デジタルリマスター 2023年8月20日

花を見に行くことは楽しいのだろうか(デジタルリマスター)

おばさん!いまあなた貴族ですよ

伊豆海洋公園は有料の公園だった。と、はじめて知ったようなことを書いているが、事前に知っていたのでネットでクーポンを印刷しておいて50円引きでひとり450円になった。綿密な下調べで事前の興奮がばれてしまう。

園内の海ぞいの崖に菜の花は咲いていた。背後に太平洋、そして大島。海沿いに松の木も生えている。おいしいものを全部集めたすき焼きみたいな場所である。

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手前から、菜の花、松の木、太平洋、大島。

僕ら以外にもぽつぽつと中高年の観光客が訪れていた。僕らははしゃいでるフリをしながら記事にするという目的があるが、あの人たちは純粋に見に来たのだ。写真に撮ったりブログに書いたりしない。目で楽しむだけ。生産性の呪縛から放たれている。貴族を見た思いである。

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こうやって視線を落とすときれいですよ
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僭越ながら花のよさを語ります

今回の趣旨の「花を見る」だが、結論から言うと楽しかった。

5分で見終わったら記事になんて書こうか心配していたのだが、30分以上花を眺めていた。

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嬉しそうな犬みたいになってしまった2人

花がきれい、という5000年ぐらい前からみんなが知っていることを書く必要があるのか躊躇するがとりあえず箇条書きで。

・花はおなかいっぱいにならないから、いい
・飲食は途中で酔っぱらったりお腹いっぱいになって終了だが、花はエンドレスだ
・花を背景に写真を撮ると雰囲気がかわる
・花の匂いをかぐと確かに春がきたような気がする
・なんで春だと嬉しいのか
・春が来たというあの感じは生まれてから37回しか経験がないからでは(いま37歳で年にいちどしか経験できない)
・ウニは好きでも37回以上は食べている
・だからウニ<春

花を見るとは、食べても食べても腹いっぱいにならないウニが食べ放題みたいなものだろうか。

そんな俗物的な説明をしなくても黄色と緑はじゅうぶん鮮やかだ。

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集合写真も↓
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菜の花を背景にするだけでこんなに楽しそうに!
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思い出は円形に

公園から出ようとすると、入場時に撮ってくれた記念写真が売られていた。観光地によくあるサービスである。同じ値段で円形の写真立てにもできますとのことだったので即座に頼んだ。

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こういうの買うときは一切躊躇しません。即買いです。

いまデスクのうえに置いてある。証拠写真を見ているのに、眺めるたびに花を見に行ったのは夢だったような気がしてくる。

花に囲まれているのと、写真が円形なので夢っぽいのかもしれない。

写真は花で囲んで丸く切り抜くと夢みたいになる。コネタである。

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最後にもういちど菜の花のアップを
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おまけ・つり橋効果も確かめよう

海洋公園の近くにはつり橋がある。つり橋といえばつり橋効果だ。異性とつり橋を渡るとつり橋が揺れてドキドキするのを相手へのドキドキと勘違いして好意を持つというあれである。

伝説としては雪山で遭難したら裸で抱き合って暖め合おうと同じレベルのものだが、せっかくなので検証したい。花でドキドキした後はつり橋でドキドキしたい。だが相手は宮城さんである。成功したらどうしよう。

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時代劇にぴったりですね、と何度も言っていた大北くん。トラウマ。

海洋公園からつり橋まではアップダウンの激しい道を20分ほど歩く。途中、時代劇を撮るにはぴったりの景色や天国のような海岸があった。

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天国みたいな景色を歩く宮城さん。ついていくと石にされるパターンか。

いまここで足を滑らせて海に落ちるとさっきの円形の集合写真が行方不明者の手がかりになるだろう。テレビに写されるかもしれない(想像図)。

そう思うと足取りがしっかりした。

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汗だくになって30分歩いたが、つり橋ちかくには駐車場があった。
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つり橋効果は起こるだろうか
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結論:迷惑だった

つり橋はそんなに大きなものではなかったが、乗ると確かに揺れる。激しくはないがゆったりとした揺れが不安だ。だけど案内看板の定員の表記が小錦基準だった。不意打ちのユーモアにたじろぐ。

 僕と宮城さんで橋の中央に出る。橋が揺れてドキドキする。だが、宮城さんに対してドキドキしているようには思わなかった。

橋が揺れる原因が、僕の横で宮城さんが手をぶんぶん振るからなのだ。僕がドキドキしている理由が分かりやすく横にいては好意どころではない、「やめてください」だ。

わかったこと:宮城さんが手を振ると橋が揺れる

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宮城さんが手を振るたびに橋が揺れて怖い
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だけどつり橋は魅力的だ

昼食を食べた入ったレストランで聞いたのだが、不景気のせいか別荘を手放す人が多いという。海岸近くの邸宅街にも売りだされている物件が多かった。

ある物件の案内に「つり橋徒歩3分」と書いてあってぐっときた。駅からはたぶん徒歩20分ぐらいだが、つり橋は近い。前の持ち主も仲介している不動産屋さんもつり橋が好きで、それがアピールポイントになっていることを知っているのだ。

こういうのを含めてつり橋効果と言っていいのではないか。

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毎日つり橋まで散歩したい

趣味がまたひとつ増えた

花を見に行くことは楽しかった。なるほど、ようやく理解できて嬉しい。しかしかなり遠回りして「行楽」というメジャーな趣味にたどり着いた気がする。となると次は神社めぐりだろうか。

そんなことを帰りの電車の中で話していたら、宮城さんがいまやってみたいのは子育てだと言っていた。花を見に行く以上にメジャーな喜びを言われてさすがに照れた。

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パフュームです
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