
「金4時」の魅力とは?


かずちゃん

なにより、メインパーソナリティであるかずちゃんのインパクトである。毎回奇抜な衣装に身を包み、方言訛りのMCから繰り出される地域情報。どこに飛んでゆくか分からないかずちゃんの変化球を見事なMCで拾って捌いてゆく、準レギュラーの弦さん。いつの間にか私もこの番組の虜になっていた。(当番組は放送終了後YOU TUBEで配信されている)


かずちゃんと弦さんの掛け合いを見ているだけでも楽しい気持ちになる

この番組は一体どのように作られているのだろうか。

そうだ、嬉野に行ってみよう。

憧れのかずちゃんに会いにいく


というわけでやって来ました。お茶と陶器と温泉の町、佐賀県嬉野市。


山に向かって伸びてゆく茶畑


バス停もお茶仕様


嬉野温泉商店街。朝方なので、人はまだあまりいません


美肌の神様がいる神社もあります


取材の事も忘れて足湯でのんびり…


「美味しんぼ」に登場した湯豆腐のお店「よこ長」で湯豆腐定食もいただきました

僅かな時間であったが嬉野温泉街を堪能し、14時に嬉野交流センターに到着した。(「金4時」生放送まであと2時間)


嬉野交流センター外観


店内の商品棚。特産品がずらりと並ぶ


あ、おほさんだ

店内を最近リノベーションされたそうで、とてもお洒落で落ち着いた雰囲気。棚には、嬉野温泉商店街のお店での取扱い商品をはじめ、物産品がずらりと並ぶ。



…えっ!



カツラが無造作に置いてある。これ絶対かずちゃんの衣装だ…。

いよいよご対面



いよいよ憧れのかずちゃんとご対面だ。「よお大阪からきんしゃったいね」 と満面の笑みで迎えてくださった。店内では市報の取材中ということもあり、しばらくその様子を見させていただくことに。


「金4時」生放送直前ということもあり、バタバタしております。今から市報の写真撮影


カツラはどれいいかな…


それでは写真を撮りまーす。パシャ!


ううん、やっぱりこっちのカツラの方がいいかな


よし、いい感じ!

「金4時」誕生秘話


「かずちゃん次はこれ着てみ!」と鈴木さん

かずちゃんの隣でアドバイスをしている女性、この方が「金4時」のプロデューサーである鈴木さんである。かずちゃんが撮影で忙しそうなので、鈴木さんに少しお話を伺う。

-こちらの番組を始めることになったきっかけは何なのでしょうか?
「今から1年半ほど前にテレビ九州さんから地域情報を発信するための番組枠をいただくことになり、まずは嬉野商店街の情報を発信する番組を作りました。それが元々の金4時です」
-放送開始当初から、このような番組構成だったのでしょうか?
「いえいえ、最初は普通に地域情報を発信するいたって真面目な(笑)番組でした。昨年の秋頃より、番組をYOU TUBEでも配信することになり、何かもっと面白いことができないか…と考えていた時に、女装をしたかずちゃんの姿がふと思い浮かんで、これだ!と思って、すぐにかずちゃんに変装の提案をしました」
-かずちゃんも乗り気だったのでしょうか?
「いや、なんというか、もう真面目一筋で生きてきたような人ですから、最初は嫌そうでしたけれど、「地域のPRのため!」と奮起して、変装してくださるようになったんです」
-それは意外なエピソードですね。あの奇抜な衣装は、てっきりかずちゃん御自身の提案だと思っていました。ちなみに番組自体はどのようにして作られているのでしょうか?
「台本や台割は一切ありません。すべてかずちゃんの頭の中。一応生放送前に一回リハー サルをするのですが、本番ではリハーサルと違うことを言う事も多々あります。そのハプニング性も、番組を作る側として楽しんでいるんですよ」
そうか、あの番組を見ていて感じる「何かが起こりそう」というドキドキ感はここにあったのか。
「今から1年半ほど前にテレビ九州さんから地域情報を発信するための番組枠をいただくことになり、まずは嬉野商店街の情報を発信する番組を作りました。それが元々の金4時です」
-放送開始当初から、このような番組構成だったのでしょうか?
「いえいえ、最初は普通に地域情報を発信するいたって真面目な(笑)番組でした。昨年の秋頃より、番組をYOU TUBEでも配信することになり、何かもっと面白いことができないか…と考えていた時に、女装をしたかずちゃんの姿がふと思い浮かんで、これだ!と思って、すぐにかずちゃんに変装の提案をしました」
-かずちゃんも乗り気だったのでしょうか?
「いや、なんというか、もう真面目一筋で生きてきたような人ですから、最初は嫌そうでしたけれど、「地域のPRのため!」と奮起して、変装してくださるようになったんです」
-それは意外なエピソードですね。あの奇抜な衣装は、てっきりかずちゃん御自身の提案だと思っていました。ちなみに番組自体はどのようにして作られているのでしょうか?
「台本や台割は一切ありません。すべてかずちゃんの頭の中。一応生放送前に一回リハー サルをするのですが、本番ではリハーサルと違うことを言う事も多々あります。そのハプニング性も、番組を作る側として楽しんでいるんですよ」
そうか、あの番組を見ていて感じる「何かが起こりそう」というドキドキ感はここにあったのか。

