特集 2013年9月24日

青春18うどん旅

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青春18きっぷという期間限定でJRの普通列車が一日乗り放題になるという切符がある(と言っても細かいルールみたいなのがあるので正確な所は調べてください)。

そのきっぷが色々な都合で余ってしまった。1日、日帰りで大阪からどこかへ行こうと考えた時、思いついたのは美味しいうどんをたらふく食べたい。という事だった。

うどんと行ったらうどん県(香川県)。JRの普通電車で大阪から香川へ行き、どれだけ美味しいうどんを食べて帰って来られるか挑戦してみた。
1983年三重県生まれ、大阪在住の司法書士。
手土産を持参する際は消費期限当日の赤福で受け取る側に過度のプレッシャーを与える。

前の記事:ティーバッグかティーバックかティーパックか憶えられない

> 個人サイト owariyoshiaki.com

食べログランキング30位以内に限定

目的は香川にうどんをたくさん食べに行く。とはいえうどん県を自称するほどの場所、やたらめったら食べていたら水道水をどれだけ飲めるか試してみる。って言っているのと変わらない事になる。

ある程度の縛りをかけるために、食べログで香川のうどんランキング30位以内(9/4時点)のお店に限定して巡ることとした。

より大きな地図で 香川県うどんランキング30位以内 を表示
食べログランキング30位以内のお店をGoogleMapでマークしてみると意外と密集しているし、JRの駅に近い所もたくさんある。おおっ、これは結構行けるのではないか。ウキウキで決行することにした。

青春の朝は早い

朝4時に家を出発
朝4時に家を出発
家からは自転車で多少走らなければならないが大阪駅5時発の電車に乗ることにした。それが一番早く着くという事ももちろんあったが、何より5時ちょうどに出発するという所が良い。他のどの方法よりもスタートにふさわしい。
これが青春18きっぷ。5回使えるのに、2回しか使わず期限が切れた。
これが青春18きっぷ。5回使えるのに、2回しか使わず期限が切れた。
9月初めの5時はまだ真っ暗だった。乗り込む乗客も一日を引き延ばしてやっと終わりを迎えるという人ばかり。そんな人たちに紛れながら、自分は数百キロを移動してうどん旅を始めるのだと思うと気分が高ぶる。
あっという間に朝。
あっという間に朝。
朝の電車に長時間乗っているとめまぐるしく変わる車内の様子が面白い。一駅一駅、電車が呼吸をするように乗客を吐き出し、吸い込んで車内は終わりの空気から始まりの空気へと入れ替わっていく。
知らない間に朝の抜け殻が落ちていた(6時くらい)。
知らない間に朝の抜け殻が落ちていた(6時くらい)。
そんな車内でいつの間かカバンが落ちていた。登山に行くような装備でカバンの脇には凍らせたペットボトルが汗をかいている。周到に準備された1日の始まりが、ここで終わってしまった恐れがある。遭難の危険は山だけじゃない。

戸惑いながらカバンの行方を見ていたが、今日一日の長さを考えると他人ごとではないぞと気を引き締めた。

と、思ったら嵐が来ているらしいですよ

こちらは順調に旅程を進めているが、岡山駅で降りて驚いた。もの凄く寒い。後から調べてみると前日比最高気温10℃、最低気温で5℃も低かったらしい。
予想より近かった、岡山(この時点で8:30くらい)。
予想より近かった、岡山(この時点で8:30くらい)。
Tシャツに短パンという昨日なら正しい服装をした人は歯の根が合わずガチガチと震えているし、肩にカーディガンを掛けた男性も寒いわー。と呟いていて、アンパンマンがお腹減った。と言うのを聞いている様な気分になった。

西に向かっているはずなのにこの気温の急な変化は何なのかと驚いていたら、なにやら大雨で大変なことになっているというアナウンスが流れた。
四国が私を拒んでいる…。
四国が私を拒んでいる…。
ネットで天気予報を確認したが、ただ「雨」と出ていた。しかしこの雨は「台風が弱まって台風ではなくなったけど、凄めの嵐だよ!」という雨だったらしい。ネットでは付帯情報を拾うのが難しい。

楽しみにしていた瀬戸大橋を渡るときも雨で景色も見られず、「四国内大雨でダイヤ乱れまくってるから注意しろよな!」みたいなアナウンスが繰り返され、JRだけが頼りの旅にも暗い雲がかかる。

と、ここでいきなり結果発表

四国到着したけど先行きが不穏すぎる。
四国到着したけど先行きが不穏すぎる。
と、このように不安に包まれながらも大阪5:00発で9:00位に香川への到着を果たした。

普通電車を使っての終電は20:00ちょっと位。その時間のうちで食べログランキング上位のお店は一体何軒巡ることが出来たのか!?!!?

