まとめ
人の応援は力になることが改めて分かった。たとえそれが尿意であっても。
そのため、どうしても尿意を我慢しなければならない際には誰かにセコンドを頼むと数分は漏らさずに堪えることができるのである。セコンドをやってくれればの話だが。
尿意を我慢するために自分を鼓舞することがある。それである程度は我慢できる。
もしも尿意を我慢させるため、戦術や、やる気を鼓舞するボクシングのセコンドのような係がいたら自分で我慢するよりも我慢できるのではないか?
やってみよう。
もともとは、私がセコンド役、ライターの石井さんがチャレンジャーという予定だった。だが、石井さんが撮影の数日前に電車で尿意を我慢しすぎて膀胱炎になってしまったため、急遽、セコンド役とチャレンジャー役を交代することとなった。
まずは尿意を催すために、水分を十分にとる。
しかし5分待っても尿意は0につき、追加でお茶を飲むことにする。
早く実験を始めたかったがなかなか私に尿意が現れないので、参加者から飲料の差し入れが入った。
時間が立つたびに差し入れが増える。空いたペットボトルから 分かるように、差し入れ、くれすぎである。
水分摂取から約一時間経過。いよいよ尿意を覚える。
長く生きてきたが尿意を覚えたことに〝いよいよ〟という副詞を使ったのは初めてである。
尿意が来たものの、まだ限界ではない。今回の実験では、尿意の限界からセコンドの力でどのくらいの間我慢ができるかが鍵となる。
そのため、トイレに行くことで、さらに強い尿意の訪れを促す。
一旦便器をみてしまった効果はてきめんで、水分摂取から65分後、尿意の限界に到達した。
さて、いよいよ試合開始です!試合じゃないけど。
ついに、はじまりました。尿意のセコンド。通常の尿意が我慢できるのはせいぜいボクシングの1ラウンド分、3分と言われています、というか勝手に私が言っております。
さて、これをセコンドの力でどこまで伸ばすことが出来るのか?
貧乏ゆすりと同時に私の尿意が限界に到達。
ついに尿意のセコンドチャレンジ開始であります!
「じゃあ、おねがいします!」と言ってチャレンジ開始となった。
セコンド
「おい、岡村!ここは家じゃないぞ!いつでもトイレに行けるお前の家じゃないぞ!」
「お前の行けるトイレはここ渋谷には無いんだ。東京駅の公衆トイレまで行って用を足すつもりでいけ!」
「しかも、ただ東京駅へ行くだけじゃない。いったん秋川渓谷までいって、そのうえで東京駅まで行って用を足すんだ!わかったか!」
急遽のチャレンジャーとセコンドの交代劇で、自分で考えたやる気を鼓舞するセリフを自分に言われるのは、セリフに無理があるだけに厳しいものがあることがわかった。今から秋川渓谷なんかいけるか。
セコンド
「お前ならできる!雷鳴を掴み、稲妻を嚙み砕け!」
「泪橋を逆に渡るんだ!逆に渡れ!滝登りだ!鯉の滝登りだ!華厳の滝登りだ!」
セコンド
「小便なんてただの水だ!体内の微々たる水を貯える力がお前にはある!」
「これからバケツ3杯分の水を飲め、かりにそうしてもお前の尿意はピクリともしないんだ、わかったか!」
セコンド
「待て待て待て待て!気合だ、気合!気の持ちようだ!」
「お前はションベンなんかしたくないんだ、錯覚だ!」
「お前は生まれてこのかたションベンをしたことのない人間だ!」
セコンド
「よし、いったん座れ、一旦座れ」
「そうだそうだ、お前はションベンをしたことのない人間だ」
「負けるな!自分にじゃない、ションベンに負けるな!」
セコンドを無視してトイレへ行こうとする。
セコンド
「大丈夫だ、大丈夫だ、本当はトイレはいつでも行ける。」
「好きな時に行けるんだ。ただ、それは今じゃない。」
「時間はまだまだある!いったん秋川渓谷経由してから行けばいいんだ!」
人の応援は力になることが改めて分かった。たとえそれが尿意であっても。
そのため、どうしても尿意を我慢しなければならない際には誰かにセコンドを頼むと数分は漏らさずに堪えることができるのである。セコンドをやってくれればの話だが。
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