マスクをしたまま食べて目がヒーっとなるもの比べ

ミントタブレット

ここからが本命である。

一番刺激が強そうなものを買ってきた。パッケージには「瞬感ミント打法！」とも書いてあった。打者なんだ、ミンティア。 

ビビって箱を嗅いだり手元を撮ったりしていたが、もうできることがないので食べよう。マスクをめくって口に入れる。 

辛い。まず味が辛い。辛味にびっくりして大きく息をしたら目の前にハチの群れが現れた。

「これだ！ これだよ！」と思った。マスクをしながらスースーするものを食べて目がヒーッとなる現象が、強烈に目の前にある。目が開かない。眼球の表面に涙が溜まった。

舐め続けるのは辛いので、息を止めて噛んで味わった。喉と鼻が空っぽになったような感覚があった。

ミントガム

辛味が引くまで20分かかった。次はガム。

味はしっかり辛いが、タブレットほど登ってこない。たくさん噛んで唾液が出ると、呼吸が落ち着くのかもしれない。

しかしヒーッとする感覚は確実にある。息をするたびにミントの柱が立ち上った。

のど飴

パッケージには水の流れみたいなものと、その奥に光がある。 

来た、ハチの群れだ！ タブレットの時と同じ量と密度。眼球の表面が涙でいっぱいになる。そして飴は、なくなるまでが長い。 

手を当てても体をそらしてもミントの柱は付いてくる。自分の口から出ているからだ。

タブレットと違って噛んですぐに食べきってしまうこともできない。ずっとヒーッとなると「もういいから、もう分かったから」と相手をなだめるような気持ちになってくる。

舐めきる頃には少し痩せていた。

強そうなものがちゃんと強い

痩せて食べ比べを終えた。目の痛さを星の数で並べるとこうなる。

強そうなものがちゃんと強い、分かりやすい結果になった。

しかしガムの時はミントの呼気が思ったほど出なかったり、キムチの辛味で目がチクチクしたのは良い意外性だったと思う。

辛味やミントを口と目で感じられて新しい食の体験だった。鼻と喉の通りが良くなりすぎて胃に風が吹きこんでくる感覚があった。寒い。猫を抱いた。

メガネが曇りにくいマスクはどうなるか

これでのど飴を舐めてみよう。

全く刺激がないわけではないが、確実に減った。星２つぐらいの威力だと思う。マスクをしながらのど飴を舐めたい人は、メガネが曇らないマスクをしよう。