特集 2020年2月13日

「ミニ」「小盛」「ハーフ」メニューが頼める飲食店を10軒回ってわかったこと

ハーフサイズのオムライスは意外と多かった

年々、食が細くなってきた。先日の健康診断では173cmの身長に対して、体重は55kg。ちょっとマズい気がする。しかし、食欲が湧かない。正確に言えば、食欲は湧くがたくさん食べられない。

結論としては、飲食店に少なめのメニューがあればよい。今回は「ミニ」「小盛」「ハーフ」「Sサイズ」などのメニューを提供する10軒を巡った。同様の悩みを抱える方々の参考になれば嬉しい。

ライター。たき火。俳句。酒。『酔って記憶をなくします』『ますます酔って記憶をなくします』発売中。デイリー道場担当です。押忍!(動画インタビュー)

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①きっかけは「カレーのSサイズ」から

最後に大盛りを頼んだのはいつだろうか。サービスとして「大盛り無料」を掲げる飲食店も多いが、自分には響かない。

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「小盛」を「スッキリ」食べたいのだ

この企画を思いついたきっかけは、西永福にあるネパール料理店「ネパーリチューロ」で見たメニュー。

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お昼時はママ友の集会場としても使われる

メニューを開く。カレーはLサイズとSサイズがあった。

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しかも、Sサイズはずいぶん安い

カレーを食べたいが一人前はいけるだろうか。残すのも申し訳ない。今まさにそんな心境のときに、この心配りはありがたい。

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勢いで少なめのサフランライスとサラダも付けた

カトマンズ出身だという店員さんにSサイズメニューを導入した理由を聞くと、「いろんな種類を食べたい人がいるから」。なるほど。

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カレー、美味しかったです

この店を1軒目のナイスミニメニュー店に認定しよう。

②【100本のスプーン】花咲オムライスハーフサイズ

2軒目は二子玉川の「100本のスプーン」。

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ランチタイムは長い行列ができる人気店

ここは、いわゆるお子様メニューではなく、子どもも大人と同じものを食べてほしいという思いからハーフサイズの料理を用意している。もちろん、大人も注文できる。

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ニコタマダムが集う店内は洒落た装い

さて、何をいただこうか。どれも美味しそうだが、迷った末に「花咲オムライス」にした。

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フルは1628円、ハーフは924円

やがて運ばれてきたハーフは予想以上にボリューミーだった。というよりは、同行してくれた編集部・橋田さんが頼んだフルが大盛り気味なのか。

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左がフル、右がハーフ

さらに、ランチタイムはサラダも付いてくる。参考までにと思い、店員さんに「ハーフを残した人はいますか?」と質問。答えは「いませんね(笑)」だった。

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若干動揺しつつ「いただきます」

結果的には問題なく完食。ふわふわの半熟玉子にリゾット風ライス、特製のデミグラスソースも含めて非常に美味でした。

③【名代 富士そば】ミニカレー

3軒目は都内を中心に100店舗以上を展開する「名代 富士そば」。ミニ丼やミニカレーとそばのセットは有名だが、中にはミニカレーが単体で注文可能な店舗もある。

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それを目当てに訪れたのは秋葉原店

 

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燦然と輝く「ミニカレー250円」の文字

ほうれん草おひたし(110円)も追加しちゃいますよ。単品のミニメニューがなかったらビタミンAを摂取できなかった。

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計360円のゴールデンセット

美味い。なんというか“ちょうどいい”カレーなのだ。ごちそうさまでした。

④【餃子の王将】醤油豚骨味ラーメンジャストサイズ

続いて向かったのは「餃子の王将」。いつの頃からか、一部のメニューにジャストサイズ、いわゆる小盛メニューを導入した。

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高円寺店にお邪魔しました

公式サイトにはこうある。「ボリュームたっぷりな料理も王将の魅力のひとつですが、時にはボリュームを抑えて注文したいこともありますよね」。ありますあります。

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餃子、天津飯、ラーメンなどがすべて量と価格を抑えた「ジャスト」!

醤油豚骨味ラーメン(385円)を注文した。

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ラーメン食べたかったんだよ

お腹に余裕があるときは、これにジャストサイズの餃子(143円)を付ければ完璧ではないか。

⑤【吉野家】牛丼小盛

5軒目は、みんな大好き「吉野家」。

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吉祥寺店ですよ

ミニサイズのメニューを掲げる牛丼チェーンは多いが、吉野家では小盛、並盛、アタマの大盛、大盛、特盛、超特盛の6種類から選べる。

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なんなら超小盛も加えてほしい

注文したのは、もちろん牛丼の小盛(365円)。

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ちょうどいい

⑥【はなまるうどん】はまぐりうどん小

はい、6軒目です。丸亀製麺と並ぶ2大うどんチェーン、「はなまるうどん」だ。

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向かったのは中野店

ちなみに、はなまるうどんは地下に店を構えるケースが多いが、これは賃料の節約とともに外から見られるのを嫌う女性客への配慮らしい。うどんの小サイズを用意しているのも同様の配慮のようだ。

