土に埋まるために、朝8時頃に起きて公園へ出向いた。朝が早すぎて少し体調が悪い。
弱音を吐いてしまう気持ちを抑えて砂場に穴を掘っていく。砂のしっとり重い感覚をスコップの先から感じて、小学校の頃を思い出した。
掘る作業というのは意外と腰にくる。子供の頃には感じなかった疲労があり少しショックを受けた。
ようやくすっぽり入る穴が掘れたので、早速埋めてもらう。友達を誘うわけにもいかなかったので、母親に頼んだ。
ひんやりとした砂をかけられると、体に心地よい圧がかかって気持ちいい!砂浴のような気持ちになる。まるで温泉に入ったかのような癒し効果が得られた。
埋めている最中はどうしても物騒で滑稽に見えてしまう。怪しい親子だと思われたくなくて「砂浴みたいなものです」と言い訳した。
顔だけ出ているというのは結構怖いかもしれない。当たり前だが、通りがかりのサラリーマンや小学生にジロジロ見られる。大人が砂場で遊んで何が悪い!と強がって心のダメージを減らすしかない。