ハイタッチってそんなにいいものなの?
けっしてネガティブな印象は無いのに、日常であまり行わないハイタッチ。
そんなハイタッチがやり放題というイベントが今週末13日にある。この機会に、全面的にそのメリットを考えたい。
走ってハイタッチ
さて「新記録が出たみたいになる」ということだが、実際の記録は伸びたりするだろうか。週末のイベントでは記録に挑戦するので気になる。
気軽に試せるところで、走ってハイタッチをしてみたい。
まず普通に走るとどうなるか。
ゴール!
3秒93 ……うん
4秒弱。距離が適当(たぶん25mくらい)なのでなんとも言えないが、ハイタッチなしだとこんなものである。
走った感じとしても「ああ走ったな」という無味無臭の乾いた感想しか出てこない。
さあ、ハイタッチありだとどうなるだろうか。
ゴール地点にハイタッチポジションを用意し、ふたたび同じ距離を走ってみよう。
はい、ここ!ここ! 手のひら見えてる!? ここよ~~!
イエ~~イ!
手のひらと手のひらがぶつかり合い、ばちんと大きな音が響く。
体の勢いも伴って、じんとする小さな痛み、ああ、生きているという感じがするではないか。
さて、記録の方はどうなったか。
3秒88。……0.05秒縮んだ新記録!
新記録達成!
新記録達成だ。0.05秒だから誤差っぽくもあるが、記録は記録である。
それにこの笑顔を見て欲しい。同じことをしたのにハイタッチがあるだけで、わけわかんないくらい楽しいのである。
ハイタッチのメリット
ハイタッチは新記録をさえも生む
地味な作業でハイタッチ
さて、いろいろな場面でハイタッチをしてみることにする。
まず第一の場面は「地味な作業」である。これはハイタッチと無縁なシチュエーションであろうと思われる。
今回は自動車の交通量調査を想定してみた。
雨降ってるし寒い。
しかも車を数える目的もない。
雨が降っていて寒い。それにこの作業をしている意味もわからない。これはかなりつらい状況である。
そんな場面にハイタッチがやってきたらどうだろう。
車の数を数えていたら、向こうからなにか来たぞ…。
手を……こう……?
いえい!ハイタッチ!
案の定、全然嫌な気分はしない。むしろ地味な作業ももりあがる。
なにがポイントかというと、ハイタッチのおかげで地味な作業なのに、いつのまにか新記録がでたようになったことだ。
カウンターを眺めるふたり。何かの記録が生まれたようになった
なんの記録かはさておき、うしろを振り向いたら花火でも打ち上がったんじゃないかと思うほどの高まりである。
できれば記録を出したいが、もしでなくても充実感が異常にあるというのがハイタッチの魅力だろう。
(余談)ハイタッチの思い出
ハイタッチといえば、以前、こんな光景を目にしたことがある。
ぼくは夜10時ごろ渋谷で飲み会をしていたのだが、向かいの雑居ビルに社員10人くらいオフィスがあり、そこで社員みんなが互いにハイタッチしあっているのを窓越しに見えた。(ハイタッチの前には表彰式みたいなこともやっていた。)
ぼくはそれを見て「夜10時になにが嬉しくてハイタッチしているのか」と思った。
でも本当に楽しいのは飲み会よりハイタッチだったのかもしれない。いまはそう感じ始めている。
緊迫した場面とハイタッチ
全体が余談なのにさらに余談を入れてしまった。ツッコミ不在の記事になりつつあるのが不安だが、構わず続けていこう。
場面は急に変わるがここは卓球場である。
急に場面が変わる
スポーツの試合の張り詰めた空気に息が詰まる。ぼくがスポーツを見る際に、もうちょっとどうにかならないのかと思う点である。お前ら真剣すぎやしないか、と。ちょっと輪になっておどろうよ、と。
ところが試合の切れ目でいちいちハイタッチを入れていったらどうなるだろうか。
あっ失敗した! くそ~
それはさておき、ひとまず…
ハイターッチ!!
これが異常に打ち解けた感じになるのである。緊迫した試合もいいが、もうちょっとピースフルな場面も求めていきたい。そんな場面に最適だ。
それなら握手もあるだろうと思われるかもしれない。だが、それは試合終了後にやるものだろう。
また、ハイタッチを挟むことでミスの落ち込みを引きずらず、肩の力が抜けたプレイも期待ができるのも利点だ。
ハイタッチのメリット
緊迫した中でもちょうどよく打ち解ける
無茶ぶりの一発ギャグとハイタッチ
人は生きていれば無茶ぶりをされることもあるだろう。急に一発ギャグしろとか。
ほんとうに辛いものである。
一発ギャグを無茶振りされることもあるだろう。
仮にハイタッチなしで急に考えた一発ギャグをやったらどうなるだろうか。想像するだけで恐ろしいが、やってみたい。
一発ギャグ 「低すぎるサドル」をやります
低すぎるサドル!
1発ギャグを終えたあとの、どこまでも終わりのない沈黙。震える。寒さのせいだろうか? いや、不安感からである。
これがイヤだから一発ギャグなどやりたくないのだ。目立ちたい人ならともかく普通の人なら耐えられない。
だがここにハイタッチが到来したらどうだろう。
低すぎるサドル! PART2!
おっきたきた。
イエーイ!!!
そして別れ
いい。
パチンと音がなった瞬間、終わったという実感があるし労われた感じもする。不安になるどころか、なにか力がみなぎってきた感じさえする。
ふつうに「1発ギャグやって」と言われても絶対にやりたくないが、「ハイタッチあり」と言われたらやってもいいかな、というほどだ。
ぜひ試して欲しい。
以上が今回明らかになったハイタッチのメリットである。心理的に良い方向にしか働かないと言っても良いのではないだろうか。
力がハイタッチを生むのか、ハイタッチが力を生むのか。もはや定かではないような、ハイタッチはそういうものである。
そんな現代の神秘体験とも言えるハイタッチがし放題というイベント「ハイタッチマラソン」は今週末の13日です。