特集 2016年2月20日

有名な曲にでてくるカフェで貨物船が通り過ぎるのをみた

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「ユーミンの曲に出てくる根岸森林公園の高台にあるカフェ・ドルフィン。お店のスタイルが気になります。ソーダ水の中を貨物船はとおるのか。」という投稿がマンジンさん/maniaさん/やまほさんからはまれぽ.com編集部へとどいた。

調査してみたら、ユーミンの曲に登場し有名となった「ドルフィン」は、窓からの光景が大きく変わってしまった今も、多くの人に愛される“静かなレストラン”だった。

はまれぽ.com 大野 ルミコ
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1974(昭和49)年10月に荒井由実名義でリリースされたアルバム『MISSLIM』。そのA面(この言い方も懐かしいですね…)4曲目に収録されている『海を見ていた午後』。
山手のドルフィンは静かなレストラン
この曲の、この一節で一気にその名を知られることとなったのが、JR根岸駅から歩いて10分程度の高台に店を構える「ドルフィン」だ。聞けば、リリースから42年経った今でも、この曲の面影を求めて多くの人が店を訪れるのだという。
「ドルフィン」が店を構える根岸旭台は、高級住宅地としても知られている
「ドルフィン」が店を構える根岸旭台は、高級住宅地としても知られている
基本的に「取材はお受けできない」としつつも、「お客様のご要望も多いため、店内やお料理などの撮影はOKとしている」というお店側のお言葉に甘え、今回は特別に編集部・山岸と二人、“お客様”としてひっそり「ドルフィン」におじゃまし、潜入取材をすることにした。

めざすはあの丘の上! 急峻な階段に立ち向かう

ということで、山岸と二人で降り立ったのは、JR根岸線の「根岸」駅。「山手のドルフィン」と歌われていることもあり、てっきりお隣の「山手」が最寄り駅だと思っていたが、実際にはここ根岸駅から向かうほうが断然近い。
平日の根岸駅は地元の人たちが行き交うのんびりとした雰囲気
平日の根岸駅は地元の人たちが行き交うのんびりとした雰囲気
高台にはマンションが並ぶ。「ドルフィン」はあの丘の上にあるのだろうか
高台にはマンションが並ぶ。「ドルフィン」はあの丘の上にあるのだろうか
駅の反対側は高速道路と石油コンビナートが見える。その向こうは海だ
駅の反対側は高速道路と石油コンビナートが見える。その向こうは海だ
駅の正面は小高い丘にそってマンションが立ち並ぶ住宅街。しかし、駅の反対側に目を移せば貨物列車と石油コンビナート。駅を挟んで広がるあまりにも対比的な光景にキョロキョロしていると、ロータリーの一角にちょっと変わった地図があることに気づいた。
その名も「祖父たちが語る根岸マップ」。周辺の史跡などが紹介されている
その名も「祖父たちが語る根岸マップ」。周辺の史跡などが紹介されている
イルカのイラストとともに「ドルフィン」の文字が! なんだか歴史を感じる
イルカのイラストとともに「ドルフィン」の文字が! なんだか歴史を感じる
手描きのタッチもかわいらしいマップにほっこりしたところで、早速、「ドルフィン」に向かい歩き出す。唯一の頼りはiPhoneのマップなのだが、現地へと続く道は途中で急激に表示が細くなったり、切れていたり…本当に大丈夫かと、出鼻をくじかれたような気分になる。
根岸駅前の大通りを山手方面へと進む
根岸駅前の大通りを山手方面へと進む
iPhoneマップに指示された通り、細い路地を進むが…この先、道はあるのか?
iPhoneマップに指示された通り、細い路地を進むが…この先、道はあるのか?
切り立った斜面に沿って細い階段が続いていた
切り立った斜面に沿って細い階段が続いていた
根岸駅から現地までの「最短コース」として示された道は、途中からびっくりするような細い階段が続くコースだった。つづら折りに続く階段は、傾斜はそれほどきつくないものの、異様に長く、また「終点が見えない」こともあって、地味に疲れる。
ひたすら上る・・・
ひたすら上る…
頭上に伸びる手すりが、まだまだ階段が続くことを暗示している
頭上に伸びる手すりが、まだまだ階段が続くことを暗示している
木々の隙間から見える風景からも「だいぶ上ってきた」ことが実感できる
木々の隙間から見える風景からも「だいぶ上ってきた」ことが実感できる
延々と続く階段を上り、うっすらと汗がにじんできたころ、道はやっと大きなバス通りの緩やかな上り坂につながった。目の前に「不動坂上」というバス停が見えている。ここまでくればドルフィンはもう目と鼻の先だ。
根岸駅からは上り坂が続くので、バスを利用する人も多いという
根岸駅からは上り坂が続くので、バスを利用する人も多いという
ちなみにこの「不動坂上」のバス停は、「ドルフィン」から歩いて2~3分程度。こちらには根岸駅だけでなく、横浜駅や桜木町駅発のバスも乗り入れているようなので、体力に自信のない方はバスを利用するのもいいかもしれない。
根岸森林公園へと続く坂道をさらに進むと、右手にドルフィンの看板が見えてくる
根岸森林公園へと続く坂道をさらに進むと、右手にドルフィンの看板が見えてくる
一歩、一歩、坂を上るごとに「ドルフィン」の看板が大きくなる。そんな光景に『海を見ていた午後』の中で歌われている“一人で上ってきた坂”はもしかしたらこの「不動坂」のことなのかな…と思ったりもする。こうした想像をするのもなんだか楽しい。