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季節限定のはまぐりうどんを発見

小サイズは594円。

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小といっても「中よりちょっと少ない」ぐらいか

グランドメニュー以外で小盛を注文できると得した感が強い。

⑦【熱烈中華食堂 日高屋】半チャーハン

7軒目は「熱烈中華食堂 日高屋」。ランチ、餃子、生ビールでも1000円でお釣りがくるという「ちょい飲み」を推している。

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久我山駅前店に出向きました
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お昼どきとあって店内は大盛況

男性グループの1人が「唐揚げ定食、ご飯大盛り、マヨネーズ多めで」と注文していた。そんな対応もしてくれるのか。

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メニューを拝見

半ラーメンやタンメンの麺少なめなどがあるが、半チャーハンを単品(270円)で頼めるのは珍しいかもしれない。絵的にちょっと寂しい気もするが、それで行こう。

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嬉しい誤算…スープ付きだった

あっさりとした味付けだが、胡椒、ラー油、お酢、醤油で味変が楽しめる。

⑧【伝説のすた丼屋】ミニすた丼

エンジンがかかってきた。お次はデカ盛りで有名な「伝説のすた丼屋」だ。

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下北沢店に到着

ここは普通盛ですら、かなりの特大サイズ。100円引きのミニサイズを注文できるのは嬉しい。

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「ミニすた」は味噌汁と玉子付きで530円

20年以上前から慣れ親しんだ味。時々、無性に食べたくなる。昔は普通盛を食べていたが、今はミニで十分だ。

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これですよ、これ

にんにくと豆板醤を乗せればゴングが鳴る。ネットに出回っているレシピをもとに自分でも何度か作ってみたが、本物の味は出せなかった。

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ごちそうさまでした

⑨【釜揚げうどん そば 澤乃井】鰻丼のミニ

偶然の出会いもある。渋谷の宮益坂を歩いていたときのこと。「釜揚げうどん そば 澤乃井」という看板が目に入った。

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そばでも手繰るかと入店したところ…。

ミニ丼単品メニューがあった。しかも、価格が高騰している鰻丼が730円で食べられるというのだ。

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ミニカツ丼、ミニ天丼なども470円と安い

どんなに小ぶりでも、この価格なら文句を言うまい。すると、運ばれてきた丼に存在感のある鰻が鎮座していた。

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お吸い物と漬物もセット、山椒かけ放題

よく見ると店内の壁には著名人のサイン色紙がびっしり。

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蛭子さんも「おいしそう」と言っている

あとで調べると、釜揚げうどんの元祖とされる宮崎うどんの名店で修業した店主が昭和59年に創業した名店だった。リピート決定。次は居酒屋として利用させてもらおう。

⑩【COCO'S】ハーフメイプルココッシュ

ラストの10軒目は意表を突いてデザートを堪能した。向かったのはファミレスチェーンの「COCO'S」。

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祖師ヶ谷大蔵店です

ここのココッシュは熱狂的なファンが多く、一時期メニューから消えたときはネットが騒然となったほどだ。

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ハーフメイプルココッシュ(429円)を注文

ちなみに、ココッシュとは温かいデニッシュに冷たいアイスと生クリームを乗せたCOCO'Sのオリジナルスイーツ。

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甘いものはふだん食べないが美味しゅうございました

【番外編】ロイヤルホストで実験

番外編もある。数年前からファミレスで仕事をすることが増えたが、ミニサイズメニューにはお目にかからない。しかし、ファミレスの雄たるロイヤルホストなら融通を利かせてくれるのではないだろうか。

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ドキドキしながら向かったのは中野店

以前、別の店舗でワインを飲みきれなかったとき、ダメ元で「持ち帰れますか?」と尋ねたところ、「テイクアウト用の容器がないので」と断られたことがある。しかし、数分後、店員さんが持ってきたのが下のカップ入りワイン。

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何かの容器を流用してくれたのだろう

そんなことを思い出しながら、朝の和定食(759円)をオーダーした。「半分ぐらいのサイズってできますか?」と添えて。「ご飯をですか?」「いや、全体的に」「目玉焼きもでしょうか…」「可能な範囲で結構です」。

困らせてしまって申し訳ない。運ばれてきたのは「頑張ってはみました」という感じの量だった。

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焼き鮭も目玉焼きも半分ではない

しかし、ロイホの焼き鮭は身が柔らかくて皮はパリパリ、本当に美味しいんですよね。

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好きなものを最後に食べる長男スタイル

ごちそうさまでした。そして、ありがとうございました。


ミニサイズメニューの裏にある店側の「やさしさ」

10軒プラスαの飲食店を巡ってわかった。「もうちょっと食べたいな」という時点で完食する喜び。そして、こうしたメニューを導入する裏にある店側の「やさしさ」。

話は飛ぶが世界は今、SDGs(持続可能な開発目標)に向かって走り出している。その取り組みのひとつが食品ロスの軽減。こうした追い風を受けてミニサイズメニュー、ますます増えていくかもしれない。

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「七分盛の大盛はお受けしておりません」の文字
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