特集 2026年7月27日

書き出し小説大賞 305回秀作発表

規定部門『距離』つづき 

波打ち際の砂城に、あと少し波足が届かない。
タカタカコッタ
死刑はここから16km先にある、女王お気に入りのギロチンで執行されることになった。
青一月
点にしか見えなくなっても、まだ手を振ってくれているのがわかった。
もんぜん

点はいづれ見えなくなっても記憶となって残る。

2人ともニンニクラーメンを食べたから、気にしない。
かつを
ラブレターを42回折り曲げて、君に届いた。
ぴすとる
金網越しのくちづけ。痛さは、近さだ。
いちもくれん
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東京駅から乗った新幹線を品川駅で降りる。
いそうろう

「高級距離」といういう聞いたことがない言葉が浮かびました。

座標で見たら恋人だろうね。
正夢の3人目

座標の上では恋人だけど、当事者は気づいてない場合が多い。

桜並木の向こうの君が、地獄の端のように遠く感じます。
正夢の3人目
サンバカーニバル隊が僕を見つけると、笛を吹いて近づいてきた。
もんぜん
トートバッグと胴体の間で大きめの虫が暴れている。
たごさく
「犯人はこの中にいます。」それを聞いた私は探偵の真っ正面かつ、全員が振り向けるように一番離れた位置に移動した。
暖簾の部屋干し

お誕生日席があるように真犯人席もある。

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モノマネと本人との距離なんて、遠ければ遠いほど面白いですからね。
たこフェリー
シェフの華麗な手さばきにより鉄板は盛大な炎を上げた。炎の中心には何も無かった。
カズタカ
メガネと眼球との距離を工夫するだけで、彼は人気者になれた。
タカタカコッタ

とっさに「ユタ州」が浮かぶ人はもういい歳では?

ぶつかる肩と肩。ガン飛ばし合いゼロ距離。めり込んで肉体融合。
ろっさん
あの日静止したままジャミロクワイくらい遠のいていく。
井沢

「遠のく」と言えばジャミロクワイ笑

海に流した灯篭が、グアムに辿り着いた。
寿三郎
「もうちょい奥行き欲しいな…」ドラキュラは棺の圧迫感が気になり始めた。
ガンダーラ磯崎
彼女にとって僕が、「ただの知り合い」から「どこぞの馬の骨」になった日。
カニカマもどき
「あちらの方からです」の「あちら」が霞んで見えない。
g-udon

まずカウンターの長さに驚きたい。

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それでは次回のモチーフを発表します。

次回モチーフ
『涼感・冷感』

毎年この時期は恒例の「怪談」を募集していましたが、今年は「涼感・冷感」です。 怪談も元は背筋を凍らせて涼を得るものでしたが、近年の酷暑には到底追いつきません。もう怪談じゃ間に合わないのです! 喉から手が出るほど欲しいのは、もっと直接的な「涼しさ」と「冷たさ」。 一読するだけで体感温度が下がるような、ひんやりとした納涼の一行をお待ちしています。
締切は8月29日、発表は31日を予定しています。下記の投稿フォームからご応募ください。力作待ってます!

最終選考通過者(なし)

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