短い記事 2021年8月25日

保冷剤で耳を冷やすと豊か

耳を冷やしています

暑さにたまらなくなって、保冷剤を身体にあてて涼むことがある。冷やす場所によって随分感じ方が変わることをご存知だろうか。

中でも耳を冷やすのは格別だ。耳に保冷剤を置くだけで豊かな気持ちになる。

まちを歩くのと建物が好きで不動産会社に入りました。
休日は山を登り川を渡り海で石を拾います。

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筆者が子どもの頃はあせもがひどく、夏の蒸し暑い夜は肘や膝の裏を保冷剤で冷やしてかゆみを和らげつつ寝ていた。

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保冷剤で磔にされた気分だったのをよく覚えている。

また、首や脇、太ももの付け根には太い血管が通っており、冷やすと効率的に体の熱を下げることができるというのは熱中症対策で知る人も多いだろう。

ここで私が提案するのは素早く効率的に身体を冷やす方法ではない。耳だ。耳を冷やすのである。

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保冷剤で
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耳の空間を蓋するように冷やす

すると耳の空間が冷やされ、空間を満たす冷気がじんわりと頭蓋骨を伝っていく。

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直接肌を冷やす/耳の空間を冷やす の図

保冷剤を顔にあてたとき、直接肌に触れる保冷剤は例えるならガリガリ荒削りのかき氷だ。口の中は急激に冷えて頭がキーンと痛くなる。

対して耳にあてたとき。薄く削った氷はふわふわで、口の中で音もなく溶け、冷たさの余韻が残る。そういう優しい豊かさが、耳冷やしにはある。

耳を冷やしながら目を閉じると尚良い。

 

ピシ…パチ…

 

遠くで氷がきしみ割れる音が聞こえてくる。

暗闇の向こうに段々と、氷の大地の上に立つシロクマやペンギンの姿が浮かび、

 

気がつけば夢の中だ。

 

極上の体験を貴方に。ぜひお試しください。

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