているという。ボバドリンクは各680円(税込み・以下同)。
シャーベット状(720円)にもできる(クリックして拡大 )
サイズは1サイズのみで、カフェ利用でも基本的にカップで提供。100円追加すれば倍の量のボバをトッピングできる。ほかにもホイップを追加できたり、 牛乳をソイミルクやアーモンドミルクに変更可能だ。
氷なしにする場合は、液量が減ってもいいのであれば追加料金はかからず、プラス300円で液量が満タンになるとのこと。
アースカフェでゲットしたのは、「オーガニック アールグレイティー ボバ」。
SNSで映える撮影スペースもある
ボバは店舗で1から作っており、オリジナルのシロップに漬け込んで味付けをしている。
朝仕込んだお茶やボバは、風味や食感が変わってしまう前に賞味期限を設けているが、その時間がくる前に売り切れることがほとんど。
穴場の時間帯は午前10時~午前11時くらいと、午後8時から午後10時の時間帯だそう。
テイクアウトを利用していた女性にお話をうかがう。
筆者と同じメニューを注文していた
「月に1回はアースカフェに来ています。タピオカが好きなのでいろいろなお店で飲んでいますが、ここはタピオカに黒糖っぽい味がついていて自分好みの食感。私はアースカフェが一番好きです」と話してくれた。
春水堂(チュンスイタン)
横浜駅東口地下街ポルタ地下1階にある「春水堂」は、タピオカミルクティー発祥の店として本場台湾で国民的な人気を誇っている。
タピオカ好きであれば知っている名店
春水堂はカフェスペースもあり、麺類などの軽食も楽しむことができる。店長の吉田さんによると「お客様の9割が女性ですが、お一人でいらっしゃる方や男性のお客様も珍しくありません。本やパソコンを持参して1時間ほど休憩する人も多いです」とのこと。
穴場の時間帯はオープン直後の午前11時、もしくは午後8時~9時ごろ
春水堂では茶葉の専門知識を習得する「お茶マイスター認定制度」があり、試験に合格した者のみにドリンクを作ることが許されている。お茶は朝一番で仕込み、お茶の味がちゃんと分かるようタピオカの味付けは薄めなのだとか。
テイクアウトメニュー(クリックして拡大 )
一杯一杯ブレンダーで攪拌(かくはん)してザルでこしているので、提供までに少々時間がかかるという。テイクアウトの待ち時間は5~10分くらいを想定しておけば問題なさそうだ。
春水堂でゲットしたのは「タピオカミルクティー(540円)」
ミルクティーの作り置きは一切しておらず、注文が入ってからお茶、ミルク、シロップの量を調整。甘さや氷の量は調整可能、氷なしの場合は追加料金なしで液量は変わらない。また、横浜ポルタ店ではタピオカの増量は行っていない。
オープン前から並んでいた女性2人組は、京急電鉄の三崎マグロ切符で旅に出るとのことで、長旅のお供に春水堂へ寄ったという。
台湾烏龍茶の一種、鉄観音(てっかんのん)がベースのミルクティー
タピオカミルクティーが好きで、普段からよく飲んでいるという女性は、「お茶の味がしっかりする方が好きなのでミルクティーが美味しいお店が好きです。春水堂はお茶の味が濃くてタピオカの味が甘すぎなくてちょうど良いと思います」と話してくれた。
Chatime(チャタイム)
チャタイムは、世界30ヶ国以上の国と地域で600店舗以上を運営する、台湾発のスペシャリティードリンク専門店。2018年6月22日に「MARK IS みなとみらい」の地下4階にオープンしたばかりだ。
みなとみらい駅直結で雨にも濡れない!
観光地ということもあってか、土日は店の前にズラリと列が並ぶことも珍しくなく、平日はお昼ごろから夕方ごろまでにぎわっている。9割は女性のお客さんで、土日には家族連れも訪れるのだとか。
定番のミルクティーに加えて、抹茶やプレミアムココア、グレープフルーツジャスミンティーなど14種類のドリンクベースを用意。
ゴンチャ同様、チャタイムでもタピオカをパールと呼ぶ(クリックして拡大 )
パールはシングル(50円/税込み・以下同)、ダブル(80円)、トリプル(110円)から量を選択できる。ほかにも、仙草ゼリー(70円)、ココナッツゼリー(70円)、あずき(90円)などもトッピング可能。
甘さは「0%、30%、50%、80%、100%」、氷の量は「なし、少なめ、普通、多め」から好みを選んでカスタマイズする。氷なしの場合でも液量は変わらず、冷たい状態で提供してくれるそうだ。
チャタイムでゲットしたのは、「チャタイムミルクティー(490円)」。
ワンコインでお釣りがくるのは4店舗中ここだけ!
穴場は午前中の時間帯。
店名の「Chatime」には、「Cha(お茶)」と「Chat(おしゃべり)」の意味が含まれており、美味しいお茶とともにおしゃべりの時間を楽しむ場所を表している。カフェスペースが46席も用意されているので、ゆっくり腰を落ち着けて過ごせそうだ。
心がワクワクしてくるようなポップな店内
男女3人組で訪れていた県内の高校生に声をかけてみた。
ミルクティー、ほうじ茶、ジャスミン茶と自分の好きなお茶をチョイス!
「タピオカ大好きなのでいろいろなお店に行きます。チャタイムは初めてなんですけど、サイズが大きいのにビックリしました!ミルクティーに独特の風味があるしタピオカが甘くて美味しいです」と話してくれた。
取材を終えて
人によって好みはさまざま。自分好みのタピオカドリンクを見つけて、口内いっぱいに幸せを詰め込んでほしい。
皆さんのタピオカライフに幸あれ!
ー終わりー
ゴンチャ 横浜西口店
住所/横浜市西区南幸1-5-1 ジョイナス地下1階 FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA内
電話/045-620-6690
営業時間/午前10時~午後10時
定休日/FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMAに準ずる
http://www.gongcha.co.jp/
Urth Caffé 横浜ベイクォーター店
住所/横浜市神奈川区金港町1-10 横浜ベイクォーター3階
電話/045-548-3379
営業時間/午前10時~午後11時(L.O.午後10時)
定休日/横浜ベイクォーターに準ずる
http://www.yokohama-bayquarter.com/floor_guide/urth-caffe/
春水堂 横浜ポルタ店
住所/横浜市西区高島2-16 横浜駅東口地下街ポルタ地下1階
電話/045-534-7220
営業時間/午前11時~午後11時(L.O.午後10時30分)
定休日/不定休
http://www.chunshuitang.jp/
Chatime MARK IS みなとみらい店
住所/横浜市西区みなとみらい3-5-1 MARK IS みなとみらい地下4階
電話/045-319-6836
営業時間/月〜木 :午前10時~午後8時、土日祝:午前10時~午後9時
定休日/MARK IS みなとみらいに準ずる
http://chatime.jp/