先週の成績はボロボロでした
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
先週の成績は、ことし最低の3勝2敗2分け。ひどかった。
金曜(19日)は、「午前中まで雨」と言ってたのが、「15時頃まで」「夜まで」…と、どんどん先延ばしに。雨雲が、東へ抜けて終わるはずだったのに、関東の西で次から次に発生した。
「昼頃には行けるよ」と言ってたのに仕事が終わらず、ずるずる先延ばしになって、けっきょく夜になった時のような気マズイ心境だった。 まぁ、昼と言ってたのに、夜に行くと、どんな人でも怒るか。
日曜(21日)は雷雨の恐れも、とまで言ってたのに、来るのは弱々しい雨雲。 雨がそこそこ降って、みんなに納得感を…と思っているうちに、夕方には晴れてthe end。
苦戦する週になると、先週の記事で前もって宣言しておいたが、その通りに。 それは、当たらなくていいって。
この成績、しばらく顔があげられません。怒られそうだから、目を合わせたくないってのもあるけど。
雷雨があちこちで起こる季節です
先週は、上空に季節はずれの寒気が来て、あちこちで雷雲が発生。
水曜(17日)は都内でも、急にザーッと激しく降っては、日も差したりして、コロコロ天気が変わった。
こっちは土砂降りなのに、2つ先の駅はぜんぜん降ってないとか、ほんと予報が悩ましい。
こういう時は、「いつ降ってもおかしくない」「急な雨に注意」といった、困った時のお助けワードを使いながら、難局を乗り切る。
でも、お助けワードは使いすぎると、「そんなの予報士じゃなくても言える」とブーイングをいただくことになるので、さりげなく織り交ぜるのが大事。
梅雨時の気象予報士に求められる、最重要の次くらいのテクニックです。
今週は、台風とオホーツク海高気圧が天気を決めます
台風8号は、中国に上陸して消滅する。が、その残がいの熱帯チックな空気が残って、梅雨前線をぐいぐい北へ押し上げる。
今週前半、梅雨前線はちょうど九州~本州に。
そのまま停滞すると、西日本では大雨となるうえ、熱帯チックな空気が充満して、蒸し暑くなる。
今週は梅雨前線をはさんでの押し合い。南の空気、北の空気、どちらが勝つかで天気と気温が決まる。
一方、週の後半は、北海道の北に「オホーツク海高気圧」が登場。オホーツク海産の冷たい空気を送って、梅雨前線を南に押し下げると、大雨は終わる。
気温は下がって、とくに週末の関東から北は、肌寒いくらいのところも。
梅雨前線をはさんで、南の海出身の空気と、北の海出身の空気の押し相撲。 「南の海」とか「北の海」とか、ほんと相撲っぽい。
どっちに軍配が上がるか? 結果は来週!
今週の格言
『天気は、気団の押し相撲。梅雨場所は、オホーツク海高気圧が主役になることも。』
質問コーナー
「横浜ランドマークタワーにスカイガーデンという展望室があります。晴れているときの景色もそれなりに良いのですが、雲に覆われているときの眺めが最高なんです。まったく何も見えなくなって、地上273mの絶望感が味わえます。
雲が低く垂れ込めるような天気は、どの季節に多いですか?」
湿度が高くなるほど、雲は低く垂れ込めやすくなるので、梅雨時はねらい目ですね。シトシト雨が降る時などは、とくに雲が低くて、雲の中に入りやすいと思います。
あとは、なんと言っても、曇りや雨の日が多いことが一番。 となると、横浜の場合は、梅雨、次いで秋雨の時期となりますね。
雨の日は、ランドマークタワーの展望台が雲の中に入ることも。
ちなみに、ぼくは学生のとき、ランドマークタワーに上がったら、雲で真っ白ということが一度ありました。 たしか、9月の秋雨の時期。
幻想的でいい雰囲気!とテンションが上がりましたが、一緒だった女の子はそうでもなかったのかもしれません。後日の結果からして。
その悔しさが、気象予報士をめざしたキッカケで、今があります …だったら、カッコがつくんですが、すみません、キッカケ話は盛りました。
ぜひ梅雨時の絶望感を楽しんでください。(結果の絶望感じゃないですよ)
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「高気圧との距離感がポイント」です。
解答はこちらから↓
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