まだ模索する
動画を作る
↓
キャプチャを撮ってYoutube風の記事を作る
というやり方をしたので「記事にするための動画を作る」ことを考えなければいけなかった。これが難しかった。動画を作ってるんだか、記事を作ってるんだかわけがわからなくなった。
あと終わってみて気づいたんだけど、この記事自体が「動画を作る」「記事を書く」「記事の中の通常の記事を書く」「記事の中のYoutube風の記事を書く」というように4工程で作成して思ったよりも大変だった。
文章を読む人が減ってきているらしいから、時代に合わせて記事もYoutube風にしたらもっと読まれるんじゃないかと思った。試しにやってみよう!
というのが今回の記事の目的。
文章がまったく読まれなくなることはないと思うが、ブログなどの記事も時代に合わせていろいろな形を試してもいいんじゃないかと思った。
今は手軽に読めるということが大事だし、なによりYoutube全盛期だ。冒頭のように文章をなくしてYoutubeみたいな画像を並べた記事もありなのでは?
冒頭の画像の連続はまったくおもしろくはない。むしろ見ていて辛い。しかし、読みやすさだけはあると思う。
ただもっと突き詰めていけば「Youtube風の記事」は新しいカタチが見えてくるかもしれない。おもしろくなる可能性もあるだろう。
なにはともあれまずはやってみなければ可能性があるかどうかすらわからない。
ということで今回は「普通の記事」と「Youtube風の記事」で同じ内容の短い記事を書いて、その2つを比較して長所と短所を見ていく検証をしようと思う。
「Youtube風の記事」を書くためには、まずはやはり今のYoutubeを知らなければならない。ということでここ1ヶ月くらいは人気のYoutuberを見まくった。
HIKAKIN、はじめしゃちょー、東海オンエア、すしらーめんりく、きまぐれくっく、虹色侍、ガーリィレコードチャンネル、QuizKnock、SUSURU TV、水溜りボンド、釣りよかでしょう……
Youtubeの動画のクオリティは玉石混交だと思うが、やはり人気Youtuberの企画はおもしろいものが多い。(逆になんで人気あるのかわからない人もたくさんいたが)
動画を見たり調べたりして動画編集のポイントが少しわかってきたので、短く簡単に8つほど紹介したい。
Youtuberは会話の合間の無駄をカットをしている。話す前の「えー」とか「あー」みたいなのをすべてカットして、テンポをよくしているのだ。
料理動画でも多く使われているし、Youtuberどうのこうのというより動画編集の基本かもしれない。
客観的に自分を見てツッコミを入れることで、何人かでやっているように見せているのかもしれない。1人でつまらないこと言っててもツッコミでカバーできるしね。
あと「先頭に※を入れる=ツッコミ」というテロップの使いわけをしている人もけっこういた。
だいたい動画の始まりはテーブルがあってその後ろにソファがあるパターンが多い。
動画が固定ポジションから始まることで「いつもの場所」という安心感を視聴者が覚えるのかもしれない。その証拠にYoutuberが引っ越した直後の動画には「前の家のほうがよかった。寂しい」「見慣れないな〜」というコメントが多くあった。
芸能人がYoutubeを始めるとコメント欄に「余計な編集をしないほうがいいと思います」と書いてあるのを見た。テレビ的な凝った編集がYoutubeには求められていないのだろう。
「友達感覚でYoutuberを見てる」という話しを聞いたことがあるから、動画で素を出すというのがYoutubeの基本なのかもしれない。
例えば東海オンエアというグループは「どうも、東海オンエアの〇〇だ」と始まり、ねおちゃんという女性Youtuberは「ねおです!シャキーン」と冒頭で挨拶をする。
入り口にオリジナリティをだすことで視聴者に覚えてもらえるようになるのである。
さてさて、Youtubeの基礎を勉強したところでいよいよ本題。
ここから「通常の記事」と「Youtube風の記事」を書いていこうと思う。
企画は「家で何時間立って生活できるのか?」というものだ。あっさりさっくり短めに書いた。
ちなみにYotube風の記事は「動画を作る→画像にトリミング→記事にする」という風に作成した。
ということでまずは通常の記事からいってみよう!