いったん広告です
いよいよ「金4時」製作現場へ



そうこうしているうちに、テレビ九州スタッフが到着。時刻は15時すぎ(生放送開始1時間前)

実は今日の放送には私も出演させていただくことになっている。ドキドキしてきた。「15時30分から一旦リハーサルします」という撮影スタッフの言葉に、不安が募る。今の所、まだ何も打ち合わせをしてない。


机の上には、今日の放送で使うであろう資料が置いてある


かずちゃんによる、意味深なメモ書きも


生放送まであと40分。不安が募る



15時20分過ぎ、衣装チェンジをしたかずちゃん登場。 今回は嬉野温泉のゆるキャラ「ゆっつらくん」に似ているコスプレ。(※ゆっつらくんではありません)
気合が入っています。
気合が入っています。


いたって和やかな雰囲気で準備が進む


15時30分、リハーサルが始まった。呆然と立ち尽くす


リハーサル終了後、修正点など打ち合わせ

15時30分からリハーサルが始まった。私はアドリブで喋るかずちゃんについていくので精いっぱい。みなさんから内容についてちょこちょこアドバイスがあったりして、10分ほどでリハーサル終了。(15時40分。生放送開始20分前)


放送10分前。鈴木さんの提案でカツラチェンジ

そしてここでようやくかずちゃんと番組進行について軽く打ち合わせ。そしていよいよ放送まであと10分という段階で、鈴木さんの提案でカツラをチェンジすることになった。「郷に入っては郷に従え」ということで、今回私もかずちゃんに衣装をお借りして撮影に臨むことになった。

放送まであと、3分。和やかだった空気が、少しピリピリしてくる。緊張していると、撮影スタッフから「ハプ ニングを楽しみましょう」と声を掛けていただき、緊張がほぐれる。
16時00分15秒、定刻通り放送開始。
16時00分15秒、定刻通り放送開始。


あっという間に生放送は終了


本番が始まりパニックになって撮影した写真

あっという間の5分だった。感覚としては、侍と侍が剣を交えているような感じ。脳みそフル回転で、かずちゃんのMCについていくので精いっぱいだった。ただ、とにかく楽しい5分間。忘れられない思い出になってしまった。
放送終了後、「かずちゃん」こと、飯田さんにインタビューをさせていただく。
放送終了後、「かずちゃん」こと、飯田さんにインタビューをさせていただく。

「かずちゃん」こと飯田さんは、どういう人物なのか?



-まずは飯田さんご自身のことをお聞かせいただきたいのですが、普段は何をされているのでしょうか?
「普段は嬉野温泉商店街協同組合の事務局長として、経理の仕事をしたり、その他諸々の雑務をしています」
-番組の内容は飯田さんご自身でお考えとのことですが、どのように構成を練ってらっしゃるのでしょうか?
「基本的にはタイムリーな地域情報を話す。今週はどの情報を扱うかだけ考えます。あとは特に細かくは考えません。台本も作らない。ただ、番組のネタ帳を作っているので、細かいネタはそこから出しています」
「普段は嬉野温泉商店街協同組合の事務局長として、経理の仕事をしたり、その他諸々の雑務をしています」
-番組の内容は飯田さんご自身でお考えとのことですが、どのように構成を練ってらっしゃるのでしょうか?
「基本的にはタイムリーな地域情報を話す。今週はどの情報を扱うかだけ考えます。あとは特に細かくは考えません。台本も作らない。ただ、番組のネタ帳を作っているので、細かいネタはそこから出しています」


