そもそもBOSCOのオリーブオイルが辛い
ふだんサラダにかけたりパンにつけたりして使っているBOSCOのエクストラヴァージンオリーブオイル。
唐辛子入りのオイルではない、どこでも売られているこれが辛いと思うのだ。
ふつうに使っていて辛いことはないが、レタスにかけすぎたりバゲットを浸しすぎたり、つまりオイルの味をダイレクトに口に入れると辛いのである。
調べてみるとオリーブオイルはオリーブの品種や作り方によってピリッと辛いことがあるそうだ。
その辛味の成分はポリフェノールの一種だとか書いてあるページもあったが、ここでは触れないことにする。きょうは成分ではなく、辛い現象を楽しみたいからだ!
さらに辛そうなオリーブオイルを買う
BOSCOのオリーブオイルを舐めて「辛い!」と言う。そういう人生でもいいのだが、それだけだとつまらないので、ネットで検索して辛いと言われているオリーブオイルを探してみよう。
結果として辛いオリーブオイルを求めてる人が少ないため、あまり情報がなかった。そんなわけで自信はないが、Amazonでそれらしいのが売られていたのを見て注文した。
「バルベーラ ロレンツォNo1」というオリーブオイルだ。
頼んだ翌日届く。ありがとうAmazon。プチプチに包まれているその姿はまるでお酒のようだった。かっこいい。
バルベーラ ロレンツォはNo1、No3、No5の3種類がある。
No1が最も風味が強くてピリッと辛く、No5はクリーミーで柔らかで、No3がバランスがとれているそうだ。
そのNo1を買ったというわけである。500mlで3700円とちょっとした高級品。
それでは早速食べ比べてみよう。
香りと色の違いはない
香りを嗅いでみたが、バルベーラ ロレンツォNo1とBOSCOのどちらも同じようだ。白い皿に垂らしてみても色は違わない。すごく違ったら嬉しかったけど、そううまく運ばないものだ。
やはり味で勝負か!
まずは舐めてくらべる
まずはスプーンに垂らして舐め比べてみる。これは違いがあった。
先にバルベーラ ロレンツォNo1とのファーストコンタクト。Amazonのページにはピリッと辛いと書かれていたがどうか。
ぱくり。
あら、辛さはない……? と思ってたところで、あ、来た! あとから喉の奥にピリリと辛いものを感じる。
これだ、これが求めていたオリーブオイルの辛さ! うれしい!
さて、ふだん食べてるBOSCOのオリーブオイルのほうはどうだろう。舐める。
あれ、バルベーラ ロレンツォNo1より全然辛い! 舐めたはじめから、かいわれ大根を食んだような辛さが喉または軟口蓋の奥を刺激する。
思惑は外れたものの、青い鳥のように辛いオリーブオイルはいつもそこにいたのです……。
パンやチーズ、温野菜とあわせて比べる
……と、ここで終わらせてもいいのだが、値段の違いのある両者のオリーブオイル、より深く比べるために食材とあわせてみよう。
まずはバゲット。
ちぎってオイルをたっぷりと吸わせて食べてみる。ふーむ。
バルベーラ ロレンツォNo1の辛さが食べ進めているうちにあとから来るのは変わらない。BOSCOははじめから辛いのも同じだ。
ただ、辛味ではないが、バルベーラ ロレンツォNo1はオイル感が少なくサラッとしているのを感じた。BOSCOのほうは喉の奥でオイルのもったりした感じがある。
続いてはひとくちモッツァレラチーズ。
5粒連続で食べてみる。ここでも辛味がやってくるスピードの違いを感じた。
バルベーラ ロレンツォNo1は味にグラデーションがあるというか、あとから辛味がやってくる。
BOSCOは1粒目から辛さを感じたが、バルベーラ ロレンツォNo1は3粒目に辛さがやってくるのを感じた。チーズで辛さを数値化できた!
締めくくりは温野菜でやってみよう。
味の傾向は相変わらずで、バルベーラ ロレンツォNo1はグラデーションのある辛さ、BOSCOがはじめからピリッとくる感じだ。
ネット情報で辛いと言われているオリーブオイルでも、その表れ方は違うのだ。
バルベーラ ロレンツォNo1のジェントルでグラデーションのある辛さもいいが、BOSCOのオイリーで元気な辛さもいいと思う。
おいしさという点ではサラッとしていながら味にグラデーションがあるバルベーラ ロレンツォNo1に軍配があがる……だろうか。
ひとまずいままでオリーブオイルが辛いと思ったことがなかった人は、まずはBOSCOのオリーブオイルで感じてみてほしい。