(1)おなじみのビニールの派手なやつ
色合いといい、道にしなだれる感じといい、これぞ商店街の飾り。
商店街というよりむしろ住宅街といった中途半端な場所でも、この飾りさえつければ問題なく商店街の雰囲気になる。
このお馴染みの飾りを採用している商店街は意外に少なかった。下手すると飾ることで余計に寂しくなるというのも、この飾りの特徴だ。それが災いしたか。
商店街飾り界の保守勢力、今が踏ん張りどきと見た。
いったん広告です
ふれあいの飾り
一カ所、この保守飾りをもってして気を吐く商店街を発見した。下高井戸駅前市場だ。飾り自体は普通の物と何らかわりはない。
が、 低いのだ。
圧倒的に飾りの位置が低い。 ちょっと手を伸ばせば簡単にさわれるほどだ。
商店街にはふれあいの心があってほしい。そんな願望を写し出すように、飾りもふれれられるようになっている。そんな深読みまでさせる飾り。
しかし、こう低いと車や人の行き来に邪魔そうだ。ざざーっ、ざざーっと、風ならぬ、飾りを切って進む搬入車が目に浮かぶ。
文字通り「ふれあい」の飾り。商店街飾りの新たな可能性を見たところで、次へ行きましょう。