女子社員「わ~!megayaさんがタバコ休憩してる!近づいて声かけちゃお!!」
女子社員「タバコじゃなくてきゅうり吸ってる……」
タバコを吸っている人は休憩を自由にとることができるが、吸っていない人はお昼休み以外に休むとなると罪悪感がある。
休憩し辛い理由の一つとして『タバコを1本吸っている間は休憩』…という他人から見てもわかりやすい指標がないので、サボっているように見られてしまうからだと思う。
タバコとライターの代わりにきゅうりとマヨネーズを持つ『大人の野菜スティック休憩スタイル』。BRUTUSとかで特集してほしい。
非喫煙者の人もなにか吸っている姿を見せて、周りの人に『私は休憩してますよ』という雰囲気を出すようにした方が良いのかもしれない。
「タバコじゃなくて他の休憩方法を考えた方がいいんじゃない?」と思うかもしれないが、実は僕はタバコを吸って休憩している姿に憧れがあるのだ。
だからタバコは吸わないけど、タバコを吸っている風の休憩がしたいのだ。
野菜スティック + ライターでも良いかもしれない。野菜を炙ることができる。ちなみに持っているのがサツマイモなのでしばらくすれば焼き芋が完成する。
ただ僕は『タバコを吸ってる風の休憩』がしたいわけで、タバコを吸いたいわけではない。そうなったときにタバコの代わりになるものを考えたときに、野菜スティックが一番良いのではないかという結論に至った。身体にもいいしね。
野菜スティック用のパッケージもちゃんとそれっぽいのを作った。箱は駄菓子のココアシガレットを利用している。(左が作ったやつで右が本物のタバコのパッケージ)
パッケージを参考にするために初めてコンビニでタバコを買った。何も悪いことはしていないのにレジで緊張して冷や汗が止まらなかった。子どものころに親に隠れてこっそりお酒を飲もうとしたときの気持ちに近いのかもしれない。
「ふ~、仕事も疲れたし一服でもするか」
「やっぱ仕事の合間はキュウリに限るな~!!」
タバコの代わりに野菜スティックを使うメリットはいくつもある。煙が出ることがないのでどこでも吸うことができるし、灰皿も必要ない。喫煙する場所が減っている問題を解決する一つの策になるかもしれない。そうだ、みんなで野菜スティックを吸おう!!
色んな野菜で試してみよう
色んな野菜を買ってきてスティックにしていく。
人類がタバコから野菜スティックに移行するためには、まずは実証データが必要だ。いろいろな野菜を買ってきてどれが会社の休憩に適しているか試す必要がある。
ここからは5段階評価で野菜を評価していこうと思う。「タバコっぽいかどうか」「かっこいいかどうか」「休憩に適しているかどうか」という観点を踏まえて評価していく。一番大事なのはいかにタバコ休憩しているっぽく見えるかどうかだ。
ナス
評価:★★☆☆☆
色味が白いのでタバコっぽくて◯。ただし時間が経つと柔らかくなってヘタってきてしまうのが難点。会社に冷蔵庫がないと厳しい。
アスパラガス
評価:★★★☆☆
穂先が火みたいでカッコいい。ただ茹でないと食べれないため手間がかかってめんどくさい。
にんじん
評価:★★★☆☆
色味がオレンジなのでタバコっぽくはないが、時間が経っても硬さを保っていられるのは高評価。あとは単純に美味しい。
ブロッコリー
評価:★★☆☆☆
ちぎって簡単に作れるのが楽でいい。ただしタバコにはまったく見えないので減点。タバコじゃなくてドカベンの岩鬼だ。
ヤングコーン
評価:★★★★☆
ちょっと太いので近くで見るとタバコっぽさはないが、最初からスティック状なのでつくるのが楽。どっちと言うと葉巻っぽい。
いろいろと試してみたのだけれど、野菜ではイマイチしっくりくるものがなかった。一番の問題は持ち歩いていると新鮮さが失われてヘタってしまうし、腐ってしまう心配があることだ。これでは安心して会社で休憩することができない。
野菜スティックがタバコに置き換わるかもという僕の考えは、もしかしたら根本的に間違っていたのかもしれない。野菜は吸うものではなく食べるものなのかもしれない。
最終的に全部食べることができるのは良い。
ただし作る手間がけっこうかかる。普通にタバコを買うよりお金がかかる場合がある。あとよくよく考えてみたら野菜を吸う意味がない。
野菜じゃなくてもいいのでは?
