思えば遠くへきたもんだ
誰にでもできる簡単なものまねを探していくうちに、似顔絵をかいたお面があれば、あらゆる物にものまねをさせられることがわかった。
ものまねの新たな可能性を発見できてうれしい。
撮影当初、白衣を来て黒板のまえに立てば誰でもケーシー高峰になれるのではないかと考えていたころには想像もしなかった結果となった。
思えば遠くへ来たもんだ、と言いたくくなる。
ということでこの記事は、海援隊の思えば遠くへ来たもんだを聴きながら書きました。うそです。
好きでものまね番組をよく見る。
あんな風に自分もものまねができたら楽しいに違いない。
しかしそれを修得するためには練習が大変そうだし、そもそも私にはものまねの素養がない。
素養がない私でも、練習しないで簡単にできるものまねはないものだろうか?
考えた結果、誰にでも簡単にできるものまねを発見したので報告します!
まずは簡単にものまねできそうな人を探すところからはじめた。
せっかくものまねするのなら、好きな人のものまねがしたい。
だったらと、敬愛するケーシー高峰のものまねをすることに決定。
ケーシー高峰さんは黒板の前で医師の格好をして漫談をする国民的大ベテラン芸人である。
ならば白衣で黒板の前に立つだけで、ある程度ものまねが成立するのではないか?
ということでケーシー高峰のものまねのために、こちらの衣装を用意した。
初めて知ったが、このタイプの白衣は「ケーシージャケット」という名前だった。
さて、これを着て黒板に立てばケーシー高峰のものまねは成立するか?
残念ながらケーシー高峰のものまねは成立せず。
それほどものまねは甘くはないということを思い知った。
次に少しでも顔を似せるためにケーシー高峰風メイクをすることにした。
ケーシー高峰に似せるように顔にシワを書いて
ケーシーらしく唇を尖らす
自分ではまあまあいい線いっているとは思うが、決め手に欠けケーシー高峰のものまねは不成立である。
ものまね芸人であれば、ここから修行するのだろうが、今回はあくまで修行なしで簡単にものまねをやる方法の研究である。
そこで考えたのが、似顔絵をかいたお面である。
これをかぶれば、メイクや表情の練習は不要!誰でも簡単に本人そっくりの顔真似ができるのである。
なんで今までこんな簡単なことに気が付かなかったのだろうか。
誰でにでもできるケーシー高峰のものまねが完成!!
非の打ち所がないケーシー高峰のものまねができたため、試しにケーシー高峰風に黒板になにか書いてみる。
ビジュアルのものまねは完成したが、ケーシー高峰のようなネタがあるわけではなく、しかたなく自分の経験を書くことになった。
あのときの大家さん、ごめんなさい。
白衣を着て黒板の前にたち、お面をつけたらケーシー高峰のものまねができた。
ここでふと、お面と白衣さえあれば別に私がいなくてもものまねが成立するのではないか、ということが頭をよぎった。
であれば更に簡単にものまねができるということになる。
ということでハンガーに白衣をかけてお面をつけてみると
やはり、問題なくケーシー高峰である。
なんと、人がいなくてもものまねが成立したのだ。
2022年、無人ものまね成立の瞬間である!
再来年あたりには清水アキラや原口あきまさの代わりに、セロテープや付け歯だけがテレビに映し出されているかもしれない。
お面と衣装があれば人間がいなくてもものまねが成立することがわかった。
ここでふと、本当に衣装が必要だろうかと考えた。
もしかすると白衣の代わりに、白いものにお面をつけるだけでケーシー高峰のものまねが成立するのではないか?