「海を見ていた午後」の世界を味わってみよう

こうして、予想以上に過酷な階段ルートを通り、到着した「ドルフィン」。1969(昭和44)年のオープン以来ずっと同じ場所に店を構えているが、建物は1998(平成10)年に改築。それにより木造平屋だったという店舗は、大きなガラス窓が印象的なコンクリート造りの建物へと生まれ変わった。
波のようなウェーブの外観と大きな窓が印象的な「ドルフィン」
波のようなウェーブの外観と大きな窓が印象的な「ドルフィン」
この地に「ドルフィン」をオープンさせたのは『少年王者』や『少年ケニア』などの作品で知られる絵物語(挿絵の比率が高い小説)作家、山川惣治氏(やまかわ・そうじ/1908-1992)。漫画の台頭による絵物語の衰退などもあり、作家としての第一線を退き、ご自身の息子さんと二人でこの地にレストランを開いたのだという。

以降、50年近い月日の中でオーナーも3代目となり、また、周囲には大きなマンションが立ち並んだこともあって、店から見える風景も大きく変わってしまったと聞く。
エントランス横には透かし彫りのようなかわいい看板も掲げられていた
エントランス横には透かし彫りのようなかわいい看板も掲げられていた
いざ、店に入ろうかと思ったその時、エントランスで食事を終えたと思われる50代くらいのご夫婦とすれ違う。見れば、名残惜しそうに何度も振り返りながらドルフィンの外観を写真に収めていたりする。彼らもまた『海を見ていた午後』を聞いて、ここに足を運んだ人たちなのだろうか。早くもここがユーミンファンにとっての“聖地”なのだと実感させられた瞬間だ。
午前11時~午後3時まではお得なランチメニューも用意されている
午前11時~午後3時まではお得なランチメニューも用意されている
店内に入ると金色のイルカのオブジェが置かれていた
店内に入ると金色のイルカのオブジェが置かれていた
エントランスを入ると、正面に、お酒が並んだ棚やガラスのカウンターなどが見える。ここはウエディングパーティーで使われるスペースらしい。大きな窓からは明るい日差しが差し込み、石油コンビナートや高速道路が遠くまで見渡せるので開放感もたっぷりだ。

