男性用セクシー下着専門店の老舗
原宿竹下通りから一歩路地を入ったビルの地下にある「原宿パラドッグ」。輸入やオリジナルものの男性用セクシー下着を扱っている。
地下なので人目を気にせず入れる
華やか!
男性用セクシー下着はネット通販の専門店はあるものの、リアル店舗はなかなか珍しい。
オーナーによれば、「だってぜんぜん儲からないもん」とのこと。このお店もかれこれ30年以上やっているが、オーナーは開店以来1円も給料をとっていないとか。サラリーマン時代に貯めたウン千万円のお金も、全て吐き出したそうだ。
なお、オーナー自身はセクシー下着ではなく、ブリーフを愛用している。
オゥ、セクシー!
想像以上に豊富なラインナップ
ふだん履いているトランクスやボクサーパンツとはまるで違う、そのセクシャルなたたずまいに思わず目がくらむ。
基本的に布の面積は少ないセクシー下着
放たれる強烈なエロス
これはやばい
思った以上に妖艶である。パンツというのは急所を守る、どちらかというと「防具」だと思っていたが、ここの商品はどれもこれも攻撃的だ。
いったいどんな人が買っているのか? オーナーに訪ねてみたところ、勝負下着を探している人やコレクター、あとはいわゆるオネエの方々が中心という。
「基本的には同じ人が何度も買いに来るので、常に新たな商品を揃えるようにしている」(オーナー)とのことだ。
なかでもこういう極小系が売れ筋
レース系も一定層のファンがいるという
中国製のボンテージ1800円。アメリカ製だったら6000円はするとのことで、かなりお手頃らしい
ジョックストラップというスポーツ用サポーターをファッショナブルにアレンジしたもの。アメリカではその筋の方々に人気が高い
日焼け跡がつかないタイプ。急所の納め処がゆったりと確保されている
こちらはTバックの水着。ビーチの視線を独り占め
100人いれば100通りの好みに分かれるというセクシー下着の世界。オーナーはその奥深いパンツ道に魅せられ、採算度外視で店を続けているのだ。
さあ、ではいよいよ1着購入してみよう。初めての勝負下着、どんなのがいいっすかね、オーナー。
これなんか初心者向きだよ、とオーナー
買った
「初心者向き」ということで差し出されたのは、かなりタイトなTバックタイプのセクシー下着。「この締め付けが心地良いと感じたら、きっとはまるよ」とオーナー。
楽しみではあるが、後戻りできなくなったらどうしよう。
我が家にセクシーがやってきた
履きます
しかし、いざ履くとなると、やはり躊躇してしまう。自分が自分でなくなってしまいそうな、そんな恐怖心がある。
とりあえずあてがってみること5分
しかし、リスクを恐れていては新しい地平は開かれない。覚悟を決めて、新たな一歩を踏み出そう。
履いてみた
これまでに感じたことのない猛烈な締め付けが、一気に襲いかかってくる。想像以上のスパルタに驚くとともに、これまで甘やかされた人生を送ってきたことを痛感する。
そのまま仕事をしてみた。思わず背筋が伸びる
外に出てみた
その力強い食い込みとは裏腹に、どこかふわふわして心もとない感覚もある。「卑猥なパンツを履いている」という罪悪感もあってか、どこか落ち着かない。
しかしながら、きわどい下着をつけている高揚感からか、ただの散歩にドキドキ感が加わってちょっとしたアトラクション気分もある。
セクシーなパンツを履いてみる世界は、いつもより少しだけ輝いていた、気がする
しばらく経って締め付けの感触にこなれてくると、心の余裕が生まれてきた。人知れずセクシーな下着を身につける、そんな世の中のセオリーから少しだけ外れた行為をしてみることで、自分は誰よりも自由なのではないか、という気がしてくるのだ。
自由の意味が少しだけ分かった気がした
風が気持ちいい
ということで 初めてのTバック体験は大成功に終わったといっていいだろう。
さすがに普段会社に履いていくのははばかられるが、たまに身につけるのはアリだろう。高揚と緊張が入り混じった程よい精神状態に導いてくれるため、プレゼンや重要な会議など、まさに勝負処で履くにはうってつけの下着なのではないかと本気で思う。