特集 2017年2月13日

おれだけか?セブンイレブンのスイーツがうますぎ地獄

みんな大好きセブンイレブンのスイーツ
みんな大好きセブンイレブンのスイーツ
大変な世の中になったと感じている。セブンイレブンのスイーツの話だ。あれ、ものすごくおいしいしくて、すごく安い。しかもコンビニで売っているもんだから全国各地で24時間買えてしまう。

しかし、これが果たして良いことなのか、悪い事なのか? 私はこう呼びたい。「うますぎ地獄」と。
本業は指圧師です。自分で企画した「ふしぎ指圧」で施術しています。webで記事を書くことをどうしてもやめられない。(動画インタビュー)


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みんなセブンイレブンのスイーツがうまいと思っているはずだ

当たり前すぎて口にはいちいち出さないが、みんなセブンイレブンのスイーツがメチャクチャうまいと思っているはずだ。今回はそこをあぶりだしてゆきたい。
トルー(そういうペンネーム)
トルー(そういうペンネーム)
まずは当サイトライターのトルーさん。別件の取材で僕の仕事場に来てくれたタイミングで、こんなことをお願いしてみた。

斎藤 今日はちょっと僕の考えていることに協力してもらいたいのですが。

トルー いいですよ。なんですか?

斎藤 お金をあげるので、あなたの好きなセブンのスイーツを買ってきて僕に教えてください。

トルー それが企画なんですか? デイリーポータルZですか?

斎藤 はいそうです。ちょっとテレ東の人気番組の企画と似ていますが……気にしないでください。

トルー テレ東はなんだかわからないのですが、買ってくればいいんですね? わかりました。

これは唐突にお願いすることで、普段は意識していない「セブンイレブンへのこだわり」を引き出す作戦だ。
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というわけでトルーさんに行ってもらい
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買ってきてもらった。
これおいしいよね。ふわっとろちょこくりいむわらび
これおいしいよね。ふわっとろちょこくりいむわらび
トルーさんが買ってきてくれたのが、こちら「ふわっとろちょこくりぃむわらび」である。ああ、これなー。

トルー 実はいつも食べているドーナツがあるんですが、品切れだったみたいで。かわりにこれを買ってきました。

斎藤 いつも食べているドーナツ? それを聞きたいですね。

トルー それがなんだか忘れちゃって……。
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斎藤 これ、よく食べるんですか?

トルー 時々食べる感じです。夜、寝る前なんかに、甘いものがほしい時に。1個食べるとちょうどいい感じで。
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斎藤 どういうところが好きですか?

トルー すごく柔らかくて甘いですよね……。値段が安いものいいです。

斎藤 それだけ……?

トルー はい。そんな感じです。

斎藤 うん……。そうだよね。これはさ、僕もよく食べるんだけどさ、もう本当にメチャクチャおいしいよね!!!
僕がしゃべりだしたら急に笑った。なんで
僕がしゃべりだしたら急に笑った。なんで
斎藤 中に入っているチョコにちょっと洋酒みたいな味がしない? こんな高級感のある物をワラビ餅に入れてくれるなよっていつも思う。満足感のわりにカロリーも控えめだし。ワラビ餅シリーズって前から出ていたけど、これはやられたって思うよ。

トルー (笑)なるほど。確かに、言われればそんな感じしますね。

……なんか反応が薄いんだよな。ひょっとしたら別にそんなにこだわりがなかったのを、僕に合わせてくれたんだろうか。

いや。でもトルーさんが特殊な例なんだと思う。思えばこいつ、細身でいかにも食に関心のなさそうな風体だ。セブンイレブンのスイーツがうますぎると思っている人は絶対にもっといるだろう。

そこでぼくはニフティ本社に乗り込んだ。
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ニフティ本社でセブンイレブンのスイーツ意識調査

なぜニフティに乗り込むのか。このデイリーポータルZというサイトを運営しているのがニフティであり、乗り込みやすい会社だからである。
乗り込んだ先は応接スペース
乗り込んだ先は応接スペース
ランダムでお願いした社員に対して、聞き取りを行う。今回は質問もよりストレートなものにした方がいいだろう。

斎藤 突然なのですが、ぼくはセブンイレブンのスイーツがものすごくおいしいと思っていまして。正直、うますぎて手軽すぎて考えもんだと思っています。いわば、地獄……セブンイレブンのスイーツがうますぎ地獄ではないかと……。みなさんはこのことについてどう考えているか? ということをお聞きしたいです。

社員A 地獄(笑)。でも言いたいことちょっとわかります。

斎藤 わかってもえますか。

社員B えっ。これはセブンイレブンとのコラボ企画ですか?

