企画を伝えていない相手にやってみる
編集部の石川さんに「10分ほど電話で話したい。何かおかしなことに気がついたら言ってほしい」とだけ事前に伝えて電話をしてみる。
今回は最初からマックスにだらけてみよう。
トルー:もしもし、突然すみません
石川:いえいえ
トルー:あの2年前なんですけど、引っ越しをしたんですね。そのご報告をさせていただきたいと思ってお電話しました
石川:あら、なるほど
トルー:今まで****に住んでいたんですけど、引っ越すことになりまして
石川:なりまして?
石川:はいはい
トルー:****に引っ越したんですけど。…ええと、それが、そう。今まで家賃が高かったりして
石川:はい
トルー:子どもも、こっちの方がいいんじゃないか、とか
石川:落ち着いたところの方がね
トルー:それで****になったんですけど。そんなに離れてはいないところなので。今まで通り撮影とかできたりすると思いますので、
石川:あ、よろしくお願いします。今後…、今後ね
トルー:2年前に遡って今後、というか
石川:そうですね
石川:なんか食べてます?
トルー:はい、あの、食べてます
ここで僕が耐えられなくなり、企画を説明して謝った。
スリル!
橋田さんの時と全然違った。企画を説明していないので探るような不穏な空気を勝手に感じ取ってしまう。言葉が出てこずしどろもどろになる。
敏腕の振る舞いに憧れて始まった話なのに、腕が膝から動かない。脇にすごく汗をかいた。
橋田さんの時同様、こちらの様子は石川さんには予想できなかったそうだが、やってる本人はスリルがすごい。全身に汗をかくし、言葉にはつまるし罪悪感もあるしでめちゃくちゃだった。
練習もしてないのに大きな舞台に立たされてしまう、という夢ってよくあるけど、あんな気持ちである。しかもこっちは立たされたわけじゃなく自分から飛び込んでいる。より悪い。
電話を終えた後、しばらく何も手につかないぐらい動揺してしまった。すごい体験。
石川さんにもこちらの画像を送って感想をもらった。
ダラダラは予想以上ですね…電話口からは全くわかりませんでしたが。
個々の写真も十分ダラダラしてますが、3枚合わせてみたときに部屋の色んな場所で自由にくつろいでいるのが、本物のダラダラだと感じました。
写真見せられても特に、この姿勢で電話されたことについての苛立ちとかはないですね。
上司と部下で、就業時間中とかだったらまた別かと思いますが
むしろビデオチャット全盛で失われつつある行動様式かもしれません。やはり予想以上のだらけ方だったみたいだ。しかも心臓をバクバク言わせながらだらけている。
仕事ができる人にはならなかった
「仕事ができる人の仕草」を追っていたのに、全然違う場所に着地してしまった。
しかしこれはこれで独特のスリルがあって良い。うまく話せないし、くつろげもしないが、訳の分からない刺激がある。
この日の夜ごはん、豚汁を2回おかわりした。

