デジタルリマスター 2023年2月27日

黄身だけプリンをレシピ通り作る(デジタルリマスター)

■焼けた!焼けた!

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思いの外綺麗に焼き上がった黄身だけプリン。10年間の怨念が浄化されていくような思いだ。

さぁ、食べよう。

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■すんごい濃厚な味

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ずっしり重い黄身だけプリン。色調補正とかしてないですよ。

プリンにナイフを入れ、フォークで持ち上げた。普通のプリンと違って、形を崩すことなくスーッっと持ち上がる。うん、固い。

食べてみると、口の中に黄身の香りと濃厚な、こういうのをコクっていうのだろうか、美味しさが広がった。

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なめらかプリンの対極にあるしっかりプリン命の塊。

うわー!すげー!黄身やぁ!黄身やわぁ!!

インチキ関西弁まで飛び出す始末だ。

固さは羊羹的。黄身っぷりは和菓子の黄身しぐれ。いや、黄身しぐれよりも更に黄身だ。そりゃそうだ、黄身だけだもの。

グラニュー糖を山盛り入れたのに、甘さは丁度良い。これは冷えてるせいだろうな。

昨今のなめらかプリンブーム(ブーム?)に三石くらい投じるしっかりプリンである。まさに対極。プリンなのにスプーンの上でまったくぷりんぷりんしない始末だ。

これ、プリンか?

しかしそんな事はどうでもいい。美味いから。

1/8を食べてすっかり満たされてしまった。これってきっと、体が「もう栄養は十分っす!」って判断したからだろう。滋味溢れるすごいプリンだと思った。

そして実はもう一つプリンがあるのだ。

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■白身だけプリンも作った

焼いて食べるにも限度があるので、余った白身でプリンを作ってみた。牛乳、白身、砂糖を適当に混ぜた。レシピは超適当。

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焼きプリンになりました。焦げた白身の匂いが美味そう。

わりとうまく出来たようで、食べてみると案外美味い。プリンと言うよりはゼリー的な食感。やわらかくてプルプルだ。かなりプリン。甘さも意外に丁度良い。

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黄身だけプリンより焦げが少ないカラメルで。

だがしかし、なんだかちょっと空白感を感じる味で、ああ、黄身が足らないなぁと思った。過剰と不足。白身だけプリンを食べながら、「普通に全卵で作る方が美味いんじゃね?」とか、記事を全否定するような事を思ってしまった。


黄身だけプリンは黄身の羊羹だ

今回はレシピ通りに黄身だけプリンを作ることが出来た。初めて作った時よりも美味しく出来上がって満足だ。お菓子作りは、やはりレシピ通りに作るのが肝要なのだと思った。

しかし卵黄12個だ。きっともう黄身だけプリンを作ることはないだろう。だって、作ると漏れなく白身だけプリンも作る羽目になるんだもの。

おまけに冷蔵庫に入っている黄身だけ、白身だけプリンを見るたびに、なんだかそれだけで腹が膨れてしまうのだ。傷む前に食べきれるだろうか・・・・。

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他のメニューも作った。オリーブオイル1/4カップ使ってるよ。

■参考文献
スペイン 熱い食卓―本場仕込みのやさしい家庭料理
おおつき ちひろ(著)
文化出版局
ISBN: 4579205030

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