大変長くなりそうなので、とっとと結果を言うと10店舗。香川県食べログランキングトップ30の内、10件を大阪から普通電車だけを使って日帰りで食べて帰ってくることが出来た。

これは結構すごいことだと思うんだけれどもいかがでしょうか。
やっぱり大変に長くなってしまったのでそれぞれにページを分けました。好きなうどんだけ、または順番に、ご自由にお読みください。

香川は車社会なのでJRだけでは周るのが大変だろうと予想した中での10/30。堪能という言葉では言い尽くせぬくらいの量を食べ、満足感を覚え、香川のうどんレベルの高さに改めて打ちひしがれた。普通電車で香川は最高に楽しめる。

そして、指標にしながらも「目安なだけで、べ、別に頼り切ってるわけじゃないんだからね!」という意識があった食べログに「ガチガチの精度じゃないけど、まんざらでもねぇな…」という感触を得た。うん、まんざらでもねぇ、食べログ。

結論としては、うどんは多くても一日3杯位でいいよ。って事である。
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1件目

というわけで、大雨の中着いた香川県。時間は大体9時過ぎくらい。さて、まず一軒目をどうするか。営業時間と交通網の絡みがあり、一軒目次第で今日一日が大きく左右されそうな重要ポイントだ。

より大きな地図で 1軒目 を表示
まずは現時点で営業している中で香川入口の駅から一番近いお店に向かう事にした(上記地図赤いピンのお店)。なんと営業開始7:30。6:00からやっているお店もあるし、香川県民の早朝からうどんを求める思いに恐れ入る。
前が見づらい位の雨。
前が見づらい位の雨。
電車を乗り継いで目的の駅まで到着したらば、恐ろしいくらいに雨が降っていた。ウチのシャワー全開にしてもこれだけ勢いよく水出ない。バケツをひっくり返したような雨とはこのことか、慣用句は上手いこと言う。
本当にうどん屋はやっているのか。
本当にうどん屋はやっているのか。
少し移動する間に靴下までぐしょぐしょに濡れてしまった。こんな雨の中(大雨警報が出ていた)、朝早くからうどん屋はやっているんだろうか。
あった!やってた!!
あった!やってた!!
街の活動がまだほとんど始まっていないというのにうどん屋だけは黙々と活動していた。意識とは別に動き続ける心臓の様な存在だ、香川のうどん屋。

うどんが美味すぎる

メニューが多い。
メニューが多い。
一軒目は食べログランキング21位だった「つづみ」。どうやら、こちらは一般店のようだ。
注 香川のうどん屋のシステムは大きく分けて、一般店、セルフ、製麺所の三つに分かれる。一般店は他の地域の普通のうどん屋と大差ない。製麺所だと本当にうどんの玉(麺)だけ渡すので(丼も持参して来いというお店もある)、後はお好きなように。という様な店もある。
・サービス 一般店>セルフ>製麺所
・安さ 製麺所>セルフ>一般店
・メニューの種類 一般店>セルフ>製麺所
大体、上記の様な感じになると思う。
香川県のうどんに持っていたイメージをいい意味で裏切る豊富なメニューに目移りする。いや、だが、一日中うどんを食べ続ける旅なのだ。一軒目からたくさん食べていては胃が持たない。
おでんはセルフなんだね。そうなんだね…。
おでんはセルフなんだね。そうなんだね…。
これは、しょうがない。
これは、しょうがない。
出来るだけ少量に抑えようとしていたが、手は無意識におでんを皿に取っていた。出汁に染みて輝く玉子の誘惑に誰が勝てようか(ごぼ天も素敵ッ!)。
見ただけで、美味さが伝わってくる麺。
見ただけで、美味さが伝わってくる麺。
しっかりと味のしみ込んだ玉子は白身の部分が少し硬くなって、ブリンッとした歯ごたえが良いんだよ。とか思っていたら、注文したぶっかけうどんがもう運ばれてきた。早い。
ああああっ
ああああっ
と、目の前に置かれた物を見て、早さ以上の驚きが襲ってくる。つやっつやの表面にピンと立ったエッジ、薄く半透明になった表面から強い芯が透ける。美味い(確信)。

いきなりこれか、このレベルか。一軒目での遭遇に戸惑いを隠せない。これは、「強豪校のメンバーは誰でも他校に行けばエースクラス」なのか「偶然出会った強敵が最後まで強敵であり続ける」なのか分からなくて恐ろしい。香川なんと恐ろしい。
一瞬で食べてしまった。
一瞬で食べてしまった。
食べてみると、予想にたがわぬ美味さ。表面の口当たりのなめらかさとがっしりとした芯の強さを持っていて、こんな友人がいたら戦場で背中を預けられる。

だが衝撃はまだ終わっていなかった。こちらで払った代金は350円だ。350円。ぶっかけうどん300円におでん2串で100円、そこからおでんがモーニングサービスで1串無料になるという。

