こういうの作りたい。
海亀はヤフオクで買った。5000円だった。
以前、隠しカメラが仕込まれた鹿(隠シカメラ)を作るために鹿の剥製を買ったのだが、鹿もたしか5000円だった。
そのときの鹿。生き物によって梱包の仕方が違うのが面白い。
海亀の梱包をとく。
かなりでかい。
「でっかい亀さん。見た~い!」と言っていた甥っ子に見せてあげたら、ものすごい真顔になっていた。
おもてたんとちがう。
大切に扱われていた亀のようです。
何だか申し訳ないが、こちらも本気度では負けてはいない。
甲羅に穴をあけたいので、亀の骨格の下調べをする。
鹿の時はそれを怠り、闇雲に骨を削りまくるという地獄のような作業になったからだ。
シカさんすいません。
今回は骨格標本を作っている人のサイトを参考にした。
余談だが、骨格標本を作る時、邪魔な肉を溶かすためにパイプの詰まり解消剤を使うそうだ。
(本来はパイプに詰まった髪の毛を溶かすためのものだが、同じくたんぱく質である肉も溶けるらしい)
へ~っと思ったのだが、ヤクザがそのサイトをブックマークしてたら嫌だ。
参考になりまっせ!
さっそく作る
甲羅に穴をあける位置をマーキングし、ドリルで穴をあける。
ミニ四駆の肉抜きと同じだ。
最後はリューターのビットを回転刃に変えて切り取る。
奇麗に穴があいた
中から木クズが出てきた。鹿の時も同じものが詰まっていた。
ちょっと怖い。
現在では剥製を作るとき樹脂をつめることが多いそうなので、結構年代ものなのかもしれない。
木クズをとりだす。
中は結構ひろびろとしている。
さらに空間をひろげるために、ノミで背骨をカンカン削る。
これで亀の改造は完了。
ピンポン玉を連続で出す装置も必要である。
自分で作るのは面倒くさいので、Amazonで使えそうなものを探す。
卓球用の配球機を買った。
その名もiPong(アイポン)
もちろん、Apple製品ではない。
そのままでは亀の中にしこめないので、分解する。
こういう構造でした。
フンコロガシみたい。
前傾姿勢過ぎてこのままではかっこ悪いので、亀の前部分を底上げする。
パイプとジョイントパーツを用意した。
ちょうどいい長さに切って組み合わせ、土台にする。
遊具っぽい雰囲気が出てきた。
球を収納するためのパーツを取ってしまったので、段ボールで亀の骨格にあう横長の収納スペースを作る。
20発ぐらい入るぜ。
マシンが目立たないように黒いガムテープで本体の色を変える。
ガムテープほんと便利。
あとは球をこめるだけだ。
ピンポン球に洗剤をかけてぬめりをだし、 海亀の卵っぽくする。
神は細部に宿る。
ほとばしるサイボーグ感。
亀、新次元へ
なんか空飛びそう。
おお!出た!
速すぎて写真でうまくとれないので、動画でご覧ください。
難産も多い。指を突っ込むとバババっと連続で出てきてあせる。
サー!
やっぱり亀には砂が似合う。
写真だけ見れば砂浜にしか見えない。
亀も生きているかのようだ。
ここは…日和佐海岸…?
公園です。
iPongは電池駆動なので、持ち運ぶこともできる。
中が空洞の剥製でもかなり重い。
構えると銃のようだ。あたりに卵が散乱する。
散弾銃ならぬ、散卵銃である。
盾にもなるぜ!
モンスターハンターの武器としてどうですか。
今回の記事では、亀の加工のしやすさに驚いた。
とにかく硬いので、削りやすいし、インパクトでネジうちもできる。
削ったり、くっつけたりと、木材やプラスックのような加工が可能だ。
亀の甲羅は、変形したあばら骨が筋肉を押しのけて表面に出てきたものらしい。
あまりに力押しな進化に笑ってしまう。
こんなに大きな生き物で、体の表面が加工しやすい生き物って、亀以外にいるのだろうか。凄いぞ亀!
涙を流す機構をつけられなかったのが心残りだ。
目にポンプ仕込みたい。
因果関係は不明だが、腰を曲げて作業していたら、亀の背骨を削った位置と同じ部位の背骨を痛めた。今も痛い。
そして、PCに保存した海亀の写真データだけがなぜか消えた。
(SDカードにデータが残っていなかったら、と想像するだけで怖い)
亀の呪いかもしれない。
告知
以前記事にした文の里商店街の魚心さんと下村電気さんのポスターですが、現在商店街内でポスター総選挙が実施されています。
http://www.osaka.cci.or.jp/nigiwai/postar/
200枚くらいポスターがありますので、よかったら見てくださいね。近隣にお住まいの方は実際に店舗で見て頂いて、ついでにおせちの準備なんかもして頂けると商店街の方々も喜ばれると思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
(2013年12月末までです)
店主の人拓