デジタルリマスター 2022年8月7日

オリジナルのポロシャツをつくる(デジタルリマスター)

夏である。毎年夏はTシャツで過ごす事が多いのだが、今年はワンランク上のお洒落に挑戦したい。襟のあるポロシャツを着こなすのだ。でも、みんなと同じポロシャツは嫌だ。オリジナリティ溢れるポロシャツを作ってみよう。

2006年7月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年神奈川県生まれ。デザイン、執筆、映像制作など各種コンテンツ制作に携わる。「どうしたら毎日をご機嫌に過ごせるか」を日々検討中。


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ラルフローレン・ポロのマークを真似る

ポロシャツといえば、やはり「ラルフローレン・ポロ」であろう。馬に乗った男の人がスティックを振りかざしているシンボルマークはあまりにも有名だ。今回は、あのシンボルマークを真似て写真に写り、それを無地のポロシャツに印刷してオリジナル・ポロシャツをつくる。という試みである。

イメージ検索結果:ポロのマーク

このマークの男性がやっているのはポロという競技で、その競技の際に着用するシャツだったからポロシャツと呼ばれる様になった。と、薄らとは知っていたがポロ競技については何も知らない。一体、どんなスポーツなのか、ネットで調べてみた。まとめると、ざっくり以下の様な競技らしい。

・1チーム4人。
・馬に乗ってスティックで球を打ち相手ゴールを狙う。
・競技時間は7分間×6回。
・日本ではほとんど行われていない。

最後の「日本でほとんど行われていない」という点がミソで、ポロ競技のグッズを販売している店が見当たらないのだ。あのマークを真似るにはポロ競技用のスティックが必要なのだが、どこにも売っていない。一軒だけ撮影用にポロ競技のスティックをレンタルしている店があったのだが、大阪だったのであきらめた。

こうなると自作するしかないが、ネットを検索しても中々資料が見つからない(イメージ検索の結果)。かろうじて1枚だけ、「ポロ競技のスティックでゲートボールを楽しむ茶目っ気ぶりを披露」という写真があったので、それを参考にした。

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僕の考えるポロ競技グッズ一式

球を叩く部分は直径7センチ、長さ30センチの木製円柱で、それに直径2.5センチ、長さ90センチの棒を取り付けた。加工はいつもの様に東急ハンズでやってもらった。ユニフォームの代わりとして、ユニクロで黒のポロシャツとホワイトジーンズを購入した。

以上が少ない資料から推察したポロ競技のセットである。
間違っていたらごめんなさい。

都内の乗馬クラブへ

知人の紹介を受け、国立市にある「国立乗馬クラブ」で撮影させてもらう事になった。中央高速の国立インターから10分ほどの場所にあり、都心からのアクセスもいい。

降りしきる雨の中、国立乗馬クラブに到着すると、マネージャーの岡田さんに案内されてクラブのロッジに通された。

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国立乗馬クラブ
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現在は22頭の馬がいる

競技としての乗馬を教えるクラブが多い中、国立乗馬クラブは本格的な野外騎乗を目的とした自然派乗馬クラブで、多摩川沿いを馬に乗って走ったり出来るのだ。という様なクラブの紹介をビデオ映像なども含め一通り受けた後、今回の企画についてアドバイスをもらった。

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ビデオを交えクラブの紹介をしてくれた岡田さん(右)

・馬は見慣れない物を持って近づくだけで驚いて興奮してしまう。
・なので、ポロのスティックはいかがなものか。
・試してみて危ない様だったら先生がやるので、そこを写真に撮ればいい。

自分がやらないと意味がない、と説明しようと思ったのだが、この行為自体の意味を問われそうだったのでやめた。さらに、僕は乗馬経験がないのだ。初心者がスティックなんて持って乗ったら……、結構危険なのだ。

ちょっとやってみて、危なそうだったら素直に先生の写真を撮って帰って来よう。

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ユニフォームに着替え馬場へ

用意しておいたユニフォームに着替え、ブーツとヘルメットはクラブの物を借りて馬場に出た。

前日から降り続いている雨の影響で足場は相当悪い。雨に馬。黒沢映画の1シーンの様であるが、これから撮るのは野武士の戦闘シーンではない。ラフルローレン・ポロのマークを真似した姿である。

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あまり驚かない馬、登場

従来の騎乗体験であれば、初心者は北海道和種という日本の在来種に乗るらしいのだが、ポロのマークに似せるという意図を汲み取っていただき、北海道和種よりも一回り大きい馬を用意してくれた。

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今回の主役登場

ポニーとサラブレッドのハーフで、「フィッツ・ロイ」という名前の白馬である。フィッツ・ロイは、見慣れない物にそれほど驚かない性格らしく、容姿も含めこの企画には適役なのだ。