斎藤 いえ。そういう話ではなくて、単にぼくがただ好きでやっていることです。

社員B あ、なるほど(なんでそんなことをやっているんだろう……変なの……)。

斎藤 (それはこれが好きなことを好きにやるサイト、デイリーポータルZだからです……。御社のメディアじゃないですか……)

カッコ内は実際に出た言葉ではないが、目線や表情から行われたコミュニケーションをぼくが補完したものである。多分合っている思う。

社員A あんこがおいしいと思いますね。カップに入った団子が好きでよく買います。あと普通の鈴カステラとかおいしい。

社員B セブンのプライベートブランドかよくわからないのですが、東京牛乳のビスケットが好きです。うっかり買ったらめっちゃうまい。それからメロンのアイスとかマンゴーのアイス、あれがたまらんですね。

斎藤 ほら。やっぱりみんなありますよね! なんかもうちょっとうますぎて「けしからん」って思っているんですが、どうでしょうか?

社員全員 (けしからん……?)

社員B でもスイーツでは、ローソンの方がイメージが強いかもしれません。スプーンですくうロールケーキとか。

斎藤 Bさん的にはローソンの方が好きですか?

社員B ハイ(笑)

斎藤 うーん。セブンイレブンに対して何か一言ありませんかね?

社員B セブンはセブンでいいと思います。セブンも好きです。

斎藤 そうか。そうですよね……。
思ったほどの共感が得られない
思ったほどの共感が得られない
社員C 私は酒飲みだからそんなにスイーツは食べないですね。

斎藤 あ、じゃあ全然この話題には興味なしですか?

社員C いや。酔った勢いで良く買います。セブン限定のハーゲンダッツ。あと気になっているのが、8個入りのシューアイス。

斎藤 あるある。アイスコーナーじゃなくて、冷凍食品コーナーに置いてあるやつ。

社員C あれ買ったら全部一人で延々と食べてしまいそうで……。買わないようにしているけど、セブンイレブンには「手に取りやすさ」みたいなのがありますよね。あれに対抗するのは大変。

社員D 私はセブンのスイーツは半年に1回くらいしか食べないですね。だから地獄とかうますぎとかいわれてもピンと来ないです。

もちぷにゃを食べてもらう

もちぷにゃ。注意書の「クリームがとても柔らかいので……」でさえ魅力的だ
もちぷにゃ。注意書の「クリームがとても柔らかいので……」でさえ魅力的だ
ここで用意しておいたセブンイレブンのスイーツ「もちぷにゃ」を取り出した。 ピンと来ない人にはこれを食べてもらって、共感してもらう。

斎藤 これ食べてみてもらったらわかると思うんですよ!もちぷにゃ。食べましょう。
満場一致で「これはおいしい」となった
満場一致で「これはおいしい」となった
社員D おいしーい!

斎藤 ですよね……? もうこれでセブンイレブン行っちゃいますよね?

社員D これだったら、3か月に1回くらいは行くかも……。

斎藤 まだシブいですね。でも、まあいいか。

食べてもらってもこんな感じか……。意外と温度差あるな。ひょっとしたらぼくが「セブンイレブンがうますぎる」って思いこみすぎているのかもしれない。

いやもっと聞いてみよう。今度は街頭インタビューだ。外に行くぞ外に。
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全然知らない人に聞いてみる

街頭インタビュー
街頭インタビュー
というわけで外に出て聞いてみることにした。全然知らない人に「セブンイレブンのスイーツうますぎませんか?」と聞いてみたい。
意外とすんなりとインタビュー応じてもらえた
意外とすんなりとインタビュー応じてもらえた
聞いてみたのは、小さい子ども連れのお母さん。

斎藤 ちょっと今、ウェブの企画でコンビニのスイーツについて調査をしているんですが、よろしいでしょうか……?

