デジタルリマスター 2022年6月20日

街中の読めない字を見て、もだえる(デジタルリマスター)

街中にあふれるいろいろなお店の看板やのれん。基本的には「ここにこういう店があるぞ!」というアピールを目的としたものであるはずだ。

しかし、中にはなんだか読めない字が書かれてる場合もある。一体何なんだと思わず足を止めてしまう。

全然わかんねえ。そのわからなさがエキサイティング。

もうただわかりやすいだけなのは卒業したい頃。その読めなさに「何なんだ!」ともだえたい。そういう視点で看板やのれんを探してみました。

2006年4月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。→「俺がキャベツ太郎だ!」

前の記事:コワモテになっていいことをする(デジタルリマスター)

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読めなさの王道・そば屋ののれん

  読ませたいはずなのに読めない字を探す。この視点で街を探したとき、最もポピュラーなのはやはりそば屋の看板やのれんだろう。

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「生」はともかくそこから先が…
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「よろずや」には自信があるのだが…

そば屋ののれんに書いてある字として一般的なこの表記。「生」はたぶん間違いないと思うのだが、ニ文字目がもうさっぱりわからない。

すがすがしくわからないニ文字目に対し、続く三文字目もやっぱりわからないのだが、「む」に似ているのが気になる。点がニつあるのが変だし、仮に「む」だとしてみても、「む」で終わる三文字トータルの言葉がわからない。

のれんを前に思う「生……む?」という気持ち。ああ、ぐっとくる。

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フェイントをかけてくるのれんもある

同じことが書いてありつつ、右から読ませるパターンもある。いつものように左から読み始めて「む……」と思い、ああ、右からかと思う。軽くだまされたような気持ちになる。

そして右から読んでみても、やっぱりちゃんと読めない。二重にトラップがはられていて、もだえる気持ちも二倍だ。

この看板がそば屋のものだとわかっている人は多いと思うが、それは経験的にこういうのれんがあるとそば屋だと知っているだけであって、読めているかどうかとはまた別なのではないだろうか。

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読めなさに涙が出てきそう

下二文字はこれまで出てきた字なのだろうが、このように応用を利かされるとわからなさに拍車がかかる。少しは手加減してくれ。

ちなみにここに出てきた謎の文字の一部は「変体仮名」と呼ばれるもの。詳しく知りたい場合はこちらのページなどがかなり参考になると思うが、この記事の目的はあくまでもだえることなので答えについては触れない。

また、そば屋シリーズでも別のパターンがある。

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そば虎……じゃないよね
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そば変……なわけがないよね

「そば」までは確実に読める。そこまでは自信がある。なのに三文字目はなんなんだ。書いてる人が二文字目までで精一杯になってしまって、最後の字がぐちゃぐちゃになってしまったのだろうか。

なにやってんだよ、最後までしっかりやれよ!と思ったりするが、そのつっこみも違うんだろうと思う。

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読めるけど、もだえられなくてつまらない

こうしたわかりやすいのれんもある。もちろん確実におそばと書いてあるんだという安心感はあるが、くねくねした字を見続けていると物足りなく感じる気持ちも湧いてくる。

もっと変な字で俺を熱くさせてくれ!…妙な視点で探し続けていると、ちょっとした変態のようにさえなってくる。

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もだえてうれしい新パターン
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「そば」以外の部分で疑問を投じる例も

新しい書き方や変化球で攻めてこられると、「なにこれ、わかんねえ!」と、血が騒ぐ。わかんないのにうれしい。

そんな高揚した気持ちでのれんをくぐると、なぜだかわからないが「きっと出されるそばもうまいんだろうな」という気持ちになる気がする。もしかしたらそういう戦略的な意図があるのだろうか。

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涙でかすんで字が読めない

そば屋部門のわかんない大賞をあげたいのがこののれん。個人的には半分以上の字が読めない。ここまでやられると、本当にここはそば屋なのだろうかと疑問も湧いてくる。

わかんない字にはそば屋以外の例もあるので、続いてぐっと来てみよう。

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フリーダムにのびのびとした看板たち

和食つながりということもあるのか、そば屋以外にも寿司屋の看板は気持ちを沸き立たせられるものが多い。

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真ん中の三文字が怪しい
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思わず車窓から撮った一枚

寿司屋の場合、「寿司」という部分は多少くずしてあっても読める。ただ、それ以外の部分がわからない。

意図的かどうかはともあれ、読ませないことで店への興味を喚起させることには結果的に成功していると思う。謎の字については全く読むことができず、打ちのめされる気持ちになるのが心地よい。

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禅問答のような寿司屋

シンプルながら最初の文字が読めない寿司屋。ちなみに「壽寿司」「斎寿司」「香寿司」ではない。

というのは、この店の場合はこの看板以外に読みやすい字で表記してあるものがあったので、私は正解を知っているのだ。繰り返しになるが、この記事の目的はもだえることなので、正解についてはふれない。

どうぞ思う存分もだえていただければと思う。もう答えを知ってしまっている自分がかなしいとも思う。

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たぶんあれだと思うんだけど
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見ているうちに自信がなくなってくる

上の二点からはまた寿司屋とは別の物件。微妙にわかる感じで、でも完全には自信が持てないという線を突いてくる例だ。

うーん、あの字だと思うんだけど、絶対にそうだという確信まではない。自分の思っているので本当に合っているのか。それを確かめるためだけに中に入って店の人に聞いてみたくなる。

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じらし殺法と言ってもいい

かなり微妙だ。「杉やま」だと思うんだけど、ほんとにそれでいいの?だとしたらなんで「ま」だけ微妙なの?遊び心出したかったの?「ま」だけ極端にへたくそな人が書いたの?

ああ、たまんないよ。半端にわかってぐっと来る。

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もう「さむら」ってことにしてしまえ
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仮定すら立てられないKOっぷりが気持ちいい

微妙なくずし方で迫ってくるものもあれば、一文字目からあきらめざるを得ないものもある。いざ店に入ったとしても、店員に店の名前を聞くというのは恥ずかしくてできないかもしれない。

何かの拍子に店を名前を言うことを期待して耳をそばだててみたい。それも叶わなかったら、もう「さむら」でいいし、「『き』しかわかんない店」でいい。

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フリーダム賞はきみに決定

これで看板の全体。かなりの余白のあとに、謎のくねくね。

遠くから見たときのなんだこりゃ度がかなり高い。店主もこれでは心配だったのか、よく見ると「おつ」とふりがなが書いているのがかわいらしい。


わからないって素晴らしい

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ふりがなにはぼかしを入れてみました

 

テストの問題や仕事上の問題の解決策がわからないのはとても困るが、店の看板がわからないのはあんまり困らない。だからこそ、わからない喜びを純粋に謳歌できる。

ああ、わかんねえ! たまんねえぜ!

上の写真も、個人的にはふりがなが振ってなければ絶対に読めなかったという例。かなにはぼかしを入れておいたので、心ゆくまで思いわずらっていただければと思います。

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