すごい、一件目から打ちのめされた。香川凄い。
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2件目

一件目に大変満足しつつ、二件目への期待も高まる。次は一体どんなうどんが…。と思って外に出ると、やっぱり大変な雨で心をくじかれる。

より大きな地図で 二件目 を表示
これから、既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地を人型のマークで表します。
駅に戻り時刻は10:15過ぎ、さて次はどこに行くか。今いる駅と隣駅間によさげな店が一件。

隣駅からの方が多少近いが旅の道は往復するよりも知らぬ道を多く歩くことに喜びがあると、件のうどん屋を経由して隣駅まで歩くことにした。
土器川はとりあえず見た限り、水しか流れてなかった。
土器川はとりあえず見た限り、水しか流れてなかった。
見知らぬ街を歩くのはとても良い、細かな所の違いからこそ生活の違いが見える(晴れていてのんびりと歩く余裕があれば)。大雨の中、約二キロの道のりは少々骨が折れたがなんとか着いた。

うどんで見る工業の進歩

このマンションに住んでる人、もの凄く羨ましい。
このマンションに住んでる人、もの凄く羨ましい。
二件目に訪れたのは食べログランキング7位とされていた中村うどん。右手を見ると大きなチェーンのうどん屋さんがやっているのに、小さなお店でそちらより繁盛していた。
システマチックなうどん屋さん。
システマチックなうどん屋さん。
先ほどのお店は店主が一人でうどんを打って、切って、湯がいて、盛り付けていたがこちらでは、打つ人、切る人、湯がく人、盛り付ける人と全員が分業を果たしており、家内制手工業から問屋制家内工業への進化が見られる。

更に大型店などでは打つ、切る、湯がくくらいまではほぼ機械で行っており、工業制手工業(マニュファクチュア)との違いも香川県内では比較が容易だ。
こちらはセミセルフといった感じで、ネギやら大根やらをトッピング。
こちらはセミセルフといった感じで、ネギやら大根やらをトッピング。
社会科で習う工業体制の変化の過程を実体験として受け止められる香川の学生はそのあたりの飲みこみが早いのではないか。

最強のうどん来た

システムの結晶、ひやかけの小。ひやかけとは冷やした麺に冷たいお出汁を掛けた、かけうどんの冷たいバージョン。香川以外ではあまり見られない食べ方でしっかりとした麺のコシとすっきりとした出汁の風味が味わえる。
ひやかけ 小(220円)
ひやかけ 小(220円)
澄んだお出汁に泳ぐうどんが美しい。麺は細く繊細な印象を受けていたがとんでもない。食べた瞬間衝撃を受けた。

ガッシガシで噛めばバッシバシ撥ね返してくる剛麺。ほっそりとしていながら、しなやかで非常に強いバネを芯に備えた麺がビヨンビヨンと口の中を跳ねまわる。
今回一番細く、一番コシがあった麺
今回一番細く、一番コシがあった麺
この細麺で、分厚い赤身ステーキの様にガシガシと噛めば噛むほど喜びが溢れてくる。ガシガシ噛み続けても最後まで香るお出汁の風味もたまらない。麺と出汁、ただそれだけなのに贅沢。華やかな印象さえ抱いてしまう。

これは、ものすごいものに出会ってしまった。衝撃の麺、中村うどん。次に香川に行く時はこのお店は必ず再訪する。
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幻のうどん屋へ

二軒巡った時点で余りの美味しさに驚いている。こんなに美味しい所行っちゃったら、もう他にないんじゃないかと思うが、まだまだこれから。次は幻のうどん屋だ。

より大きな地図で 3件目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク
次に向かうのは日の出製麺所。麺の卸をしていたが、客の要望に応えて一日に一時間だけ飲食店としてうどんを提供しているという。店名の通り一日の非常に限られた時間にだけお目にかかることの出来るうどんだ。
香川、特に何も見当たらない所でもうどんののぼりが立っていて、何故かと思う。
香川、特に何も見当たらない所でもうどんののぼりが立っていて、何故かと思う。
二軒目のうどんを食べ終わった時点で11:00過ぎ、日の出製麺所の営業時間は11:30から12:30まで。駅まで歩き、一駅電車に乗ればちょうどいい頃合いだ。ここは行っておきたくて、時間を合わせていた所もある。
目的のうどん屋さんに行く前に見つけたお店。何屋だ。
目的のうどん屋さんに行く前に見つけたお店。何屋だ。
電車で移動し、少し歩く。近距離の移動でも普通電車ならば料金がかからないので気楽である。大体、12:00前には着きそうなので日の出を拝むことが出来そうだ。
あれが幻か!!
あれが幻か!!
たどり着いた幻は人が並んでいる様に見えたが、流石にこの荒天で行列は無かったようですんなりと入ることが出来た。

