特集 2017年3月5日

みんなのバーバ語録を披露します

強めのバーバ語録がたくさん集まった
強めのバーバ語録がたくさん集まった
わたしの祖母は、祖母独自の言葉をいくつも持ちあやつっている。

聞きなれない言葉が不意に発せられるので、瞬時に理解できないことも多々あるが、周りに聞いたところこのような現象はわたしの祖母のみならず、各家庭で起こっていることらしい。

そこで、祖母独自の言葉を“バーバ語録”と称し、読者の皆さんから“バーバ語録”を募集したところ、オリジナリティあふれる言葉が続々と集まった(どの投稿もインパクトが強過ぎて、選ぶのが大変だった)

今回は、投稿いただいた“バーバ語録”をカテゴリーごとにご紹介する。

※投稿は、一部編集・抜粋させていただいたものがあります。あらかじめご了承ください。
1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。
ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。

前の記事:バーバ語録を披露します


擬音系

物や食べ物から発せられる音をそのまま名称として使用した例。
「ズンズン」
ズンズン=ケータイ電話のこと。祖母は89歳だが耳もよく聞こえるし、杖なしで電車とバスを乗り継いで片道1時間をかけて習い事に通う。出掛ける前に「ズンズンどこにしまったかな?」とバッグをゴソゴソ。「ズンズンってなに?」と尋ねると、「ほらアレよ、電話がかかってくるアレ」。祖母の持ち物で唯一バイブ機能付きのモノはケータイで、コール音に合わせてズーン、ズーン、と振動するからズンズンと呼んでいる。
まことさん
一度聞いて携帯電話のことだと理解すればイメージもつきますが、初めて聞いた時は「?」になりますね。「ズンズン」からは力強く進んでいく様が思い浮かび、ポジティブなバーバ語録だなという印象を受けました。
勝手にガラケーだとイメージしている「ズンズン」
勝手にガラケーだとイメージしている「ズンズン」
「プルプル」「ピコピコ」
祖父なのでバーバならぬジージ語録ですが、6年前に他界した祖父は、リモコンをピコピコ、扇風機をプルプルと呼んでいました。冗談を言わないタイプの堅い祖父でしたが、真顔で「おい、そこのプルプルつけてくれや!」と言うたび吹き出しそうになったのを覚えています。最近の扇風機はリモコン付きもあるので、祖父が生きていたら「プルプルのピコピコ取ってくれや!」と言ったかもしれません。
チャンマユさん
破裂音がかもし出すかわいさがたまりません。冗談を言わないタイプの堅いおじいちゃんから「プルプル」「ピコピコ」という言葉が発せられていたと思うと、ギャップ萌えしますね。「プルプルのピコピコ」もぜひ聞いてみたかったです。
「ジャジャジャー」
我が家のバーバは亡くなっていますが、脈々と受け継がれているバーバ語録があります。それは「ジャジャジャー」=「卵焼き」のことです。塩コショー、または醤油で味付けした溶き卵を熱したフライパンで「ジャジャジャー」と半熟状に炒めた卵焼きのことで、娘も普通に「ジャジャジャー」と言います。途切れることなく受け継がれていくことを願ってやみません。
豆たぬきさん
「ジャジャジャー」から伝わってくるシズル感が素晴らしく、卵焼きが食べたくなりました。娘さんの生活する環境が変わっても、ぜひ「ジャジャジャー」を絶やすことなく、受け継いでいただきたいものです。

さん付け

親しみを込めて?不自然に「さん」付けされた例。
「ジョブさん」
バーバじゃないんですが、78歳の父はスティーブ・ジョブズのことを「ジョブさん」と呼んでいます。
meshimoriさん
スティーブ・ジョブズは「ジョブズ」なのか「ジョブス」なのか曖昧になることがあるので、お父さんはさん付けすることで、その曖昧さを回避したのかなと思いました。
友達感覚
友達感覚
「セントラルさん」
母がここのところ「セントラルさんが悪い」と会うたびにうるさく、「あだ名?」「その人嫌な人?」って感じで聞き流していたのですが、最近判明しました、「トランス脂肪酸」のことだったと。鈴木さんのバーバよりも年上の79歳ですから大目に見てください。
たんほいざさん
言葉がちぐはぐになって最終的にさん付けされたパターンです。会うたびにおっしゃっていたということは、お母さんとしては相当気になっていたのだと思います。「セントラルさん」が実在する人物じゃなくて良かったですね。

タン付け

お次は「タン」付けされた、萌え系バーバ語録。
「バスタン」
うちのバーバはバスタオルのことを「バスタン」と言っていました。
蛇イチゴさん
おばあちゃんがお風呂も入る前「バスタンバスタン…」と言っている様子が目に浮かびます。
「ハッピータン」
うちの母はお菓子のハッピーターンのことを昔から「ハッピータン」と言います。なんかかわいいのですが、言っても直りません。
ゆかさんさん
「ハッピータン」でも商品としては通用しそうです。女子高生に受けそう。