お母さん はいはい。いいですよ。

斎藤 コンビニの……特にセブンイレブンのスイーツが、ものすごくおいしいと思っているのですが、どう思いますか?

お母さん セブンはザッハトルテやモンブランをよく買いますね。好きですよ。コンビニの中で一番好きなのはセブンかもしれません。

斎藤 おお……。そうですよね。

お母さん 子どもがいると中々コンビニにも行きにくいのですが、勤めている頃はよく買いました。

やった! 実は「セブンイレブンのスイーツが全然好きじゃない」なんて言われた時のために、一つ試食してもらおうとスイーツを用意していた。せっかくなのでこれを食べてもらうか。
「ふわっとろちょこくりいむわらび」である
「ふわっとろちょこくりいむわらび」である
斎藤 実はぼくの好きなやつを一つ用意しているんですが、これをぜひ食べていただきたく……

お母さんA 今食べるんですか?

斎藤 お願いします。
戸惑いながらも食べてもらえた
戸惑いながらも食べてもらえた
お母さんA これ、テレビで見たことありますが、食べたことないですね……(食べる)。う、うまい……。

斎藤 うまいですよね!

お母さんA おいしいですね。そういえば、テレビで見たことあります。セブンは社長がすごくスイーツ好きで、こだわっているそうですよ。

斎藤 あっ。そうなんですね。それ知らなかったです!

外でセブンのスイーツに共感してもらえたのがうれしいし。それから、知らない人にいきなりセブンイレブンのスイーツをあげるというのも、異常な高揚感がある。

「そんなにおいしいものなんでしょうか」

もう一人声をかけてみた。また子連れのお母さんだ。
今度も同じように説明をする
今度も同じように説明をする
斎藤 …………スイーツについて調査しているのですが、セブンイレブンは好きですか?

お母さんB 子育てしているとそんなにコンビニ行けないんですよね。子ども連れていけないので。

斎藤 なるほどですね……。今ここにすごくおいしいセブンのスイーツを一つ用意しているんですが、できれば食べていただきたいのですが……。

お母さんB あっ。ハイ。いいですよ。でも、そんなにおいしいものなのでしょうか?

斎藤 今の言葉いいですね。「そんなにおいしいものなのでしょうか」……。まあ食べてみてくだい……。おいしくなかったらおいしくなかったで、素直な感想を教えていただきたく……。
すごくおいしがってくれた
すごくおいしがってくれた
お母さんB わっ。おいし……。

斎藤 おいしいですよね?

お母さんB おいしいですけれども、これコンビニにしかない味ですね。おもしろいです。

斎藤 どうでしょう。セブンイレブンは好きですか?

お母さんB これはおいしいですけれども、これだけではセブンイレブンの全てが好きか嫌いかは判定できないです。

斎藤 それはごもっともですね……。ありがとうございます。

共感の押し売りでは?

わかったことを整理しよう。

・セブンイレブンのスイーツをうまいと思っている人は多い
・でも「うますぎ地獄」と思っているのは、ぼくだけ
・赤ちゃんの世話をしているとコンビニに行くのはなかなか難しい


いろんな手段でみんなの心の奥底に眠るセブンイレブンのスイーツへの思いを引き出そうとしたが、ここまで思い入れが強いのは、ぼくぐらいのようだ。ぼくのやっていたことは、共感の押し売りかもしれない。そして、みんなそうやすやすと押し売られない。

それにしても「小さい子供がいるとコンビニに行かなくなる」というのは知らなかった。小さいお子さんがいる家庭に遊びに行くときには、セブンイレブンのスイーツを持って行っていくのはどうだろうか。

もちろん、こだわりのないひとは他のコンビニでもいいし、なんならコンビニでなくてもいいんだけどさ……。
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