特集 2016年3月26日

コンビーフハッシュからマックのハッシュポテトをつくりたい

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沖縄の家庭でちゃんぷるー料理などを作るときによく利用されているコンビーフハッシュ。コンビーフに角切りのジャガイモが混ざった便利なものなのだが、このジャガイモだけを取り出したらハッシュポテトがつくれるのではないか。
新潟出身。沖縄に来てそろそろ15年くらい経つのに泳げないため全然沖縄を満喫できていない気がする。最近の悩みは高血圧。

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皆さんは「コンビーフハッシュ」という食べ物をご存じでしょうか。コンビーフハッシュとはいわゆるコンビーフ的な肉に加熱済みの小さな角切りジャガイモが混ぜられているという代物です。沖縄県で「コンビーフ」といえばこのコンビーフハッシュのことを指し、あの普通のコンビーフはあまり一般的ではありません。
昔は缶だけだった気がするが
昔は缶だけだった気がするが
今はパウチもあり、豚肉や鶏肉のバリエーションも。
今はパウチもあり、豚肉や鶏肉のバリエーションも。
実家の新潟県から沖縄に住んで、はじめてスーパーでコンビーフハッシュを見つけたときは「これはいったい何に使うのだろうか?」と思ったものですが
これはほっともっとの沖縄限定ゴーヤーチャンプルー弁当
これはほっともっとの沖縄限定ゴーヤーチャンプルー弁当
大衆食堂やお弁当屋さんでは、ちゃんぷるーなどの炒め物系の具材に一般的に使われているようです。上の写真はほっともっとのゴーヤーチャンプルー弁当ですが、ゴーヤーと卵、そしてコンビーフハッシュが具材として使われています。
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最近は県内のコンビニで「コンビーフハッシュおにぎり」なるものも発売されていました。
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で、ちょっと話は変わりますが朝マックに「ハッシュポテト」ってあるじゃないですか。僕はアレが結構好きでたまに無性に食べたくなるのですが、材料的には角切りジャガイモをぎゅっとまとめて揚げたものだと思うのです。

ということはコンビーフハッシュのジャガイモを集めて整形すれば、あのハッシュポテトができるんじゃないでしょうか。試してみました。

コンビーフハッシュからポテトを取り出す作業

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というわけで、まずは2種類のコンビーフハッシュを用意しました。左が沖縄ホーメル、右側がオキハムという会社の製品です。どちらも沖縄ではポークランチョンミートだったり、タコライスの素だったりと肉関係の加工品を販売している会社です。

それぞれのコンビーフハッシュからジャガイモだけを取り出してハッシュポテトを作って行く予定なのですが、そもそもハッシュポテトができるのか、できるとしたらどれくらいの大きさのものができるのでしょうか。
沖縄ホーメルはバラバラ
沖縄ホーメルはバラバラ
オキハムはハンバーグみたい
オキハムはハンバーグみたい
まずはパウチをあけてコンビーフハッシュを取り出します。沖縄ホーメルの方は結構肉がばらけていますが、オキハムの方はハンバーグ状に固まった状態です。
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まずは沖縄ホーメルから。コンビーフハッシュからスプーンを使って慎重にジャガイモだけを分けていきます。
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この作業なんですが、絵面から見て分かる通り恐ろしく地味です。ホーメルのコンビーフハッシュは最初からわりとバラバラになっているので、ジャガイモも細かいかけらが多い気がします。
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30分くらいかけてより分けた結果が上の写真です。より分けていて思ったのですが、コンビーフハッシュってコンビーフにジャガイモが入っているというよりもジャガイモにコンビーフが入っている感じなのかもしれません。思っていたよりもジャガイモが多いです。
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続いてオキハムです。オキハムはコンビーフがひとつのかたまりとしてパウチに入っているので、爪楊枝を使ってジャガイモを掘り出す作業です。
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爪楊枝で掘り出すとにゅるっとジャガイモが取れるのでちょっと楽しくなってきました。病みつきになりそうです。
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こちらが分離後のオキハムのコンビーフハッシュ。沖縄ホーメルよりもジャガイモの大きさが大きく、量も多い気がします。

この作業にめちゃめちゃ時間がかかったのですが、単純作業かつ、どんどんたまっていくジャガイモに達成感も得られますので最近はやりの「大人の塗り絵」みたいな効果があるんじゃないかと思います。確実に手は臭くなりますけど。

ハッシュポテトはできるのか

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左がオキハム、右がホーメル
さて、無事コンビーフハッシュからジャガイモだけを取り出すことができました。ちょっと気になるのはコンビーフハッシュのジャガイモの割合。
オキハムは63g
オキハムは63g
沖縄ホーメルは42g
沖縄ホーメルは42g
計測してみたところオキハムは140gの内容物に対して63g。沖縄ホーメルは135gの内容物に対して42gでした。ということはコンビーフハッシュはコンビーフに対して大体30%~45%くらいの割合でジャガイモが入っていることになります。…だからなんだって話ですけど。
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ではハッシュポテトを作ってみましょう。取り出したジャガイモに片栗粉を入れて
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整形します。
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これを油で揚げ焼きすれば…
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ハッシュポテトの完成です!…うん。なんかマックのハッシュポテトというよりもステラおばさんのクッキーみたいな外観になりました。本当に大丈夫なんでしょうか。

普通にうまいぞ。ハッシュポテト

というわけでハッシュポテトが完成しましたが、検証をはじめる前は全然ジャガイモが集まらなくてものすごい小さいハッシュポテトが出来上がる的な結果を予想していたのですが、割と大きめのサイズができあがりました。これならばマックのハッシュポテトと遜色ないくらいの大きさです。
家に帰って着替えてきました。
家に帰って着替えてきました。
それでは完成したハッシュポテト。食べてみましょう。
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まぁ…
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普通にうまいですよね。マックのハッシュポテトよりじゃがいものサイズが大きい気がしますが、逆にそちらのほうが歯ごたえがあってうまい気がします。また、コンビーフの味が染み込んでいるので特に味付けしなくてもうまいです。

沖縄ホーメルとオキハムのハッシュポテト、どちらもうまかったのですがなんとなくオキハムのほうがジャガイモの味がはっきりしていて好みでした。

さて、ここまで読み進めてくださった読者の皆様はこの記事から得るものが何もなくて困惑しているかもしれませんが、最後にひとつ耳よりな情報を。作っていて判明したのはコンビーフハッシュの140gサイズのパウチでだいたいマックのハッシュポテト1個分のサイズのものを作る事が可能です。本日はそれだけ覚えて帰っていただけましたら幸いです。

ジャガイモから作った方が当然早い

ジャガイモから作った方が明らかに早いです。
ジャガイモから作った方が明らかに早いです。

というわけで、コンビーフハッシュからマックのハッシュポテトを作るという内容で記事をお届けいたしましたが、きっと皆さんお気づきの通りジャガイモから作った方がはるかに早くできると思います。そんなコンビーフハッシュに興味を持たれた方は沖縄のスーパーでは普通にどこでも販売されているので沖縄旅行の際にでも探してみてください。
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