これは再教習が必要だ
操船の仕方がまったくわからない。でも大丈夫。今日はこんなこともあろうかと、サポートとして船舶免許を取って10年以上のベテランである友人にもご同行いただいていたのだ。
友人曰く、なんでも左側の黒いレバーが車でいうオートマのギアで、右の赤いレバーがアクセル。前に進むには、黒いギアを前に倒して、赤いレバーをゆっくりと前に倒していけばいいらしい。
なるほどなるほど。ってそんなに簡単に理解できるわけがないので、レンタル屋さんのご主人に今日が初めての船出だということを伝えて、沖に出る前に港の中で再教習の時間をもらうことにした。
だめだ、全然わからない。
ただでさえ教習から時間が経っていて操船方法を忘れかけているのに、レバーが2つになって難しさ倍増。ハンドルもどこの位置が真っ直ぐなのかがよくわからない。
教習中と違って周りには当然他の船が走っているし、ちょっと止まっていようとしても風と波で船は流されるし、カモメはフンをしてくるし、やっぱり海は一筋縄ではいかない。
それでも大海原へと旅立つ
二人の講師に挟まれながら、おっかなびっくり港内をクルクルと2周して、どうにかこうにかハンドルとアクセルの感じが掴めた。と、思う。
いつまでも港内をクルクルしていると釣りにきたはずの友人達が怒り出しそうなので、意を決して友人に横でアドバイスをしてもらいながら、ヨロヨロと水平線を目指して大海原へと旅立つことにした。
港を出て真っ直ぐ海を進むこと2分。
もう釣り場に到着してしまった。
今日の釣りものは水深5メートルとか10メートルで釣れるシロギスやマゴチなので、ポイントが港からすぐ近いのだ。