ぼーっと窓から見える風景を見ていたら、店員さんに2階へと案内された。以前は1階が喫茶、2階がレストランと分かれていたようだが、今は基本的に眺望の良い2階スペースだけを開放しているようだ。
大きな窓に沿ってテーブルが置かれた2階のレストラン
大きな窓に沿ってテーブルが置かれた2階のレストラン
中央には自動演奏装置付きのグランドピアノが置かれていた
中央には自動演奏装置付きのグランドピアノが置かれていた
明るい日差しが差し込む開放的な空間に、4人掛けのテーブルが整然と並ぶ。ランチタイム終盤ということもあり、我々のほかには子どもを連れたママ友らしき2人組しかいない“ほぼ貸切り”のような状態だ。

居合わせた子どもたちの声は時ににぎやかな時もあるが、かなり離れた席に案内されたので「楽しそうだな」としか感じない。……というか、一つひとつのテーブルの間隔が広めにとられているので、これなら隣り合わせになっても、さほど気にならない気がする。
窓の外は……マンションの陰から海が見えた
窓の外は……マンションの陰から海が見えた
それにしても、思わず「正面のマンションさえなければ……」と思ってしまう光景だ(住人の方、すみません)。テーブルに座って窓の外を眺めると、マンションによって海が半分くらい隠れてしまう。この日は晴れ渡って空気が乾燥していたこともあり、横須賀だけでなく房総半島まではっきり見える。それだけに「残念!」という気持ちが涌いてくる。
メニューにはユーミンの曲にちなんだものもいくつか見受けられる
メニューにはユーミンの曲にちなんだものもいくつか見受けられる
お腹も空いているが、やはりここはファンが来たら必ずオーダーするという「ドルフィンソーダ」を頼まないわけにはいかない。それに「海を見ていた午後」と名付けられたカクテルもキニナル。あとは「ドルフィン」の名前がついた料理をピックアップし、いくつかオーダーしてみた。

……我ながら“王道”を突っ走ったチョイスだと思う。

ふと、テーブルに置かれたメニュー表を見ていると、ファイルの中に『海を見ていた午後』について書かれた記事が挟まれていることに気づいた。
ユーミンと「ドルフィン」の出会い、曲が生まれた背景などが書かれている
ユーミンと「ドルフィン」の出会い、曲が生まれた背景などが書かれている
この記事によると、ユーミンは「ティーンエイジャーのころ好きだった年上のボーイフレンドが横浜の外国人収容所に収監されていた」ことから山手に足を運ぶようになったとし、「その時の情景を歌ったものかもしれない」としている。

その恋の行方について……は書かれていないが、この場所が彼女にとって、とても思い入れのある、大切な場所だということは間違いないようだ。
水の入ったコップ越しに海を眺めてみる。とりあえず貨物船は来ない
水の入ったコップ越しに海を眺めてみる。とりあえず貨物船は来ない
料理が来るまでの間、必死にユーミンが詩を書いたころの風景を思い描いてみる。もちろん、目の前のマンションはなかっただろう。また海沿いを走る高速道路(首都高速湾岸線)も大黒ジャンクションから先が開通したのが1999(平成11)年だというから、それも見えることはなかったはずだ。

資料で調べた結果、当時からあったのは、駅の反対側にあった石油コンビナート(JXエネルギー根岸製油所/1964〈昭和39〉年完成)くらいのようだ。つまり、ユーミンはこの窓から製油所越しに広がる海を眺めていたということになる。
製油所の煙突越しに見える海――こんな感じだったのかな(除・マンション)
製油所の煙突越しに見える海――こんな感じだったのかな(除・マンション)
そんな妄想を繰り広げていたら「ドルフィンソーダ(800円)」と、カクテル「海を見ていた午後(1050円)」が運ばれてきた。グリーンとブルー、色が鮮やかで本当にキレイ。
イルカを模ったオレンジもかわいい「ドルフィンソーダ」
イルカを模ったオレンジもかわいい「ドルフィンソーダ」
ブルーキュラソーにシャンパンをプラスした「海を見ていた午後」
ブルーキュラソーにシャンパンをプラスした「海を見ていた午後」
テーブルにドリンクが置かれたその時、それまで店内に流れていたピアノの曲に変わって、ユーミンの『海を見ていた午後』が流れ出した。店員さんに聞くと「ドルフィンソーダ、もしくは海を見ていた午後のカクテルをお出しする際は、必ず曲をおかけしている」という。曲の世界を求めて訪れた(と思われる)お客さんへのちょっとしたサービス……ということなのだろう。
曲に合わせて、グラス越しに風景を見る。うーん、何も見えない……
曲に合わせて、グラス越しに風景を見る。うーん、何も見えない……
店員さんに「このドルフィンソーダはいつごろからあるメニューなのですか?」と聞いてみた。すると「実は『海を見ていた午後』が発表された後、曲をイメージして作られたもの」という意外な回答が……。このソーダ越しに海を眺めていたわけ……ではないのか(驚)。