通常は平日でも数十人の行列が出来るそうなので、むしろこの悪天候は味方してくれているのではないかと思える。
製麺所スタイル。
製麺所スタイル。
お店に入るとうどんの玉数と温度(熱い、冷たい、ぬるい)をオーダーする。なんとその値段、一玉100円。

スーパーで売られているうどん玉よりも安いんじゃないかというお値段。うどんが来たら、テーブルの上に置かれた出汁やら薬味やらで味付けして食べる製麺所スタイル。
なにこのモチモチ感。モチモチ感って目で見えるものだったんだ…。
なにこのモチモチ感。モチモチ感って目で見えるものだったんだ…。
今回は釜玉をオーダー(上記金額に+50円)。茹で揚げ熱々のうどんに生卵を絡めて半熟化させていただくといううどん界の卵かけご飯、もしくはカルボナーラ的な存在。
生命を感じる。
生命を感じる。
その茹であがりたて、生まれたての姿が凄い。モチモチ、ムチムチとした感覚が目で分かる。なんという艶めかしさを感じる麺だろう。キャピキャピした綺麗さではなく大人の色香の様な魅力を発する麺。
ネギはハサミで切って入れる。このお店のHPに自ら「なんとネギはハサミで切っていただきます。」って書いている。
ネギはハサミで切って入れる。このお店のHPに自ら「なんとネギはハサミで切っていただきます。」って書いている。
その麺をかき混ぜ、卵と絡めて醤油をかける。ネギを切りいれて天かすを加え自分好みに仕上げていく。うどんだ、うどんの話をしているのになんだか感じるエロスな空気。食欲をかきたてると共に心のどこかをざわめかせる麺。
この姿よッ!!!
この姿よッ!!!
仕上がった麺を引き上げるともう完全にノックアウト。食べる前からメッロメロ。もちろん食べるとものすごく美味い。表面からモチモチしていてに力を入れるとムチッとした感触。芯はモチャッと非常に粘り強い。

なんと高次元でバランスが良い麺だ。この麺を冷たい状態でも食べたいし、お出汁に入れても食べてみたい。絶対うまい、絶対うまい。が、今日はこれから何件も回らなければならないので泣く泣く断念…。

色々な欲望を無性にかきたてる麺であった…。
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うどん県の戸惑い

3軒目を周って、12時過ぎ。香川県はうどん屋の開店時間が早いが閉店時間も早い。13時閉店や14時閉店のお店も少なくない。これからは周る順番が大事になってくる。

より大きな地図で 4件目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク
という事で、線路沿いにポツポツある所を通り過ぎて密集地帯に乗り込んでしらみつぶしに食べる作戦とした。
出たよ、高松さぬきうどん駅
出たよ、高松さぬきうどん駅
青春18きっぷパワーを使って、高松駅に到着。香川県がうどん県と言ってPRし始めた時に高松駅も「高松さぬきうどん駅」となった。

だが、ちょっと待ってほしい。左下、うどん県と書いてある下の小さい文字が見えるだろうか。
それだけじゃない香川県!?
それだけじゃない香川県!?
香川県=うどん県でPRしていたが、最近は「うどんだけじゃないけん(香川の方言)」と言って「うどん以外もあるんだからね!」と言い始めた。という事を観光案内所のおばちゃんに初めて聞いた。
うどん県のパスポートを入手。観光案内所で無料でもらえる。
うどん県のパスポートを入手。観光案内所で無料でもらえる。
PRするためにうどん県を名乗ってみたけれども、うどん県のインパクトがあまりにも強すぎて香川県も戸惑っている様子がうかがえる。なんだよ、どっちなんだよ香川県。

そろそろお腹が膨らんできましたね

無事パスポートも貰い、入県を済ました所で次のうどん屋へ向かう。駅までの徒歩時間や電車移動で現在時間は12:40位。
早めのドーピング
早めのドーピング
香川入県から3時間くらいで3杯のうどん。まだ食べられるが、満腹の兆しが訪れつつある。早めの対処として胃腸薬を服用しておいた。まだまだ戦いはこれからだ。
4件目 食べログランキング20位 玉藻うどん
4件目 食べログランキング20位 玉藻うどん
ソルマックで体調を整えてやってきたのは玉藻うどん。高松さぬきうどん駅から一番近く、徒歩で約15分。ここに来るまでに高松城、県立美術館があるので観光にも良さそうだ。
生醤油 小 230円
生醤油 小 230円
こちらで頼んだのは生醤油うどんの小。うどんそのものの味が非常に分かりやすい一品。が、時間の問題か巡り合わせの問題か茹であがってからしばらくたったうどんが提供された。
ふぐの天ぷらというのがあったから、ついつい頼んでしまった。
ふぐの天ぷらというのがあったから、ついつい頼んでしまった。
茹であがりを想像すると、すごくおいしいんだろうな。と感じるうどんとふぐの天ぷらを食べた。

