琵琶湖に必要な材料
いちばん大切な素材、カネライトフォーム。
家の断熱材とかになるやつですね。簡単に削れて、なおかつ安い、180×90で1000円くらい。ホームセンターで売っています。
その他、必要な素材は以下の通り!
・ サーフェイサー
・ 緑と黄緑のスプレー
・ 発泡スチロールカッター
・ リューター
・ 紙やすり
・ プロジェクター(あると楽)
これだけの材料で、ご自宅のお風呂が琵琶湖になっちゃうのです!
Let’s工作
材料が揃ったので、さっそく琵琶湖を作りましょう!
まずは、浴槽の大きさを測って、サイズにあわせてカネライトフォームを裁断。
続いて、琵琶湖の画像をプロジェクターでカネライトフォームに投影。
プロジェクターの映像を、油性マジックでなぞってうつしとる。
先ほどなぞった形どおりに、スチロールカッターで切り取る。
カネライトフォームとスタイロフォーム(ハンズでよく売ってる水色のやつですね)は何が違うだろうと思って調べてみたら、どちらも同じもの(押出発砲ポリスチレンフォーム)だった。
販売しているメーカーが違うだけだったのだ。
カネライトフォームは、カネカ。
スタイロフォームはダウ化工の製品らしい。
スタイロフォームの方が高価なイメージがあるが、工作界のデパート、東急ハンズで取り扱っているのがスタイロフォームで、ホームセンターで扱っているのが多いのがカネライトフォームだっただけなのだ。
ネットで両者の価格を比較してみると、ほぼ値段は変わらない。
やっぱりホームセンターが最強だ。
ホームセンターでカネライトフォームを買うことにしよう。
リューターで表面を削りまくる。
山脈や平野をイメージしてデコボコを作る。
雪のように削りかすが飛び散る。これが実家だったら母が発狂するだろう。
飛び散る削りカスを掃除してくれるルンバ。
色を塗ろう
先にサーフェイサーをふいて下地を作る。
みどりときみどりのスプレーで陰影をつける。
そのまま塗料をふきかけると化学反応で溶けてしまうようだ。
今回、サーフェイサーで下地を作って防御することにしたが、本当は漆喰みたいなものできちんと覆ったぼうがいいっぽいです。
滋賀県、完成!
いい出来なのではないだろうか。
どこで聞いたか忘れたが、「淡路島は琵琶湖にもともとあった地塊が吹っ飛んでできた」というとんでも話を聞いたことがある。確かに形が似ている。
切り取った破片を残しておけば、淡路島もできたのに……
もったいないことをした。
琵琶湖ごしの夜景
琵琶湖は乱暴に言うと大きな穴だ。
「ない」ことが「ある」不思議な存在である。
できる影がかっこいい。
琵琶湖を持って家に帰る。
近所の橋にさしかかったところで、びゅうと突風が吹いた。
カネライトフォームは軽くて面積が広いので、風の抵抗をもろに受けてしまう。
吹き飛ばされそうになる琵琶湖。
しかし、なんとか堪えることができた。
もし、琵琶湖がふきとばされて海に落っこちた場合、琵琶湖がたたえる水は、海水になる。
釣り糸たらしてアジとか釣りたい。
「もしもし、琵琶湖ですが、大阪へ水、流すのやめてもいいんですか?」
近畿の水がめ、琵琶湖。
琵琶湖があるからこそ、滋賀県の人は大阪・京都など他府県の人たちに強いものいいができるのだ。
ついにお風呂が琵琶湖に
バスロマン投入。
スパイスが配合されているとかいうバスロマンを使う(何かの景品でもらった)
粉を出してみたら、赤い。
これでもかと赤い。
浴槽が血の海みたいになったので、緑のバブも入れて混色する。
結果、ヘドロみたいな色になった。
ヘドロをたたえる琵琶湖。
琵琶湖に入ってみよう
いざ、セッティング。
これが琵琶湖風呂か~
バスロマンのスパイスの匂いと、まだ乾いてまもない塗料の臭いが浴槽に充満している。
ダイダラボッチはこんな感じの毎日を送っていたのではなかろうか。
ちょっと調べてみたら、ダイダラボッチは琵琶湖のあたりを掘ってでた土で富士山を作ったらしい。
この伝説が縁で富士宮市と近江八幡市は夫婦都市になったんだって。スゲー!
富士山調べてみたら、琵琶湖にしか生息してない生き物の化石とか出たら面白いのに。
バブの気泡がパチパチ弾けて体にぶつかる。
惜しむべきは、お風呂が小さいこと。
琵琶湖の主
湯船に完全につかって琵琶湖からザッパァアと飛び出す絵が撮りたいのだが、それを実行しようとすると、たぶん琵琶湖と首の関節が崩壊する。
お風呂を琵琶湖にしてみて
今回、お風呂を琵琶湖にしてみたわけだが、カネライトフォームはもともと断熱材なので、保温効果も期待できる。
ヤシの木を植えればリゾートに、雪のジオラマにすれば冬の露天風呂が再現できるだろう。そう、お風呂ジオラマは一大ジャンルになりうるのだ。
「ただでさえ狭い浴槽がさらに狭くなる」という短所が気になる気になる方は、本物の琵琶湖に深く深く沈んでください。
※この琵琶湖、TVCMの小道具として使えるかなと思って作った経緯があります。もしかすると、いつかあなたのお茶の間に再び現れるかもしれません。
その時は、よろしくお願いいたします。
バスロマンとバブで頭の血行が促進されすぎたのか、翌朝凄まじい量のフケが出ました。