2回言うことの必要性を考えたい
2回言うことの必要性を検証する今回の試み。2回言ってるものたちの中には、「まあ2回言いたくなるよね」と共感できるものもある。
わかる
まあわかる
眠気スッキリを強調したいからブラックブラック。手がとてもきれいになるからキレイキレイ。1回でも伝わるけど、2回言いたくなるのもわかる。
「ブラック」「キレイ」と、1回じゃなんとなくかっこつかないし、という語感のこともあるだろう。
「ブラック」「キレイ」と、1回じゃなんとなくかっこつかないし、という語感のこともあるだろう。
たっぷり感を出したいらしい
CCレモンもそうだ。レモン50個分のビタミンC、そりゃCが1個じゃ足りないだろう。
2回言ってることに疑義を呈したはずなのに、今のところ納得している。そういうことでいいのだろうか。じゃあこれはどうだろう。
2回言ってることに疑義を呈したはずなのに、今のところ納得している。そういうことでいいのだろうか。じゃあこれはどうだろう。
何かを放棄してる名前
「かむかむ」である。書体もまじめでふざけてるわけではないように見えるのが逆に疑問を強める。
かむかむ。声に出してこそわかる、説明の物足りなさがある。
かむかむ。声に出してこそわかる、説明の物足りなさがある。
君たちがイカであることはよくわかる
つまりはイカの珍味だ。しかし、シリーズ商品には「さきいか」「するめ」というイカとしてのアイデンティティが名前にあるのに対して、かむかむ。
イカであることを脱ぎ捨てて、語感と概念だけであろうとしているのだろうか。
イカであることを脱ぎ捨てて、語感と概念だけであろうとしているのだろうか。
よく読むとこだわりが
パッケージをよく読むと「噛むことにこだわり、噛むほどに増す豊かな味わい」との主張が。そうか、そうだったのか…。
納得したとまではいかないかもしれないが、言いたいことはわかった。よし、2回言ってよし!
2回言うことに対して許可を出す立場にあるわけでもないが、それぞれ事情と主張があることには寛容でいたい。
納得したとまではいかないかもしれないが、言いたいことはわかった。よし、2回言ってよし!
2回言うことに対して許可を出す立場にあるわけでもないが、それぞれ事情と主張があることには寛容でいたい。
お酒だよね
別角度からもお酒ですよね
お酒の缶に「お酒」と書いてあるのは、意味がわかるタイプの2回言ってるケースだ。淡麗って書いてあるのを見て「わー、難しい名前のジュースだ」と思う子供もいるかもしれない。
これは2回書いておいた方がいいやつだ。売り場で調べてみたところ、多くのお酒の缶には2回「お酒」と書いてあった。
これは2回書いておいた方がいいやつだ。売り場で調べてみたところ、多くのお酒の缶には2回「お酒」と書いてあった。
お酒、お酒とすでに2回
しかし中には、2回じゃ心配な商品もあるようだ。上の「りんごのほっぺ」はチューハイだが、一見そうは見えないデザイン。
上の写真ですでに2回「お酒」と書いてあるが、それだけではとどまらない。
上の写真ですでに2回「お酒」と書いてあるが、それだけではとどまらない。
怒涛のお酒アピール
上部にも「お酒」「これはお酒です」、プルタブのところにも「おさけです」。他にもう1か所書いてあるので、全部で6回お酒と言っている。
こう見えてお酒、私、お酒なんです。そこまで言うことで過ちを回避したい。かわいいデザインと引き換えという意味で、納得のリピートだ。
こう見えてお酒、私、お酒なんです。そこまで言うことで過ちを回避したい。かわいいデザインと引き換えという意味で、納得のリピートだ。
結局納得してしまうのか
なんでわざわざ2回言うんだ!と振り上げた拳の行き先は未だ見えないままだが、これはどうだろう。
2回言うほどじゃないでしょう~
「大きな大きな焼きおにぎり」である。いやいや、これは1回でいいでしょ~と、見た瞬間シニカルな気持ちになった一品だ。冷凍食品の焼きおにぎり、大きいと言っても限界は見えている。
ただ、この商品にはベンチマークとなるものがある。
ただ、この商品にはベンチマークとなるものがある。
特に何も言ってこない焼きおにぎり
同じニッスイから出ている「焼きおにぎり」だ。大きさについて何も言っていないのは、ノーマルサイズということだろう。大きな大きなが本当なのかどうか、比べてみればわかるはずだ。