女子社員「わ~!megayaさんが野菜スティック休憩してる!近づいて声かけちゃお!!」
女子社員「タバコじゃなくてうまい棒吸ってる……」
写真を撮っていて途中で薄々気づいていたのだけれど、野菜じゃなくても細い棒状のもであればなんでもいいのではないだろうか。野菜に呪われていたのかってくらい野菜に囚われていた。食べ物ならなんでも良いのもしれない。
ルマンド
評価:★★★★★
ブルボンのお菓子の中で一番好き。美味しい。
ソーセージ
評価:★★★★★
生で食べても茹でても焼いても美味しい。
じゃがりこ
評価:★★★★★
永遠の定番のお菓子。食べやすいし美味しい。
いろいろと試してみたのだけれどどれもしっくりこなかった。会社の休憩というものをもう一度見つめ直す必要があるのかもしれない。そんな試行錯誤を繰り返すうちに個人的に一番良いものが見つかった。
いろいろ試してみて一番良かったのが『揚げパスタ』だ。値段も安いし、箱にもいっぱい入る。作るのも簡単でハマる。
初めて揚げパスタを作ったのだけれどこれが予想以上に美味しかった。揚げパスタって居酒屋のお通しででてきたときは「ハズレだな」って思うことが多い。しかし、自分で作ってみると食べる手が止まらなくなる。
フライパンで熱してすぐに作れる。
パスタ自体が安く手に入るので、大量に作れるのも良い。お酒が好きな人はおつまみになるし、子どもがいる家ではおやつ代わりにしてもいいかもしれない。
そもそもパスタというのは古代ローマ時代には焼いたり揚げたりして食べていたものなのだそうである。歴史的に見ても実は揚げて食べるというのはおかしいことではないのだ。
そんな揚げパスタの作り方は非常に簡単で、フライパンに薄く油をひいて、乾燥したままのパスタをのせて軽く炒めるだけだ。お好みで塩やこしょうをかけて味を調整する。砂糖をかけてデザート風にしても良いし、コンソメを軽くまぶして食べても美味しかった。
パスタの調理の仕方があれほどあるにも関わらず、揚げパスタの味付けの種類が少ないというのも不思議な話だ。探求していけばもっと美味しい揚げパスタの味付けが必ず見つかるはずである。カルボナーラ風や、ミートソース風など美味しいに違いない。
僕はまだ揚げパスタの世界に足を踏み入れたばかりなので、これからもっともっと味付けを探求しこのパスタという名の大海原を走り抜けていきたいと思う。
また、揚げパスタは飲み屋ででてくるイメージが強いが、キャラ弁にもよく利用されている。おかずを固定したり、仕切りとして利用されたり、その用途は多岐に渡るようである。
揚げパスタというものを調べても、どういった経緯で誕生したのか詳しく載っているものがなかった。また名称も『揚げパスタ』、『フライドパスタ』、『スナックパスタ』など様々な呼ばれ方をしているようである。
こんなにシンプルなものなのになぜ一度食べるとこんなにも手が止まらなくなるのだろうか。ポリポリとした食感と程よい塩気がたまらない。お酒を飲むときにはこれくらい控えめな味のものの方が逆にいいのだろう。そう考えると居酒屋で揚げパスタがでてくるのも理にかなっているのかもしれない。
手軽に作ることができて、大人から子ども喜ぶこと間違いなしの揚げパスタ。作ってみればその魅力がわかるはず。これを機会にぜひ揚げパスタを作ってみてください。
あれ?これ、なんの記事だっけ?
タバコ休憩の代わりになるものは見つからなかったけれど、細長いものはだいたい美味いということがわかった。
あと野菜スティック用にいろいろな野菜を買って冷蔵庫がパンパンになってしまったので、しばらくはうさぎのように野菜をかじって生活する日々が続きそうだ。