聞けば、曲が発表された後に店を訪れるファンの方が急増。そして決まって「ソーダ水はないの?」と言われてしまうため、急遽、生み出されたメニューなのだという。
ソーダの中にはピューレ状にしたメロンの果実がたっぷり入っている
ソーダの中にはピューレ状にしたメロンの果実がたっぷり入っている
この「ドルフィンソーダ」、昔懐かしいメロンソーダの味をイメージしていたのだが、もうみずみずしさが全く違う。店員さんに聞けばピューレ状にしたメロン果実を入れているのだという。それによって「メロンの風味をお楽しみいただけますが、果肉でソーダ水の透明度は低くなりますから、グラス越しに貨物船を見るのは難しいかもしれないですね」と話す。
たとえ貨物船は通らなくても……曲の世界は十分味わうことができた
たとえ貨物船は通らなくても……曲の世界は十分味わうことができた
こうして改めて『海を見ていた午後』を聴くと、詩も曲も「すごく短い」って感じるけれど、そのたった3分強の曲の中で描かれた世界がこうして実際に存在して、40年経った今も(風景はちょっと残念だけど)受け継がれているのは、素直にすごいことだと思う。

曲の世界を“完璧に”求めると、やっぱり「ちょっと違う」のかもしれないが……

ボリューム満点の料理に大満足! そして……

しばらくすると、注文していた料理もテーブルに運ばれてきた。

今回注文したのは、「ドルフィンサラダ(1850円)」と「ドルフィンオムライス(1300円)」の2品。共に「店名が頭につくぐらいだから、イチオシの料理に違いない」と勝手に想像し、チョイスしてみたものだ。
トリュフやフォアグラが入った、見た目にもゴージャスな「ドルフィンサラダ」
トリュフやフォアグラが入った、見た目にもゴージャスな「ドルフィンサラダ」
サラダが1850円と聞いたときは、正直「いい値段だなぁ……」と思ったが、実際に運ばれてきた料理を見て納得! たっぷりの野菜に生ハムや鴨のロースト、そしてフォアグラが贅沢に盛り付けられている。そしてドレッシングにはトリュフまで散りばめられているのだ。
魅惑の半熟卵入り。もうこれだけでも食欲をそそられる
魅惑の半熟卵入り。もうこれだけでも食欲をそそられる
フォアグラ、鴨ロースト、生ハム……驚きの食べ応え
フォアグラ、鴨ロースト、生ハム……驚きの食べ応え
大きめのボウルにたっぷりのサラダは2人で食べても充分な食べ応え。3~4人のグループで来てシェアしても満足できるのではないだろうか。また、個人的に鴨肉があまり得意ではなかったのだが、これは驚くほど柔らかく臭みも全くないのでペロリと食べられる。