これは…
左が「大きな大きな」、右がノーマル。おい、結構違うぞ…というのが正直な感想だ。ノーマルサイズが思っていたより小さかったのが盲点だ。
1個あたりの重さを計算
1個あたりの重さは「大きな大きな」が80g、ノーマルのが50g。
その差は30g。「1大きな」が15gだとしたとき、「大きな大きな」には正当性が生まれる。
うん、2回言ってよし。
そもそも大きさというのは相対的なものに過ぎない。「大きな大きな焼きおにぎり」と聞いて、顔面サイズを想定していた私が愚かだったということだろう。標準との比較で十分な実績がそこにあったのだ。
その差は30g。「1大きな」が15gだとしたとき、「大きな大きな」には正当性が生まれる。
うん、2回言ってよし。
そもそも大きさというのは相対的なものに過ぎない。「大きな大きな焼きおにぎり」と聞いて、顔面サイズを想定していた私が愚かだったということだろう。標準との比較で十分な実績がそこにあったのだ。
2回言うのをこらえ切れずに
続いてはまた違った角度から検証してみよう。2回言いがちとの噂を聞いてやってきたのは、フライングガーデンという肉料理系のファミリーレストランだ。
いきなり連呼してる
建物の雰囲気も独特で、店内に入る前から2回言ってくることへの期待がより高まってくる。
シズル感あふれる名前
ぐいぐい食べたくなる響き
ランチメニューを見ると、確かに「じゅうじゅう」「もりもり」と2回言いがち。おっ、うまそう!と、すでに2回言う作戦に心惹かれ始めてる自分がいる。
2回言ってそうで言ってない
トマトチキンランチのように2回言ってそうに見えて実は言ってないのもあるが、最も気になったのはこれだ。
いや~、1回でいいでしょ~
「若鶏のうまいうまい焼きランチ」だ。できたら音読していただきたい。
商品を提供する側がこのテンション。自らこんなにハードルを高くして大丈夫なのか。やってきたのがこれだ。
商品を提供する側がこのテンション。自らこんなにハードルを高くして大丈夫なのか。やってきたのがこれだ。
おわー
かなりおいしそうなの来ました。メニューの写真そのものと思える再現度であるのも好印象。これ、うまいでしょ。うまいに決まってるでしょ。
まずい、心の中とは言え、食べる前から2回言ってしまっている。ちゃんと食べてから実態を判断すべきだろう。
まずい、心の中とは言え、食べる前から2回言ってしまっている。ちゃんと食べてから実態を判断すべきだろう。
謎のタレ
ぐつぐつ言ってる
この料理の紹介として、グランドメニューの方には「秘伝のごまダレ!!そのおいしさの理由は・・・秘密!!」と書いてあった。そこまでちらつかせておいて結局は秘密なのか。
っていうかごまダレ?焼いたチキンに?えっ、ごまダレ?と、ここでも心の中とは言え、ごまダレを2回疑問に思ってしまった。
っていうかごまダレ?焼いたチキンに?えっ、ごまダレ?と、ここでも心の中とは言え、ごまダレを2回疑問に思ってしまった。
ほどよい焦げがうまさを予感
実際に食べてみる。……! 香ばしく焼けたチキンに、これまた香ばしいごまダレの香り。タレの甘さのバランスもほどよく、チキンにしっとりと絡みつく。これはうまい、うまいぞ!
はい、2回言いました。
なにこれうまい、まじうまい。2回という壁を超え、うまいがリフレイン。これがうまいうまい焼きであることを、実感をもって受け止めたい。
はい、2回言いました。
なにこれうまい、まじうまい。2回という壁を超え、うまいがリフレイン。これがうまいうまい焼きであることを、実感をもって受け止めたい。
ひねりを加えて2回言ってくるパターン
2回言う必要はある。
思えば助手席の妻が「次の交差点、右に曲がってね。右に曲がってね」と2回言ってくるのは、そうしないと私が曲がらないからだ。2回言うことには、必要性があるのだ。
2回言われたことでハッとして、無事に右折する交差点。これからも遭遇するであろう2回目を、誠実に受け止めていきたい。
思えば助手席の妻が「次の交差点、右に曲がってね。右に曲がってね」と2回言ってくるのは、そうしないと私が曲がらないからだ。2回言うことには、必要性があるのだ。
2回言われたことでハッとして、無事に右折する交差点。これからも遭遇するであろう2回目を、誠実に受け止めていきたい。