ベーカリーチェーン店舗数圧倒的ナンバーワン
どのお店で豪遊してやろうかと考えながら、なんとなく各ベーカリーチェーンの店舗数を調べた。
1位がリトルマーメイドであるというのはそのときに知ったのだけど、驚いたのはその規模だ。
2位のヴィ・ド・フランスに100店ちかく差をつけて260店舗強あるらしい。圧倒的と言っていい。
東京の都心に勤めに出ている私としては、リトルマーメイドもヴィ・ド・フランスもドンクもポンパドールもサンジェルマンもアンデルセンも同じくらい見るなという印象だったのだけど、見解を改めざるを得ない。
リトルマーメイドを展開するのはスーパーのパンコーナーでよく見かける「石窯パン」を手掛けるタカキベーカリー。驚いたのは、アンデルセンもタカキベーカリーが運営しているというのだ。
とんだベーカリー王じゃないか。
街のベーカリーとして100点
さて、当サイトの編集部は東京の渋谷駅の近くにある。その近辺のリトルマーメイドを探すと祐天寺店が近いようだ。
朝食と昼食のお客さんが少しゆるむであろう時間帯に鼻息荒く買いに出た。
場所は駅から商店街に入ってすぐのところ。コンパクトでいかにも街の商店街にあるパン屋さんという雰囲気だ。ここ数年で改装されたそうで、店内全体がきれいでかわいらしく、パンはケースに入って輝きをはなつ。
理想!!!!!!!!
の感がすごい。
あってくれ!!!!!!
商店街に、こんなパン屋!!!!!
あってくれ!!!!!!
のパン屋そのものだった。祐天寺のみんなは誇ってください。
むちゃくちゃ買えてしまう
さて、5000円あるとはいえ昨今は物価が高まり、小麦系の商品もじわとした値上げが続く。
もしかしたらそんなにたくさんは買えないかもしれないな……とも思っていたのだけど、店頭にならぶパンを見るとかなり良心的な値段設定だ。
このあたりからも地域のかざらないパンのお店の面目躍如を感じる。
うなったのはラインナップだ。
「パン屋にあってほしいパン」が、ぜんぶある。
頭の中に絵として描くパンを忠実にひとつひとつ作って並べた、そんなラインナップだ。
あんパンも、カレーパンも、メロンパンも、サンドイッチも、美しいほどに想像通り、けして予想の範疇からははみださない様相で並ぶ。
ツイストパン、チョココロネ、ソーセージパンもちゃんとある。もちろんドーナツはちゃんとふわふわじゃないみっちりしてしっかり揚がったやつだ。
そのうえで、ちょっと良さそうなシナモンロールやアップルパイ、大きなフォッカッチャやチーズパンといったフックを感じるラインナップにもぬかりがない。
これが全国店舗数1位の実力か。
トレイ2枚に盛り盛りにパンを盛り、大袋に詰めてもらった。ずっしりとした重み、この重量のすべてがパンだ。
パンで袋が重いのだ。ご飯では感じられない、なにか寓話性が重みから伝わり笑ってしまう。
もしかしたらそんなたくさん買えないかもと思ういっぽう、迷惑になってしまうほどの買占め量になってしまったらどうしようともほんの若干思っていたのだけれど、在庫は確固としてあり、びくともしなかった。
訪れた日はこれから昼がくるという時間帯。このあと並んだパンがばんばん売れて、そうして人のお腹に消えていくのだと思うと心強さにあふれる。
早くも結論:忘年会にはパンを5000円分買おう
パンは大小、甘いのからしょっぱいのから食事パンからジャンルわけへだてなく気ままにセレクトした。
結果、お迎えしたのは全19個。
編集部に到着し、部員の橋田さんともしひとりで食べたら何日もつかを話し合う。橋田さんも私もたくさん食べられるほうではない。
大きなパンだったら十分1食になりそうだし、下手すると5日くらいは持つんじゃないかという話になった。「おいしそう」だけじゃない、「生きられそう」な希望がわく量だ。
なんと、今日はこのあと、これらのパンをただ食べるだけなんである。
食べくらべや、食べながら味を何かに例える……という企画的なことはしなくていい。5000円のパンを、あとはただ食べるのだ。
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