本邦初公開、これが「金4時」のネタ帳だ


小ネタが隙間なくメモされている

-台本を作らない点について、何かこだわりをお持ちなのでしょうか?
「最初はわりと細かく 台本みたいなものを作ったりしてたけれど、台本通りにやっても面白くない。それだったら、自分でも何が出てくるか分からないアドリブでやった方が楽しいと思って。番組を見ている人には、ハプニングも含めて楽しんでもらいたいと思ってるんです」
-鈴木さんから、飯田さんはとても真面目な方と伺っております。あの奇抜な衣装については、抵抗はありませんか?
「最初は嫌やったねえ(笑)。だけど、地域の情報番組を任されている以上、やれることはやらんといかんと思って」
「でも、今は結構乗り気。衣装に着替えると、自分とは違う「別人」のスイッチが入る。次の回の衣装を考えるのも楽しいよ」
-ちなみに、ご趣味やお好きな食べ物は何でしょうか?
「本をよく読みます。年間200冊くらい は読むかな。普段は数字を扱う仕事をしているので、文字をたくさん読んで、ただ読むだけじゃなくて「俳句」という形でアウトプットしています。市報にも私の俳句がよく載っていますよ。好きな食べ物は…(しばし沈黙)…甘いもの?かな、うふふ」
「最初はわりと細かく 台本みたいなものを作ったりしてたけれど、台本通りにやっても面白くない。それだったら、自分でも何が出てくるか分からないアドリブでやった方が楽しいと思って。番組を見ている人には、ハプニングも含めて楽しんでもらいたいと思ってるんです」
-鈴木さんから、飯田さんはとても真面目な方と伺っております。あの奇抜な衣装については、抵抗はありませんか?
「最初は嫌やったねえ(笑)。だけど、地域の情報番組を任されている以上、やれることはやらんといかんと思って」
「でも、今は結構乗り気。衣装に着替えると、自分とは違う「別人」のスイッチが入る。次の回の衣装を考えるのも楽しいよ」
-ちなみに、ご趣味やお好きな食べ物は何でしょうか?
「本をよく読みます。年間200冊くらい は読むかな。普段は数字を扱う仕事をしているので、文字をたくさん読んで、ただ読むだけじゃなくて「俳句」という形でアウトプットしています。市報にも私の俳句がよく載っていますよ。好きな食べ物は…(しばし沈黙)…甘いもの?かな、うふふ」


最近は株主優待にもはまっているそうです

-ありがとうございます。では最後に、みなさんにお伝えしたいことはありますか?
「ぜひ嬉野に遊びにきてください。私もよく嬉野温泉商店街の中を自転車でウロウロしているので、もし見かけたら気軽に声をかけてくださいね」
「ぜひ嬉野に遊びにきてください。私もよく嬉野温泉商店街の中を自転車でウロウロしているので、もし見かけたら気軽に声をかけてくださいね」


愛車にまたがり颯爽と商店街を駆け抜けるかずちゃん

今回の取材を通してはっきりと分かったことがある。この番組を作っている人の中に、奇抜な人はひとりもいない。そこにいるのは、純粋に地域を愛し、ひたすら誠実に町の振興を願い番組を制作する人々だけだ。だからこそ、ただ面白いだけの番組ではなく、たくさんの人たちの心に残る番組になっているのだと私は思う。
取材前とはまた違った意味で「金4時」の大ファンになってしまった。
取材前とはまた違った意味で「金4時」の大ファンになってしまった。










放送終了後、「金4時」製作スタッフ一同で記念撮影。左から、嬉野交流センタースタッフの松尾さん・峯さん、「かずちゃん」こと飯田さん、かずちゃんの鉄板衣裳に身を包んだ私、「金4時」プロデューサーの鈴木さん、テレビ九州の大町さん。いちファンとして、番組の末永い放送を心より願います。