これからもたくさん食べなければならないので抑えなければならないのだけれども、物珍しさに負けてふぐの天ぷらまで追加してしまった。これが後にのしかかってくるのである。
いいもの買った。うどん県バッジ(300円)。
いいもの買った。うどん県バッジ(300円)。
玉藻うどんから駅に戻る途中に、美術館でうどん県ピンバッジを買った。すごくかわいく、いいもの買った感が高い。やっぱり香川県はうどん県でガンガン押していけばいいと思う。
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うどん巡りマラソンスタート

4軒目を終えて一旦高松さぬきうどん駅に戻った。時刻は13:30くらい。

この近辺にあるお店は14:30、15:00、16:00、17:00、18:00と小刻みに閉店していく予定になっており、関門ごとに通過タイム制限があるマラソン大会のようだ。

より大きな地図で 5件目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク。ピンをクリックで営業時間等を表示。
これだけの密集地帯でこうも上手く締め切りが来るのならば周る順番は考えるまでもない。

時間と満腹感、体力そしてうどん愛の勝負だ!と、いう事で赤いピンのお店へ向かう。が、間違えて違う駅で降りてしまった。
うどん揚物という良くわからないのれん。
うどん揚物という良くわからないのれん。
腹ごなしに良いだろうとぼちぼち歩いて約20分、14:30閉店のお店に14:00に到着。閉店ぎりぎりでも店内は客でにぎわっている。

うどんは鮮度が命。客の入っているお店は出来たてのうどんが出てくる可能性が高くて良い。

セルフうどんの楽しさよ

4玉頼んでも350円。安い。
4玉頼んでも350円。安い。
こちらはセルフで玉数のみを注文するシステム。しかし、セルフながらも一押しのチクワ天と玉子天は揚げたてを用意いただける。となると頼みたくなるというのが人情。玉子天とうどん一玉を注文。
ザ・セルフ。
ザ・セルフ。
注文を言い終えると共に差しだされるうどん一玉。自販機のボタンを押してジュースが出てくる間隔とほぼ同じと思ってもらって間違いない。

うどんは常温で供される。ならば温かく食べたい場合、どうするか。
じゃぶじゃぶ。
じゃぶじゃぶ。
自分で湯がく。火は通っているので湯通し時間は10秒が目安。湯通しをしたいので温かいうどんに決定。食べるものは自分の意思で決めたいものだが、このシステムに左右されるならば愉快である。
出汁の湯気が美味い。
出汁の湯気が美味い。
そして食べ方はかけうどん。どうしようかと思っていた時にレンズを曇らせたお出汁の香りにふらふらと釣られた。香川のうどん出汁はイリコ(煮干し)を多く使ったお出汁で荒々しい香りがクセになる。

ちゃんと美味い

こうして僕の作ったうどんが出来あがった。この見た目、日本人なら誰もが美味いと想像出来るのではないか。そして、このうどんはその想像を全てちょっとずつ超えて美味い。
ハイ、美味い。
ハイ、美味い。
思い浮かべるうどんよりも少し口当たりが滑らかで、おやっ?と思うくらいには芯がモチっとしている。お出汁は口の中でいい塩梅でしょっぱく、甘く、喉を超えた後に鼻を通る香りが豊か。

ちゃんと約束は守るとか、感謝の気持ちを伝えられるとか、良く笑うとか、そういう人に覚える自然な好感をこのうどんにも持つ。

ここが凄い!と特筆する部分があるわけでないが、誠実でちゃんと美味い。娘をやるならこんなうどんだ。
ふわふわのチクワに所々かたまっている衣がガリッとなって美味い。
ふわふわのチクワに所々かたまっている衣がガリッとなって美味い。
食べ進んでいた所にシューシューと音をさせながら揚げたてのチクワがやってきた。玉子天を頼んだのだけれど品切れというのでチクワに変えて貰った。

オススメが食べたいのであって衣の中味は二の次なのである。
ジュンッ!!これでご飯食べたい。
ジュンッ!!これでご飯食べたい。
チクワ天を早速出汁に浸して食べる。浸けた瞬間にジュンッ!という温度。美味い、はたして中味が何であったとしても美味いだろう、ジュンッ!ってなるものを食べたらば。これでうどん170円とチクワ天100円、270円。

いやしかし、既に5軒目。すべて1玉しか食べてないけれども1玉200グラムとして1キロである。流石に苦しさを感じ始めていたら、すぐ後にやってきた高校生位の人が「おばちゃん、5玉ちょうだい」といってペロッと食べていた。

香川県のうどんを恐ろしいと思っていたけれども、香川県民も恐ろしいな。
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勢いで行ってしまえ

