長く付き合っても梅雨の予報はむずかしい
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜に
こちらでやってます。
梅雨の後半になっても、雨雲の心は気むずかしい。
1日(火)は、細かい雨雲がたくさん発生して、急に雨が降ったりコロコロ変わる天気と考えたが、意外と雨雲は少なかった。
雨雲を発生させる上空の寒気が、弱かった。
それまでに何度もあった激しい雷雨の残像が、「降る」という予報に傾かせたか。
予報は「また起こったらどうしよう」という臆病さとの戦い。あっさり負けてるし。
4日(金)は、やむはずの雨が、なかなかやまず。
霧雨のような雨が、しつこく降った。
湿度が、あとちょっと低ければ、おそらく雨にはならなかったはず。
梅雨の湿度の高さが、予報を難しくしている。
ただ、そんなフッたフラれたの梅雨とも、そろそろお別れの時が近づいて来たかも。
1日は、東京都内でも細かい雨雲が出ていた所があったんですよ。はい、ちょっとした言いわけです。
台風8号が発生 急発達してます
今の台風予報は、台風が生まれる前からでも、「このあたりに進む」というのが分かる。
先週30日の記事で「沖縄の南まで台風北上」と書いたが、予測通り4日(金)に台風8号が発生して、7日(月)には沖縄の南まで進んできた。
今回の台風8号、この時期としては珍しいくらいに発達。
こういった勢力の強い台風ほど、発生の前から、はっきり動きが読める。
先週の時点で、「本州方面へ」という予測もあったが、台風については、あまりに先走って細かくやりすぎると、気象庁から、慎重に扱ってとご指摘の電話がかかってくることがある。
まぁ、たしかに、あまり先すぎの可能性が高くない情報を言うのもどうかと思い、先週の時点ではグッと我慢。
台風を伝えるウラでは、そんなちょっとした攻防もあったりする。
台風8号の上陸で、夏に向かって大きく前進?
台風8号が北上して、梅雨らしくなると考えていた。
たしかに、ここ数日、梅雨らしい天気となった。
ただ、九州~本州に上陸してもおかしくないくらいまで、台風が一気に北上。
南国からの夏の空気を、本州まで引き上げて、さらに季節が前に進む。
台風の強力な風をきっかけに、南から真夏の空気がやってくる。
台風が終わったあと、梅雨前線は形がくずれながら、今の本州付近より北へ。となると、梅雨明けの可能性も考えなくてはいけない。
まず一つ目の候補になりそうなのが、台風後の今週末。
ただ、ここで梅雨明けしなくても、来週には晴れる日が増えそうで、関東以西は梅雨明けカウントダウン状態になってもおかしくない。
さぁ、どうなるか。結果は来週!
ちなみに、小さい声でこそこそ言っておくと…
来週も次の台風(っぽいもの)が発生。北上する気配も。
梅雨明けは、その動きしだいかも。
今週の格言
『強力な台風は、季節を大またで前進させる(ことがある)』
単純な天気図でとくに解説することがないときはテレビでなにを話してますか?
「明日は、晴れ、快適、以上。」のひとことで終わっていいような予報の日も、何かを話して、3分なら3分を埋めることが必要になってきます。
そういった時に、よく使う手が、天気の小ネタ。
たとえば、高気圧にどーんと覆われて、よく晴れる日なら、
「明日は湿度が低くなります。人間、湿度が低い時のほうが、相手の印象が良くなるという実験結果があるんですね。こういう日の営業は、うまくいくかもしれませんよ。」
とかです。
へぇと言ってもらえることもあれば、お前は営業コンサルタントか、という声をいただいたりもします。
最近、小ネタが多いなぁと感じたら、しゃべることが特にないんだなと思ってください。
予報が簡単でホッとしつつも、何かしゃべること考えなきゃという天気図。
詰め天気
先週の問題は、
こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!
追加のヒントは、「南海上にある高気圧は“夏の太平洋高気圧”で、北へ北へと勢力を拡大中」です。
解答はこちらから↓