特集 2023年4月30日

書き出し小説大賞 259回秀作発表

つづいては規定部門。今回のテーマは『モブ』でした。モブの数だけドラマがある!

書き出し規定部門・モチーフ『モブ』

この町の名前を伝えるために、入り口にいる。
かつを

使命感(笑)

僕はこの物語に登場しないが、語る資格はある。
井沢
地球はこんなに丸いのに、片隅で生きている。
あおすけ
かえがたくなりたい。
みよおぶ
僕たちは、お互いの名前を知らない。
あの

こんなにも狭い村で。

どんな恋も、俺の指笛が冷やかしてきた。
suzukishika
「なんでこんなに人が多いの!」って、そのうちの一人である君は叫ぶ。
タクタクさん
シャッターは僕が切るよ!得意なんだ!
ナックルボール

明るいほど哀しい(笑)

壁ドンにいちばん驚いたのは女生徒Aだった。
タカタカコッタ
村人Aはずっと力をためている。
いそうろう
我が校のアイドルだったあの子は、大勢のファンの一人として客席にいた。
カズタカ

この感情な……。

「ネットではこんな声も上がっていた」っていうやつ、あれ大体俺だから。
たこフェリー
いったん広告です
いつも後で美味しくいただいているのが僕らだ。
ぐるりん
いつしか僕を飛ばして、カラオケは進んでいった。
もんぜん
星座にはなれなかった、だが等しく瞬いている。
タルク石
俺がいなくても世界は回る。でも俺のいる世界といない世界は別物だ。
ほしかり
ラスモブが現れた。
はらけん
俺の名は吉田。うん、そういう事だ。
吉田髑髏
スタンディングオベーションは私から。
ろっさん
グラウンドのアイツが主人公で、窓から顔を出すあの子がヒロイン。ロッカーに身を潜める俺のことは今はどうでもいい。
早百合
第一発見者。ただの第一発見者。犯人とかではない。
七寒六温

ピニクックの途中に見つけがち。

秀吉が懐で温めた草履あるだろ?あの草履作ったの俺だ。
ぴすとる
開国を迫るペリーの通訳が柔らかい言葉に訳した功績は大きい。
節度亜図夢
「あいつ、いい見切れ方してるな」監督の目が光った。
g-udon
見切れたAD、肩しか映らない僕、1999年、夏。
不眠
知らないバンドの1周年を祝う夜、僕らは別れた。
南極行太郎
外の様子がおかしい。僕は便所でおにぎりを頬張りながら警戒心を高めた。
南極行太郎

その場に現れないという戦いもある。

ぼくらはnだ。主人公は固有名詞、xは犯人。友人aにも村人bにも成れない。名前も顔も知らないぼくらはn。
公式を求めよ発表を待て
長生きするのは俺の方だ。
モリダイ
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それでは次回のお題を発表します。

次回モチーフ
『夕暮れ』

次回のテーマは夕暮れ、夕方、黄昏時、逢魔時、マジックアワー、いろんな呼び方がありますが陽が傾き、暮れなずむ時間帯は多くの人にとって感傷的で、さまざまな記憶を呼び起こします。
一日の終わり、夜の始まり、捉え方によっても物語が浮かぶかと思います。締切は5月12日発表は14日を予定しています。下記の投稿フォームからご応募ください。力作待ってます!

最終選考通過者
まおん きゃん にいな シキブ S.虚無 炎の文房具屋さん 花ひつじ 山彦の遠吠え 青一月 朝香苺 東ことり 陶月 なまはげ 高田 UM01

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