5軒目終了。この辺りで苦しさを隠しきれないようになってきた。現在時刻は14:15、次のお店の閉店時刻は15:00。まだ余裕があると言えばある。

より大きな地図で 6軒目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク。
しかしながら、近いのだ、次のお店までがもの凄く近い。時間を置いて食べると満腹中枢が刺激されてあんまり食べられなくなるとかいうだろう。ならばと、すぐに向かった。
食べログランキング23位 さか枝
食べログランキング23位 さか枝
先ほどの竹清から距離270mの徒歩3分。県内に数百軒ある中でトップ30に入るお店がこの近距離にひしめく激戦区。うどんバトル漫画描くなら、主人公はこの辺りにいきなり出店すると思う。

まさかのシステムかぶり

次は何を食べようか。いや食べるのはうどんなのだから、どう食べようか。と考えていたらどうやらこのお店のシステムもセルフらしい。
Oh…
Oh…
折角だから湯がいてみたい。と思ってかけうどんを食べた直後のまた湯がきシステム。なんという事だ。これが分かっていればまた別の方法も。
それでも楽しいんだよな。
それでも楽しいんだよな。
と、思いつつもやっぱり湯がく。楽しくてちゃぷちゃぷとし続けそうになるがそこは抑えて10秒で引き上げる。
うどんタンク。宇宙船っぽくもある。
うどんタンク。宇宙船っぽくもある。
そこに続くはうどん出汁タンク。これを使いたいがためにうどんを湯がいた。よく見ると、補給管の様なものやガス管も通っている。店舗ごとに出汁提供方法は異なるので、このマシーンは特注製なのだろうか。
この蛇口、家にも一つ欲しい。
この蛇口、家にも一つ欲しい。
香川県にうどん出汁を出す蛇口が出来ました!というニュースを昔聞いて、今回観光案内所の方に場所を尋ねたら「高松空港。でも、そんなのどこにでもあるよ」と言われたが、やっと出会えた。ホントにあった、出汁蛇口。

苦しくてもつるんといけちゃううどん凄い

蛇口から出汁を注いでいると、いつまでもいつまでも出し続けたくなる気持ちになる、圧倒的に変な物だと驚きがあるが、日常的な物がちょっと変だと面白さがある。
もっと出汁入れておけばよかった。
もっと出汁入れておけばよかった。
蛇口から注いだ出汁のうどんはこちら。蛇口蛇口言っていたが、改めてみると麺が凄い。茹で揚げ少し経ってお湯にくぐらされたのに、切り口がピンと立って表面はピチピチ輝いている。
ほら、箸で挟まれた部分とかムチッとしながらもエッジは立っててすごいでしょう。
ほら、箸で挟まれた部分とかムチッとしながらもエッジは立っててすごいでしょう。
確かに美味い。表面はツルッツルでシコッとしたコシはしっかりと噛み応えがある。食べ始める前は満腹感で食べられるか不安だったけれども食べてみると、おや?おやおや?不思議とするすると入っていく。

こ、これが別腹?女子の言う別バラというのは私にとって美味しいうどんで発現されるものなのか。
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いっぱい巡れるのは分かった。胃袋だ。

6軒目を食べ終えて、14:30すぎ。終電の20:00過ぎまで大幅に時間があるが、普通電車でどれだけうどん屋を周れるかではなく、一日でどれだけうどんを食べられるか。に変わってきた感がある。

より大きな地図で 7軒目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク。
巡れるよ、超巡れる。巡るだけであれば今回よりももっとたくさんのお店を巡ることは可能だろう。けどこれ、食べるのがアレだからアレだべさ。

次は近くのうどん屋をスルーして、少し離れたうどん屋へ。営業時間と少しの休憩時間(うどん食べてる時間以外のすべての時間は休憩)を得るための関係性のためにそこを選ぶ。

腹ごなしって、歩いて本当にごなせるのか

肉の観光ってなんだ!?!?って思って覗いてみても普通の肉屋で、何かと思ったらこの道が観光通りって名前だったらしい。
肉の観光ってなんだ!?!?って思って覗いてみても普通の肉屋で、何かと思ったらこの道が観光通りって名前だったらしい。
わざわざ遠くの店を選んだので腹ごなしにテクテク歩く。満腹な時は散歩だ。歩いて腹を空かせるのだ。と、歩きながら果たして本当に歩いた方が消化出来るのかと疑問が沸く。
お堀の右側は、2011年日本の庭園ランキングで3位を獲得したという栗林公園。行きたかったけど、余裕が無かった。と、あれ?
お堀の右側は、2011年日本の庭園ランキングで3位を獲得したという栗林公園。行きたかったけど、余裕が無かった。と、あれ?
満腹でじっとしていると、ギュゥゥーっと胃袋に体全体が収縮する様なエネルギーの高まりを感じるが、歩いていると胃が重い。ただただ重い。
あっ、栗林公園の中、野良犬住んでる!ミシュラン観光ガイド三ツ星の場所に野良犬住んでる!!
あっ、栗林公園の中、野良犬住んでる!ミシュラン観光ガイド三ツ星の場所に野良犬住んでる!!
もしかして、身体としては「ちょっと、消化してるんだからおとなしくしててよね!」という感じなのではなかろうか。そんなことを考えていたあたりで到着した。
食べログランキング18位 上原屋本店
食べログランキング18位 上原屋本店