で部屋にあった白いもので試してみることにした。
こちらにお面をつけてみると
顔がそこにあるだけで、人間の目は白い扇風機を白衣を着た身体と認識するようにできているのだろう。
扇風機を首振りモードにしてみれば、どうみても客席を見渡しながら漫談を披露するケーシー高峰で驚く。
元来ものまねは、人間が人間や動物を真似るものであった。
しかし、1979年末、人間が物を真似るものまねがはじまった。
それが、欽ちゃんの仮装大賞である。
そして今、ものまねは物が人を真似るという新たなゾーン、すなわち逆欽ちゃんの仮装大賞のフェーズに突入したのである。
ちなみに、逆欽ちゃんの仮装大賞といっても、いつもアットホームで陽気な欽ちゃんの真逆で、悪態ばかりついてる陰険な欽ちゃんという意味ではない。欽ちゃんの逆仮装大賞という意味です、念のため。
扇風機だけではない、他のものでもお面を貼り付ければものまねが成立するのではないか?
検証するために外へ出てみることにした。
すると、さっそく目に飛び込んで来たのが三角コーンである。
これにお面をつけてみよう。
グラッチェ!!世界初、三角コーンによるものまねである!
なんか興奮してきたぞ。この調子でどんどん行ってみよう。
つづいてはこちらだ。
こちらにお面をつけてみれば
これ完全にケーシー高峰がトラック野郎に出たときにヤツだよ!
さらにおなじトラ柄ならこちらはどうだ?
これにお面をつけると
トラ柄の和っぽさが消えて、斜めになることでケーシー高峰が一気にマイケルジャクソンのダンスにみえてくるのである。
それではこちらはどうか?
こちらの水道にお面をつけると
この撮影しているとき、見ていたお兄さんが「撮りましょうか?」と声をかけてきてくれた。
しかし何を撮影しているのか聞かれたらうまく説明する自信がなかったため「大丈夫です」と断ってしまった。
柱状のものは、なんでもものまねが成立することがわかった。では平面のものではどうか見ていこう。
まずは立ち入り禁止のイラストである。
こちらにお面をつけてみると
より一層、立ち入りはしないぞという気分になってくる。
つぎはドアではどうか?
こちらにお面をつけると
ものまね成立はもちろん、勧誘防止にもなりそうである。
つづいてブロック塀ではどうだろうか?
これにお面をつけると
ブロック塀は近所のカミナリ親父になり、古き良き時代を思い目頭が熱くなったりならなかったりするのである。
ではベンチの背もたれはどうか?
これにお面をつけると
慈愛に満ちたケーシー高峰がバーバトリックでベンチに変身したというメルヘンの世界になった。
あまり座りたいとは思わんが。
柱状や平面もまったく問題がなかった。つまり、どんな形でもいいのではないか?
たとえば自転車でもものまねは成立するだろうか?
お面をつけてみると
ケーシー高峰にみえるのはもちろん、「見てるぞ!」的な防犯ステッカーのようになるのである。
公衆電話ではどうだろう。
これにお面をつけてみると
電話機の緑がどことなく黒板を連想させて、違和感があまりない!
そのうえなんだかロボットみたいでかわいいのである。
ブランコではどうか?
これにお面をつけてみると
この状態でブランコをゆすってみると
絶妙なバランスで体を支える力強いケーシーをみることができたのである。
これまで人工物ばかりにものまねさせてしまったが、自然にあるものではどうだろうか?
と思いながら歩いていると切り株があった。
これにお面をつけてみると
セニョールセニョリータ!植物にもものまねは可能だ!
木は大丈夫だった。では花ではどうか?
これにお面をつけると
ものまねは成立するが、切り株といい花といい植物にお面はホラー感がでることがわかった。
最後に砂浜ではどうか?
砂浜にお面をつけると
砂風呂に入るケーシーのものまねを見事に演じてくれたのである。
この波でお面は壊れました。
誰にでもできる簡単なものまねを探していくうちに、似顔絵をかいたお面があれば、あらゆる物にものまねをさせられることがわかった。
ものまねの新たな可能性を発見できてうれしい。
撮影当初、白衣を来て黒板のまえに立てば誰でもケーシー高峰になれるのではないかと考えていたころには想像もしなかった結果となった。
思えば遠くへ来たもんだ、と言いたくくなる。
ということでこの記事は、海援隊の思えば遠くへ来たもんだを聴きながら書きました。うそです。
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