受付は人がいる受付といない受付、2つに分かれる。
実際に作り始める前に、どんな受付を作るか考えてみます。
この4年、仕事でさまざまな会社の受付を通ってきて確信したことがあります。
受付は「人がいる」か「人がいない」の2つに分かれることです。
←人がいる受付・人がいない受付→(イメージ図)
私が多く通ってきたのは「人がいない」受付で内線呼び出し式。人がいて案内してくれる受付は遭遇率が低く希少と感じました。
内線呼び出し式なら人件費がかからないので「人がいない」受付を作ります。
会社訪問で気づいた内線呼び出し式会社受付のテンプレート
内線呼び出し式受付は置いてあるものがどの会社もほぼ同じです。
・会社ロゴ(Logo)
・カウンター(Counter)
・電話機(Phone)
・案内板(Guide Plate)
・緑(Green)
これら【LCPGG】があれば人が居ない内線呼び出し式の受付けになります!
※
画像検索イメージ
テンプレートLCPGGの受付披露
そして完成したのがこちらです!
LCPGGすべて盛り込んだ我が社(家)の受付(正面)
我が社(家)の受付(斜めから)
取引先の人を呼ぼう!
今のオフィス(家)に引っ越して早3年、初めての受付対応にドキドキします。
取引先の人がきました。
受付に来てすぐ察し、無言で受話器を持ち上げました。
内線番号を確認して押します。
一方その頃オフィスでは…
私の机の電話が鳴ります。
(この色は内線か)
光っているボタンを押さないと内線はとれません。外線は受話器を上げればそのまま電話に出られます。
「はい、ぬっきぃです」
「あ!お世話になってますー!1時に約束した者ですー!」
(1時…?あ、本当だ!5分前だ!)
受付に向かいます。
(オフィスっぽく取り繕っていたのに、引き戸と電気スイッチで家感が出てしまいましたが続けます)「あーーー!」
「どうもどうも!いつもお世話になっています!」
以上。
茶番にお付き合いいただきありがとうございます。
現在、私の仕事はすべてリモートワークです。担当者とはネット上でのやり取りが多く、取引先の担当者が我が社(家)に来ることはありません。
今回、我が社(家)に来た取引先の人とは夫です。別に雇用関係を結んでいるわけではないのですけど。
なぜか撮影時お互い敬語で他人行儀になっていました。敬語になってしまうぐらい受付が良くできていた。ということでよろしいでしょうか。
完成図と各名称がこちらです。
ロゴ(L)はアルミ板です。
自分の屋号は長く、予算の関係上Nukiに。
屋号よりしっくりきてしまいましたが、会社名・屋号がある場合はそれを作るのがオススメです。
コツは材質にあったはさみを使うことです。今回はアルミに対応している金切はさみで。切り口が鋭利なので手袋必須でお願いします。
ロゴは裏面に画鋲をつけて刺しています。
ここで一つ葛藤がありました。壁に画鋲を刺すか否かです。
一人暮らし経験者として画鋲の穴で敷金が返ってこない恐怖と戦いました。
改めて壁を見ると画鋲で開けたと思わしき穴だらけでした。それもそれで少し心配になったけど穴に合わせて刺しました。
カウンター(C)
カウンター部分はプラスチックの段ボールで。カウンターなので1820㎜と大きめのを購入。
カッターで2か所に切れ目を入れます。
段ボールといえど材質はプラスチック。カッターの刃が入りにくく滑ります。滑って自分に刃が刺さらないように命がけで切れ目をいれました。
命がけで入れた切れ目に沿って折り曲げればカウンターの半分完成です!
天板はつなげた発泡スチロールに木目リメイクシートを貼りました。
本来なら実物に近づけるべく木の板で作るところですが「これから大掃除だし今後ジャマになるから」と夫に反対されてしまいました。
どうしよう。と困っているところに「本来の材料で作ったら楽しくないじゃないか。本気を見せて欲しい」と提案され「よぉし!」とその気になってプラダンと発泡スチロールで作りました。
電話機(P)&案内板(G)
最近は案内板以外に電光掲示板やipadを置いている会社もありますね。
電話機は機能が必要最低限だとさらに受付っぽくなります。私の感想ですが子機だとさらに受付感が増す気がします。
【受付の電話機は立ちがち(気遣いからの立ち?)】と情報をもらったので、スタンドで電話機を立たせました。
緑(G)
優しさを演出できる緑。
撮影はクリスマスだったのでポインセチアの飾りを買って置きました。四季で変える余裕のある受付にしたいです。
テンプレートで受付は完成した!
今回はこれで役者が揃ったのですが1つ心残りがあります。光です。本当はNukiのロゴを光らせたかったのです。
イメージ図(フォトショップで作成)
検討会を開く
ロゴを光らせるにはどうすればいいか色々試行錯誤をしました。
しかし、光が弱いため、アルミの素材のロゴがギラギラ光るのに負けてしまいました。。くわえて光を当てるとアルミ板が変に反射するなどの不具合が出たので、結局あきらめなければいけない状況に。
最終的にはロゴは光らなくてもそれっぽくなりましたが、心残りです。
これから自宅に会社の受付を作る方、ロゴを光らせることに成功した際には私にノウハウを教えてください。待ってまーす!
実は寝室の一角
受付がある場所は我が家の寝室です。
寝室の半分がちょうど空いていたので受付にしました。
写真が変な角度だったのは奥のクローゼットと手前のベッドが見えてしまうから。
ベッドに横になるとちょうど受付が目に入るので「わ!会社の受付だ!」と気持ちがシャキッとして朝の目覚めが良くなりました。
しかし、前述したとおり自宅で打合せしたことは無いです。この受付は寝室にあるので身内以外が来るとちょっと困るかもしれません。
でもなんか誇らしくなったし箔はついたと考えています。
会社の受付を作った人が身内にいた!
年末帰省時に作った受付を姉の夫に見せたら「俺も作ったよ。同じような受付!受付が無かったからさ。やっぱり緑は大事だよな~」とまさかの発言が。ただし家ではなく会社に、ということでしたが。
ある朝、起きたらNukiがNikuになっていた。本物の会社受付だったら事件である。
「受付を作る前はどうやって来客対応していたのですか?」と聞いたら「暖簾だけだよ。取引先の人が来たら『やってる?○○いる?』ってフランクに暖簾をくぐって来るんだよ。対応も何もないよ」居酒屋か。それもそれで面白いなぁ。