まさかのシステム三連続かぶり

今回周った中で湯がきシステムがあったのは3店舗。それが連続3軒来た。
今回周った中で湯がきシステムがあったのは3店舗。それが連続3軒来た。
何を注文しようかなと思う前に見えたうどんセルフ湯がきシステム。おおっと、しかしそこは避けて注文しよう。と、思ったら「もう、かけ(うどん)しかないんですよ」との声。なんと!
蛇口も完備。
蛇口も完備。
閉店時間が16:00、入店が15:15位。閉店時間ばかりを気にしていたが、閉店時間が近づくだけで麺切れやメニュー減の恐れもあるんだ…。
麺は少し時間が経ってる感じ。出汁が香ばしくて美味しかった。
麺は少し時間が経ってる感じ。出汁が香ばしくて美味しかった。
三連続でかけうどんをいただく。満腹に近いので食べるペースが遅くなっているがそれでも美味しく感じるうどんはすごい。
美味しかったです、ごちそうさま。
美味しかったです、ごちそうさま。
ゆっくり食べていたら、僕の食べ始めから食べ終わりまでに家族席が二回転していた。回転率の速さが尋常じゃない。ファーストフード以上にファーストフードだ、うどん屋さん。
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身体は栄養が欲しいのか、うどんの鮮度が欲しいのか

7軒目を食べ終えて15:30過ぎ。世間ではおやつの時間を少し過ぎたくらいだが、こちらはもう終盤戦。もう迷いなく満腹、呼吸をするのも腹が膨れそうな気がする。しかし、美味いうどんなら食べられる気もする。
ここにきて晴れ間がのぞいてきた。
ここにきて晴れ間がのぞいてきた。
身体は栄養を取るために食物の要否を決めているはずなのに、ピチピチのうどんは欲しくて伸びたうどんは欲しくない。というのも不思議である。栄養分は同じだぞ。

茹でたてのうどんは別バラ気味

身体の理屈は分からないが美味しいうどんを食べるには閉店時間ぎりぎりではいけないと学んだ故、苦しいけれども早めに先を目指す。

より大きな地図で 8軒目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク。
一旦は通り過ぎたお店に戻る。また15分ほどの徒歩。濡れた靴で歩くとすっごく靴ずれするという事を知った。雨の日は長い目の靴下を履いて出かけた方がいい(有益な情報)。
8軒目 食べログランキング19位 誠うどん
8軒目 食べログランキング19位 誠うどん
満身創痍でたどり着いたうどん屋さんはたぬきがデカイ。なんとも落ちつく店構えだ。こちらのお店は一般店。席に座ってオーダーすれば持ってきてくれる、普通のうどん屋さんを思い浮かべればいい。
驚異的な安さ。
驚異的な安さ。
その一般店で驚くほど値段が安い。うどんの値段とは、お金の価値とは何かと考えさせられる。注文はどうするかと考えて、茹で置きのうどんが続いたため茹でたてのうどんが食べたく思う。そこで選んだ釜上げうどん。
まさかの、打つ所から始めてくれた。
まさかの、打つ所から始めてくれた。
釜上げうどんとは、まさに釜から上げた瞬間のうどんの事。注文すると「今から作るのでお時間よろしいですか?」とのこと。今から茹でるとお店も迷惑かなと思うと「お時間さえあれば是非」とのお言葉に甘えさせていただいた。

すると聞こえてきた、ドンドン…トントントントン…という音。えっ、今から作るって、生地打つ所からだったんですか!?なんというサービス精神…。
うおおお、なんという輝き。
うおおお、なんという輝き。
待っている間、備え置きのマンガを読む。食堂的な所でダラダラと漫画を読むのは居心地が良い。テレビではジャニーズの男の子がコーヒー牛乳を買いに行く(良くわからない)ドラマがやっていた。

そこへ釜上げうどんがやってきた。うおおお、なんだこの輝くうどんは。しかもかなり、量が多い。これで、350円…!
光ってるよ、輝いてるよ。エッジ立ってるよ。
光ってるよ、輝いてるよ。エッジ立ってるよ。
本当に茹で上げられた瞬間のうどん。水で締めてもいないので表面が、ぷにゅんぷにゅんしていて口当たりがもの凄くなめらか。絹の様な、という言葉では形容しきれないなめらかさ(絹は舐めたらべっとりする)。

その口当たりから、のべーっと茹だりきってるのではと思ったがとんでもない。モチィッと噛み応えの良いコシもある。はぁ、うどん、ただ塩と小麦粉を練ったものなのに、なんでこんなに色々な表情を見せるのかよ。