企画始まる前に頭の中でシュミレーションしてみたんだけれど、日常生活に置いて寝るとき以外に座らなければならないという状況がそれほどなさそうだった。
とりあえず24時間は超えるのが目標だ 。
当たり前だけど「立って生活する」という縛りだけでいつもと違う行動を強いられる。テレビの前に座って食事をするという当たり前のことができない。
ただ台所で朝飯を食べるのは案外悪くなかった。食事のあとにダラダラと過ごすという無駄な時間をなくすことができる。仕事が詰まっているときはいいかもしれない。
この企画をやると決めたときに、自分の中でのルールとして以下を設定していた。
なので低い位置にあるものを拾うなどの行為がとにかく辛い。自分で決めたルールに苦しむマゾヒスト。
膝や腰にくるのかと思ったが、まずは足の裏が痛くなってきた。足つぼを押されているようにじんじんとする痛みがする。
普段は座って仕事をしているので、長時間立つことの痛みを初めて知った。やっぱりやってみないとわからないことは多い。
足の裏がじんじんとする痛みは増すばかりだ。足踏みをしてないと辛い。そしていよいよ腰にも痛みがくるようになった。
さらに精神的にもきていて「やめたい」という感情がときどきでてくるようになってきた。身体の痛みは体力よりも精神を一番に蝕んでくるものだ。
このあたりから頭の中では「いつやめるのか」でいっぱいになってきた。
ここからは身体ではなく精神の戦いになる。そう直感した。そしてその直感をしてからは猛スピードで終焉に向かっていくことになる。
とにかくなによりも足の裏が痛い。擦れて熱いような感覚と、腫れているような痛みが続く。「なんでこんな企画始めたんだろう…」と頭も痛くなってきた。
「ここでやめたら企画が中途半端なものになる」という想いと、「もう十分がんばったよ」という想いのせめぎあい。
「人生はいつだって戦いだ。頑張ろう」と思った数秒後に「なんのために戦っているんだ、アホらしい」という感情が浮上してくる。情緒不安定。
ここまでくると「なんでこの企画を始めたんだろう?」というだけでなく「なぜこんな人生になってしまったんだろうか」という自分の人生観まで考えるようになってくる。哲学的だ。
辛いことをするという行動自体が人間にとっては哲学なのかもしれない。
さすがにお腹の痛みには勝てなかった。座るしかない。これはもう仕方ない。
「ああ、お腹が痛いのはしょうがない。ああ、企画が途中で終わってしまって残念だ。ああ、残念。残念。お腹が痛くならなければもっと続けられのに…!」
ということを思っていたが、実際には終わってよかった気持ちのほうが強かった。あー、快便なタイプでよかった!!!
■良い点
・通常の記事より気軽に見られる
・とにかく見やすい
・簡単なインタビュー記事とかはこの体系のほうが見やすいかもしれない
・「記事のダイジェスト的」な感じでは使えるかもしれない
・動画とブログを組み合わせて使うと相乗効果がありそう
・作るのがそれほど大変じゃない
■悪い点
・あっさりしているため、企画がちゃんとしてないと見ていておもしろくない
・感情が伝わりづらい
・見やすさ重視で作らないといけないため文章を詰め込むのが難しい
・さらっとした内容にしなければならないので、どうでもいいようなことが書けない
・リアクションとかが嘘くさくなる
・これやるなら動画でいいのでは?
動画を作る
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キャプチャを撮ってYoutube風の記事を作る
というやり方をしたので「記事にするための動画を作る」ことを考えなければいけなかった。これが難しかった。動画を作ってるんだか、記事を作ってるんだかわけがわからなくなった。
あと終わってみて気づいたんだけど、この記事自体が「動画を作る」「記事を書く」「記事の中の通常の記事を書く」「記事の中のYoutube風の記事を書く」というように4工程で作成して思ったよりも大変だった。
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