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先生がフィッツ・ロイを洗う

今回、騎乗を指導してくれる矢沢先生が騎乗前にフィッツ・ロイに水をかけ始めた。撮影に備え、フィッツ・ロイの体を奇麗にしてくれているのだ。

先生がフィッツ・ロイを洗っている間、馬の特性について色々と伺った。

・北海道和種は側体歩※1という歩き方なので揺れない。
・だから初心者に向いてる。
・一方、フィッツ・ロイは斜体歩※2なので揺れる。

※1:同じ側の足を同時に出して歩く様
※2:左右前後の脚を互い違いに出して歩く様

ポロのマークに似せるという目的の為、ハードルが上がってしまった様である。

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話を聞く

しかも、上の写真を見ていただくと分かるが、話を聞いてる段階で足を滑らせて転んでしまったのだ。買ったばかりのホワイトジーンズが台無しになっている。

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腰を打った
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馬に乗る前から腰を打ってしまい、若干痛かったので腰を押さえていたら、

「何かスポーツの経験は?」

と先生から聞かれてしまった。転んだ僕を見て不安になったのかもしれない。でも、不安なのは先生だけではない。誰よりも僕自身が自分の運動神経に不安を感じている。

本当に大丈夫だろうか?

とりあえず、先生がスティックを持って乗ってみせてくれる事になった。

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まずはお手本

これでスティックを嫌がらない様だったら初心者が乗っても大丈夫だから。
先生はフィッツ・ロイに乗ってそう言った。

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ウーララー!

先生を乗せてフィッツ・ロイが颯爽と走る。
先生はスティックをグルグル振り回している。

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ララー!

ポロのマークというよりも、やはり野武士っぽい。だが重要なのは野武士か否かではなく、フィッツ・ロイがスティックを嫌がるかどうかであり、その点では何の問題もなかったのだ。フィッツ・ロイは全くスティックを気にしていない。

これだったら僕が乗っても大丈夫だ。
いよいよ、騎乗させていただきます。

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初めての乗馬

先生にサポートしてもらい、まずはスティック無しでフィッツ・ロイに乗った。フィッツ・ロイは、背中まで1メートル45センチ程度らしいのだが、乗ってみると視界が高くてちょっと怖い。

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フィッツ・ロイ、起動

先生に言われるがまま、手綱を前方に緩めフィッツ・ロイの腹を軽く蹴った。するとフィッツ・ロイはゆっくりと歩き始めた。

最初は常足(なみあし)という人が歩く程度のスピードで馬場を何周か回ってみた。途中、行きたい方向の指示とストップの指示も手綱でやってみた。フィッツ・ロイは賢い馬なので、乗っているのが初心者でもキチンと手綱通りに動いてくれる。凄く楽しい。

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何ヨットスクールだ? という雰囲気の写真ですが先生は優しいです

だいぶ慣れた所で、いよいよスティックを持ってみた。

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スティックを持った

スティックを持っても、フィッツ・ロイはちっとも物怖じしなかった。さっきまでと変わらず落ち着いている。

先生の指示を受け、ちょっと強めに蹴りを入れ速歩の指示を出す。人間でいうとジョギングくらいのスピードだ。

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ウーララー!

ジョギングのスピードといってもかなり激しく揺れる。鞍にお尻が当たって痛いが、グッとこらえて何周か速歩した。

やっぱり楽しい。一瞬、ポロマークの事を忘れた。

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ララー!

カメラを構えるスタッフからスティックの角度など指示を受け、思い出した。
そうだ、ポロのマークだ。

ふと我に返り、撮影モードに気持ちを切り替えた。

更に何周かして、沢山写真を撮った。その中で一番ポロのマークに似てたのが下の写真である。

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僕なりのポロ

スティクと顔の距離、馬の角度、馬の前足の感じ、などなど、ディテールを見ると本家とは異なるが、馬の初心者にはこれが精一杯であった。

これを、ポロシャツに張り付けます。

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オリジナルのポロシャツ作り

事務所に戻り、先ほどの写真をTシャツプリント用のアイロン転写紙に印刷した

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大きさを何種類か作成してみた

形に沿ってはさみで切り抜き、無地のポロシャツの胸元にアイロンで転写する。

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最適な大きさの物を選び、アイロンをかける

撮影の苦労とか関係なく、あっけなくオリジナルのポロシャツが出来上がった。

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あれっ? あの人ラルフ?

引きで見ると「ほぼラルフローレン」。

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ああ、ラルフだ

寄って見ても「ほぼラルフローレン」。という出来に仕上がったのではないだろうか。

ないだろうか、と言われても困るかもしれませんが。


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野外騎乗の様子

上の写真は国立乗馬クラブの野外騎乗の写真で、多摩川の風景である。これが日本なのか? と疑いたくなる様な景色だが、野外騎乗に出ればもっと凄い大自然を味わえるという。ポロの写真を撮った後、ビデオを沢山見せていただき、感動したので思わず入会してしまった。秋頃までには野外騎乗に出れる様、がんばります。

取材協力:国立乗馬クラブ
 

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先生の話に釘付け
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