惜しい

言いたいことはわかるけど、ちょっと違う!そんな惜しいバーバ語録の例。
「スムズム」
うちのおばあちゃんはスムーズにいくことを「スムズムにいった」と言います。「バスにスムズムにのりかえられたねー」などと言います。全然すんなりいった感じがしません。
おばあちゃんこさん
インパクトが強すぎます。これから「スムーズ」という言葉を聞いた時思い出し笑いすることになりそうです。おばあちゃんこさんも感じられているように、すんなりいくよりむしろ行き詰まった感じがするのがまた味がありますね。
「ペコナッツ」
もうだいぶん前に亡くなりましたが、私の祖母が、風邪で咳をしている私に「ペコナッツを塗りなさい」と言いました。あ、きっとこれは「ヴェポラッブ」だと思ったその矢先、そばにいた友人に「ヴェポラッブ?」と先を越されて言われ、ちょっと悔しかった。以来我が家ではヴェポラッブのことをペコナッツと呼んでいます。
うろぼろす堂さん
リズムと母音は合っている惜しいパターンです。「ペコナッツ」、とても美味しそうですね(きっと甘くて白いお菓子だ)
ペコナッツのイメージ
ペコナッツのイメージ

完全オリジナル

元ネタがない、完全オリジナルの言葉。初めて聞いた家族は、一旦突き放される可能性大。
「まっぴらぶ」
ずいぶん昔に亡くなった祖父ですが、下まぶたのことを「まっぴらぶ」と呼んでました。祖父の完全なオリジナルの言葉なのですが、未だに我が家ではそこを「まっぴらぶ」と呼んでます。
iwaYohさん
なんとなく方言としてありそうな雰囲気を醸し出していたので念のためネット検索したところ、全くヒットしませんでした。確かに、完全オリジナルです。
「てんぶりこ」
バーバではなくジージ語録なんですが、まだ小さかった私に向けて、お箸のことを「てんぶりこ」と呼んでいました。当然今ググっても出てきやしません。
しゃおたおさん
こちらも検索しても出てきませんでした。おじいちゃんがご健在でしたらぜひ元ネタをお伺いしたいです。気になって仕方ない。

趣旨が変わってきちゃう

もともとある言葉を違う意味合いで使っているがゆえに、趣旨が変わってきてしまう例。
「やらしい」
母方の祖母ですが、「柔らかい」を「やらしい」と言います。
天衣無縫さん
場合によっては気まずくなるバーバ語録です。「このお豆腐、やらしい…」といった具合でしょうか。ここまでにしておきましょう。
「チューブ」
私の父はユーチューブのことを「チューブ」と呼びます。「チューブって色んな音楽聴けて便利だなー」「暇があればチューブで音楽聴いてるー」。意味はわかるのであえて訂正しないんですが、ユーチューブのチューブ残しに違和感を感じています。
ざくさん
略語で呼ぶとかっこよく聞こえるのでしょうか。ただ言いたいだけに思えますが、そこがまたかわいいお父さんですね。

ブラジャー

なぜかブラジャーに関するバーバ語録を複数個いただいたので最後にご紹介。
「乳パット」
亡くなった祖母にどれだけ訂正しても、最後までブラジャーを「乳パット」と呼んでいました。今では懐かしい思い出です。
彩さん
「乳バンド」
先日永眠した信州生まれ93歳だった私の祖母。ブラジャーのことを「乳(ちち)バンド」と呼んでいました。世代なのか方言なのかばあちゃんのオリジナルなのか、不明です。聞いとけばよかった。
タケコさん
「乳パット」「乳バンド」など呼び方はいくつかあるようですが、昭和初期の頃は実際「ブラジャー」と呼ばなかったようです。彩さんのおばあちゃんも、タケコさんのおばあちゃんも、その頃の呼び名でずっと呼ばれていたのかもしれませんね。

「ゾンゾン」の出どころ

耳に残る素晴らしいバーバ語録をたくさんお寄せいただき嬉しかった。載せきれなかったバーバ語録もどれもクオリティの高いものばかりで、可能であれば全部載せたいくらいだった。

ちなみに先日書いた記事で、わたしの祖母は(背中が)「ゾクゾクする」ことを「ゾンゾンする」という、と紹介したが、高知県のオカバさんと岡山県のSullaさんから高知や岡山では「ゾンゾンする」と言いますよという投稿をいただいた。わたしの祖母は愛知県出身である。
どこで覚えたのゾンゾン
どこで覚えたのゾンゾン
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