ローラースケート界の聖地
東京ドームシティにやってきた。
赤いところに「ROLLER SKATE」とかいてある
このラウンドワンのような建物の中に、スケート場があるらしい。
さっそく……などと、紀行番組的なノリにしようとしたが、特に何もなかったので滑るところまで飛びますね。
靴とありったけの防具を借りました
すぐに滑走。さわやかな気持ちしかない
後ろに広がっているのがリンクだ。すでにInstagramに「#最高の土曜日」とアップしたいぐらいテンションがあがっている。スルスル移動できるだけでこんなに楽しいのか。
あと見た目がかっこいい(?)から気分がひたすらいい
「滑る」どころじゃない極め芸
無心で滑り続けること30分。一通り慣れたので、常連の皆さんに技を見せてもらうことにした。
毎週通っている常連のみなさん(おとな)
毎週通う常連のみなさん(こども)。家族連れがたくさんいます
中には40年以上もローラースケートを続けている人もいるらしい。なぜ飽きず続けられるのか。ただ滑るだけではないか。
見せてもらった技1。かかとの車輪だけで足を広げて滑っています。すごすぎて笑いが止まりませんでした。
技2。ポールをするする抜ける技でスラロームというらしい。この子はまだ初めて6ヶ月!
聞くと「自分もこういう技ができるようになりたい」と思ったことをきっかけにハマっていくらしい。
確かにこれができたら……と考えただけで「靴はいくらで買えるか」と計算してしまう。ダンスもできるわスピードも極められるわ、技もあるわ。とにかく奥が深いのだ。
アイススケートでできるものは大体ローラースケートでできるそう。極めがいがある。
ローラースケート場の長老
1時間をすぎると、もうローラースケートの虜になっていた。後ろ向きがなかなかできん。来週も来なきゃという気持ちになる。
少し休んでいると
若々しい格好の方が座った
とても76歳には見えない
見えない
見えないのだ
石井さんがスケートをはじめたのは13歳。今年でスケート歴は63年になる。
流行りはじめた黎明期から、光GENJIがこのスケート場に練習に来てブイブイいわしていた頃まで全て見てきた。途中でやめていく仲間もいたが、とにかく飽きなかったらしい。
「いまは子どもたちにスケートを教えるのが一番楽しい」という石井さん。滑ってるだけでいろんな子どもが寄ってくる
スケート修理指導もできる
本業の大工は一度引退したが、スケートを続けていたおかげで体にガタが一切こなかった。滑っているようすを見ても、姿勢がめちゃくちゃいいのだ。いまも平日は大工として働いているそう。スケートにはこんな効用もある。
時には子どもたちにプリクラもせがまれる
罪悪感が一切ない趣味
走るのと違って、スルスル滑るのであまり疲れない。しかし1時間の消費カロリーは913kcalもあるという。
健康増進、お友達もできる、でも一人でも極められる……。かつてこれまで罪悪感に苛まれないいけてるスポーツがあっただろうか。半年やればすごくうまくなるそうです。