散歩をしていると家の軒先にぽつんと置かれたガスボンベに出会うことがある(正しくはLPガス容器というようだ)。
硬いんだか柔らかいんだがよくわからない、ぬぼーっとしたかたちが素敵
そんなわけで、抱き枕にしてみた。作り方を紹介させていただきたい(といいつつ、私は裁縫が苦手なので妻に全部作ってもらいました)
必要な材料はこちら
最初に設計図を作る。ざっくりと説明すると大中小の円柱3つの組みわせできる。円の直径とπをなんやらかんやらしてだいたいの大きさを決める。
シルエット的には、50kgのボンベを参考に型紙を作った
おおよそ設計ができたので、裁断する
裁断できたミシンでドドドと縫い合わせる
だいたいのパーツができた
スナフキンぽい
ガス用器の不思議な突起を帽子としてかぶるとスナフキンぽい。あの突起は、バルブを守る「キャップ」らしい。続いて、「LPガス」などの容器に印字されている文字をつくる。
アイロンで圧着できるフェルトを、文字型にデザインナイフで切り抜く
アイロンをぎゅっと押し当てて、布に固定する
ガス容器のアクセントにもなっている「穴」は黒いフェルトで再現
しぼんでいるガスボンベを見たことがないので新鮮
「FP 1.80M」というのは最高充てん圧力を意味しているらしい。ガス容器には、本当は「充てん期限」を明記しなければいけないみたいなのだが、文字が細かすぎて心が折れた(文字の切り抜きだけ私が担当しました)
外側ができたので、綿を詰める
サイズをでかくし過ぎて綿が足らなくなった。最終的に1つ300gの綿(600円)を9個も使うことになってしまった。最後に手縫いで抱き枕の隙間を閉じれば……
完成!
大人が横に並んでもこの大きさである
下の台座部分は、ボタン式になっていて着脱できる
外すと子供用座布団として使える
息子は、覚えたての言葉「ちんちん」と連呼しながら、LPガスの突起を指でつついていた。
せっかくなので、外に持ち出してみよう
どこにでもある風景に見えるがなんか不思議だ
公園にやってきました
鉄棒の上に置いて、カメラで潜り込んで撮ったら
逆上がりを初成功させたガス容器みたいな写真が撮れました
仕事を抜け出し公園のベンチで、ガス抜きするガス容器
これを持って電車に乗ったら席を譲ってもらえるだろうか
ガス友
最後に抱き枕として活用してみる
神社にあるそこそこ由緒正しい木くらいの太さがあるので、抱きにくいかなと思ったが、大人が抱いて寝るぶんには意外と問題ない。
ガス容器を抱いて寝たら、ゴリラに抱かれる夢をみた(ゴリラはココナツの匂いがした)
ガス容器を抱いて寝たら、ゴリラに抱かれる夢をみた(ゴリラはココナツの匂いがした)
ガス容器は圧力に耐えられるよう、風船のようにぷくっと膨れた形状をしている。パッと見は軽そうにしか見えないが、鋼製なのでずっしりと重い。そのギャップが魅力なのだろう。ジェフ・クーンズのステンレスでできたバルーンドッグがおもしろいのと同じだ。
今回の抱き枕の制作、私は裁縫が苦手なので妻に全部お願いした。思いの外大変だったようで制作中ひたすら機嫌が悪かった。ガスボンベの抱き枕で家庭が吹き飛ぶかと思った。
今回の抱き枕の制作、私は裁縫が苦手なので妻に全部お願いした。思いの外大変だったようで制作中ひたすら機嫌が悪かった。ガスボンベの抱き枕で家庭が吹き飛ぶかと思った。