とくべつ企画「鬼」 2017年2月2日

鬼のおにぎり8選

鬼のおにぎりとは…
鬼のおにぎりとは…
節分の日に柊の飾りや豆まきで払う鬼だが、鬼のおそろしさがおざなりになっていないか。

鬼とはおそろしいものである。キャラクター化されてかわいらしくなってる鬼など、本来の鬼ではないはずだ。

じゃあ、鬼のおにぎりはいったいどうなっているだろう? きっと恐ろしいはずだ。こちらの方で考えておいた。

※この記事はとくべつ企画「鬼」の1本です。
1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー)

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鬼のおにぎりとは

さて、鬼のおにぎりとは一体なんなのだろうか。検索してみるとこんなのが出るだろうと思う。
かわいいやつ
かわいいやつ
もちろんこういうことではない。これは人間が作った人間用のおにぎりである。

鬼の、おにぎり。

恐ろしい鬼が作ったり食べたりするおにぎりである。きっと恐ろしいおにぎりのはずだ。

ただ鬼は実在しないので、鬼のおにぎりもまた実在しない。故に今回は想像で考えてみたい。

本当の鬼は日常的に殺人や略奪なんかをするのだろう。そういった鬼をおにぎりというフィルターを通して考えてみよう。

棒が突き刺さってる

つきささってる
つきささってる
鬼は金棒を持ってるイメージがある。おにぎりもきっと棒にさして食べるんじゃないかと考えたおにぎりがこちらである。一見恐ろしくなさそうだが、鬼はおにぎり1つを団子のようにパクパク食べるのだ。その豪快さがおそろしさのポイントである。

具が釘

うわー
うわー
地獄に住む鬼の絵を見ると、人間を裂きイカのようにバリバリ食べている姿が描かれていたりする。鬼はそうとう歯がじょうぶなはずだ。

なのでおにぎりの具が釘でもぜんぜんOKどころかウエルカムのはず。

明太子が一本そのまま入ってるおにぎり

なんてこった
なんてこった
鬼は乱暴なのできっと「おにぎりの具として明太子を入れる」と聞いたら、こうして突き刺してしまうに違いない。
ななめ横から見るとこう
ななめ横から見るとこう
おそろしい話である。

大豆も柊も満載のおにぎり

鬼の情報戦だったのかもしれない
鬼の情報戦だったのかもしれない
鬼はいわしのにおいが苦手だとか言ってるのは人間の勝手に過ぎない。片手で金棒を振り回すような本当の鬼はそんなものはものともしないはずだ。だから、人間へのあてつけとして、こういうおにぎりを食べているはずなのだ、鬼は。

高いところから人間の悪行を監視するおにぎり

おにぎりが…監視している!
おにぎりが…監視している!
悪いことをした人間を懲らしめるという慈善活動も行っている鬼。年に決まった日にしか来ないのは、それ以外の日はただただ監視をしているのだろう。

ゆえにおにぎりにも人間を監視する機能が付いていてもおかしいことではない。なぜおにぎりを、というところでの整合性が思いつかないのだが今回はご容赦願いたい。

ただただそこにあるおにぎり

ずっとそこにある
ずっとそこにある
ただのおにぎりも、ずっとそこにあり続けたらおそろしいだろう。2,3日くらいなら、首をかしげる程度だが、5年10年とそこにあり続けたらおそろしさに加えて神秘すら感じる。

鬼のおにぎりはそのくらい頑丈に設計されているはずだ。

「人間がいて鬼がいない世界」と「鬼がいて人間がいない世界」を行き来するおにぎり

いないはずのものがそこにある
いないはずのものがそこにある
我々はいないはずの鬼の存在を考えてしまうのは、あちらの世界の鬼からのメッセージなのかもしれない。
鬼の存在がにじみ出てくるように、おにぎりの存在もまたにじみ出てくるのだ。

資産が暴落してる人のPCのLANケーブルを勝手に外すおにぎり

あれ、ドルが1000円に…やばい!
あれ、ドルが1000円に…やばい!
ある日、ニュースで自分が持っている資産が暴落していることを知ったとする。急いで今のうちに処理しないと…と思っているときに限ってPCがネットに繋がらない。なぜだ!
そこにはLANケーブルを外しているおにぎりが!
そこにはLANケーブルを外しているおにぎりが!
そんなときに悪さをしているのが鬼のおにぎりというパターン。

鬼は人に嫌がらせをするのが好きだ。鬼のおにぎりが自発的にこういうことをするのも自然な考えになる。

ジャミロクワイおにぎり

以上、8つのおそろしい「鬼のおにぎり」を見てきた。

すっかりおにぎりがおそろしさを覚えてしまったかもしれないが、鬼さえいなければおにぎりは愉快な奴だ。といういうことで最後におにぎりの舞を見てお別れだ。
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おにぎりによる、ジャミロクワイ「ヴァーチャル・インサニティ」でした。こちらからは以上である。

恐怖や災いを体現したおそろしい鬼。それを払うという行為は季節の区切りにちょうどいいのかもしれない。

鬼のおそろしさを噛み締めてこそ、単なる風習に陥らずにすむというものだろう。

ジャミロクワイはやりたかっただけなので忘れてくれても構わない。
舞台裏
舞台裏
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