また少し遅れて運ばれてきた「ドルフィンオムライス」も、見た目から本当においしそう!
ふわとろ卵の上にたっぷりのデミグラスソース……これはたまらない!
ふわとろ卵の上にたっぷりのデミグラスソース……これはたまらない!
柔らかな牛肉がいくつも入っている。ビーフシチューを食べているようだ
柔らかな牛肉がいくつも入っている。ビーフシチューを食べているようだ
濃厚なデミグラスソースでじっくりと煮込まれた牛肉は、驚くほど柔らかで口の中でとろけるよう。ふんわりとした卵とデミグラスソース、そしてほのかに香るバターの香りがマッチして、おなかがすいていたこともあり一気に完食してしまった。
食事はほぼ完食! でももう少し、ゆっくり過ごさせていただきます……
食事はほぼ完食! でももう少し、ゆっくり過ごさせていただきます……
「高級住宅街にある一軒家レストラン」ということもあって、メニューはコース料理が中心なのかと想像していたが、オムライス以外にもピザやパスタなど比較的お手頃な一品料理も多い。この雰囲気、ロケーション、この価格でゆったりと食事が楽しめる――なんだかすごくお得に贅沢をさせてもらった気分だ。
メニューは「季節ごとに見直すため、内容が変わることもある」という
メニューは「季節ごとに見直すため、内容が変わることもある」という
やはり少し見づらくはなったとはいえ、海を眺めながら食事ができるのは、この店の大きな魅力だと思う。今日は寒かったので遠慮したが、春や秋ならテラス席で食事をするのもステキだなと思う。テラス席の前には大きな建物がないので、店内席より眺望もいいはずだ。
テラス席からの眺望。やはり海はもっと広く、近く見ることができた
テラス席からの眺望。やはり海はもっと広く、近く見ることができた
こうして改めて風景を眺めていたら、目の前を貨物船が進んでいくのが見えた。まさに『海を見ていた午後』そのもののシチュエーションに、驚くと同時になんだか胸がときめくのを感じる。正直、ここまでリアルに曲の世界を体感できると思わなかったのですごくうれしい。
房総半島を背に貨物船が進む。思わずその様子を無言で見つめてしまう
房総半島を背に貨物船が進む。思わずその様子を無言で見つめてしまう
貨物船が通り過ぎた後、なぜだか山岸と「過去の恋愛ネタ」でひとしきり盛り上がってしまった。二人とも、リアルタイムに『海を見ていた午後』を聴いて育った世代ではないけれど、すっかり“ユーミンワールド”へ紛れ込んでしまったようだ。

初めて来たのに、なんだか「とても懐かしい場所に来た」そんな不思議な気分になった。

取材を終えて

ドルフィンを訪れた数日後、たまたま「若い時からユーミンの曲と一緒に過ごしてきた」というファンの方と話をする機会があった。そこでこんな質問をしてみた。

ユーミンファンにとって「ドルフィン」ってどんな存在なんですか?

その質問に帰ってきた答えは「まさに聖地」。そして「ファンなら誰もが一度は行きたいと思ったことがあると思う」とも。なぜなら、ユーミンの世界をリアルに体感できるのは「たぶんあの場所だけだから」という。
40年以上も訪れる人が絶えないのも当然なくらい「特別な場所」なのだ
40年以上も訪れる人が絶えないのも当然なくらい「特別な場所」なのだ
私たちのテーブルを担当してくださった店員さんの「お客様の中には20年ぶり、30年ぶりに来たと言われる方や、北海道や九州から来たという方も少なくないですよ」との言葉に、聞いているこっちが驚いたのだが、その理由が一瞬にして分かったような気がした。

また、いわゆるバブル期には、ここは男性が女性を誘って訪れる「とっておきのデートスポット」であり、土日(特に夜)には「ドルフィン」に向かう車によって“ドルフィン渋滞”が起こるのも日常茶飯事だったとも聞く。当時は「エントランスにポーターがいた」というくらいだから、ちょっとワンランク上の店に来たという“特別感”みたいなものもあったのだろう。

誰もが華やかだった時代の一端に触れされてもらった――そんな取材だったように思う。


―終わり―


参考文献
2012年12月9日付 讀賣新聞 日曜版(よみほっと)「名言巡礼」

住所/横浜市中区根岸旭台16-1
電話/045-681-5796
営業時間/11:00~21:00
定休日/無休
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