ステーキを食べる
どのステーキにするか迷って、このまま閉店まで決まらないかと思ったが、せっかくならと創業の味である「てっぱんステーキ」を頼んだ。
ひと口てっぱんステーキという、すでに切れているメニューがあったのでそちらにした。ほら、早く食べたいのに切らないと食べられない、あの時間が嫌だから。すごく、嫌だから。
熱された鉄板に宮のたれがこれでもかとかけられる。ジューという音とともに、ニンニクの風味豊かなで食欲をそそる香りがする。これが宮のたれのにおいか。
たまねぎとニンニクがたっぷり入った宮のたれがステーキにばつぐんに合う。少し酸味がきいており、後味をさっぱりさせている。なので口の中がしつこい感じがない。うまみがつまっているのにさっぱりしているというすごいタレだ。なんだこれ、食べたことのない味だ。
そして、それをおかずにごはんを食べる幸せと言ったら、よかったこの1週間ステーキのことを考えなら生きてきて。本当にこの日を楽しみにしていたんですよ。耐えてよかった。
肉のおいしさを引き立たせる宮のたれの良さを感じることができた。たれの余韻が口の中にひろがっている。これがステーキ宮か。家の近くにできてくれ。もしくは、シェフを家に常駐させてくれ。