特集 2026年8月15日

尿意のセコンド

「お前はまだオシッコを我慢できる!」

尿意を我慢するために自分を鼓舞することがある。それである程度は我慢できる。

もしも尿意を我慢させるため、戦術や、やる気を鼓舞するボクシングのセコンドのような係がいたら自分で我慢するよりも我慢できるのではないか?

やってみよう。

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。

前の記事:柔道着でペヤングのCMを再現したい

> 個人サイト 日本海ぱんく通信

セコンドは、石井さん

もともとは、私がセコンド役、ライターの石井さんがチャレンジャーという予定だった。だが、石井さんが撮影の数日前に電車で尿意を我慢しすぎて膀胱炎になってしまったため、急遽、セコンド役とチャレンジャー役を交代することとなった。

炭酸水1ℓON

まずは尿意を催すために、水分を十分にとる。

一気に飲み切りました

しかし5分待っても尿意は0につき、追加でお茶を飲むことにする。

追加でお茶500mlも飲む
待つこと28分、尿意なし。

早く実験を始めたかったがなかなか私に尿意が現れないので、参加者から飲料の差し入れが入った。

55分経過

時間が立つたびに差し入れが増える。空いたペットボトルから 分かるように、差し入れ、くれすぎである。

いったん広告です

いよいよ尿意発生

水分摂取から約一時間経過。いよいよ尿意を覚える。

長く生きてきたが尿意を覚えたことに〝いよいよ〟という副詞を使ったのは初めてである。

そろそろ尿意がくる

尿意が来たものの、まだ限界ではない。今回の実験では、尿意の限界からセコンドの力でどのくらいの間我慢ができるかが鍵となる。

そのため、トイレに行くことで、さらに強い尿意の訪れを促す。

尿意を限界にするため、いったん便器を見る

一旦便器をみてしまった効果はてきめんで、水分摂取から65分後、尿意の限界に到達した。

自分がセコンドになったとき用に準備したカンペ

さて、いよいよ試合開始です!試合じゃないけど。

いったん広告です

セコンド開始

ついに、はじまりました。尿意のセコンド。通常の尿意が我慢できるのはせいぜいボクシングの1ラウンド分、3分と言われています、というか勝手に私が言っております。
さて、これをセコンドの力でどこまで伸ばすことが出来るのか?

水分をとり始めて65分後、青コーナー岡村の尿意が限界に到達

貧乏ゆすりと同時に私の尿意が限界に到達。

ついに尿意のセコンドチャレンジ開始であります!

「お願いします!」

「じゃあ、おねがいします!」と言ってチャレンジ開始となった。

セコンド

「おい、岡村!ここは家じゃないぞ!いつでもトイレに行けるお前の家じゃないぞ!」

「お前の行けるトイレはここ渋谷には無いんだ。東京駅の公衆トイレまで行って用を足すつもりでいけ!」

「しかも、ただ東京駅へ行くだけじゃない。いったん秋川渓谷までいって、そのうえで東京駅まで行って用を足すんだ!わかったか!」

精神統一する筆者とタイマーをセットするセコンド

急遽のチャレンジャーとセコンドの交代劇で、自分で考えたやる気を鼓舞するセリフを自分に言われるのは、セリフに無理があるだけに厳しいものがあることがわかった。今から秋川渓谷なんかいけるか。

セコンドにも力が入る

セコンド

「お前ならできる!雷鳴を掴み、稲妻を嚙み砕け!」

「泪橋を逆に渡るんだ!逆に渡れ!滝登りだ!鯉の滝登りだ!華厳の滝登りだ!」

鼓舞の言葉がこんなに響かないことがあるのかと思っている

 

「あ~やばい」

セコンド

「小便なんてただの水だ!体内の微々たる水を貯える力がお前にはある!」

「これからバケツ3杯分の水を飲め、かりにそうしてもお前の尿意はピクリともしないんだ、わかったか!」

セコンドの声はほとんど耳に入っていない
5分経過「トイレ行ってきます」

セコンド

「待て待て待て待て!気合だ、気合!気の持ちようだ!」

「お前はションベンなんかしたくないんだ、錯覚だ!」

「お前は生まれてこのかたションベンをしたことのない人間だ!」

「お前はこれまでションベンをしたことがあるか!?」「ありません」

セコンド

「よし、いったん座れ、一旦座れ」

「そうだそうだ、お前はションベンをしたことのない人間だ」

「負けるな!自分にじゃない、ションベンに負けるな!」

 

いったん広告です

限界は近い

セコンドを無視してトイレへ行こうとする。

「待て、今言ってもトイレは満席だ、行っても無駄だ」
「いや、もうタオル投げてください。限界です」

セコンド

「大丈夫だ、大丈夫だ、本当はトイレはいつでも行ける。」

「好きな時に行けるんだ。ただ、それは今じゃない。」

「時間はまだまだある!いったん秋川渓谷経由してから行けばいいんだ!」

「いったん座ろういったん座ろう」
「よ~し、落ち着け」
「お前はこれまでションベンをしたことがあるか?」
「ありません!」
逃亡!!!!
結果は6分10秒でした。

 


まとめ

人の応援は力になることが改めて分かった。たとえそれが尿意であっても。

そのため、どうしても尿意を我慢しなければならない際には誰かにセコンドを頼むと数分は漏らさずに堪えることができるのである。セコンドをやってくれればの話だが。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
「尿意のセコンド」という1970年代のATG映画のようなタイトルになりました。励ますことで6分我慢できる。電車だったら一駅分は我慢できそうです。
個人的な話ですが、この尿意の撮影の前が三土さんの東大の展示でした。本当にこの2本、同じサイトに載るのかな?と思っていました。(林)

▽デイリーポータルZトップへ

記事が面白かったら、ぜひライターに感想をお送りください

デイリーポータルZ 感想・応援フォーム

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」が届きます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