苦しい苦しいと思っていたが、茹でたてのうどんはやはり違う。プルンプルンと喉を通る。うどん一つで色々な別バラがあるのであるな。
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流石に厳しい

8軒目を食べ終えて、16時過ぎ。流石に苦しい、本当に苦しい。ここで二本目の胃腸薬ドーピングを投入。胃の中の内容物を増やして本当にお腹が減るのか。わからないが藁にもすがる思いで飲む。

より大きな地図で 9軒目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク。
すぐには向かわずに公園でしばし座る。うん、良い。動かないの、良い。全部がお腹に集中している感覚がある。意識すらもぼーっとするくらい体が消化をがんばっている。
かわいい猫型の椅子っぽいがすりガラス越しのため、こっちを覗いているように見える。
かわいい猫型の椅子っぽいがすりガラス越しのため、こっちを覗いているように見える。
一時間くらい公園にぼーっと座って今回周ったお店と、まだ行っていないお店を眺めていた。

より大きな地図で 9軒目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク。
既に8軒。これから9軒目に差しかかろうという所で、結構行ってるな。と感じていたのだが、全体として見ると行っていないお店の圧倒的な多さ。電車で容易にいけそうな所も10軒弱は残っているという衝撃。

周到に準備すればもっと多く巡ることも、距離の離れた好みのお店ばかりを厳選することも出来るかもしれない。やってみて感じる日帰り青春18うどん旅の更なる可能性。そして香川の底知れぬうどん力。

とりあえず今回は、出来るだけの事をしなければ!と奮起して次のお店に向かった(一時間位座った後)。

やはり歩くより動かない方が腹ごなせる気がする

食べログランキング13位 手打ち十段うどんバカ一代
食べログランキング13位 手打ち十段うどんバカ一代
これまで周ったうどん店は、年配の方が中心となっていて若い人が修行または手伝いでお店が動いているように見受けられたが、こちらのお店は全体として年齢が若い。

釜バターという茹で上げの麺にバターを絡めて食べるメニューが名物という様に新しい風、新鋭という雰囲気を感じさせる。
おぉ、これはしっかり美味い顔しているなぁ。
おぉ、これはしっかり美味い顔しているなぁ。
すっきりと食べるならばこれかと頼んだのはぶっかけうどん小。茹であがり間近だったようで運もある。さっきまではちきれそうだった我がお腹の調子はどうか、おっ、意外とイケる。

ツルツルーっと滑りの良い麺にガシッと歯ごたえがあるが、歯切れのよい麺。すごく気持ちよく食べられる麺だ。
箸で持って写真撮るの、下手だな…(9軒目まで来て)
箸で持って写真撮るの、下手だな…(9軒目まで来て)
お腹の具合が心配だったのだけれど動かずにしっかり休んでからまた食べ始めると、おっ、休憩終わりか。よっしゃもう一回頑張るか。という感じで身体がリフレッシュした感じがある。
レモンのさっぱり効果も大きかった。
レモンのさっぱり効果も大きかった。
腹ごなしの散歩は適量を食べて、まだ更に食べなきゃならない場合(今回の序盤とか)なら効果的かも知れないが、限界間近の場合はじっとしていた方が効果がありそうに思う。

消化に集中しようぜby身体。
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これでラストにいたしましょう

9軒目、なんとか食べきれたといっても流石に限界。18:00前なのでタイムリミットの20:00過ぎまで時間はある…。しばらくじっとしていて最後に一軒だけ行くことにしよう。

より大きな地図で 10軒目 を表示
既に行った場所は黄色、目的地は赤、現在地は人型のマーク。
最後の一軒をどこにするか。と、言ってもこの時間まで営業している店は少ない。現在地から近い所に一軒あるが、そちらは営業時間が20:00からスタート。かなり西の方にも一軒あるが、そこまで行くと終電に間に合わないだろう。

残るは1軒。20:00まで営業していて帰りの駅にも程近い、赤いピンを立てたお店で最後を締めくくろうと思う。しばらくじっとして、いい頃合いになってきたので駅に向かう

ここにきて牙をむく、荒天

駅に到着したら、明らかに様子がおかしい。改札口がてんやわんやの大わらわ。朝の嵐のせいで電車が運休したり、大幅に遅れたりしていたようだ。乗ろうと思った電車が、来ていない。
駅が大混乱。現在、18:46くらいの様ですね。
駅が大混乱。現在、18:46くらいの様ですね。
人気店でも行列無しで入ることが出来たりと、天は我に味方していたと思いきや、ここで牙を剥いてくるか。

落ち着いて、今走っている電車で再度予定を立て直す。目的の駅に到着するのが19:32、目的の駅からうどん屋まで徒歩14分(19:46)、駅まで戻る徒歩で14分(20:00)。目的の駅から大阪への終電が20:10。

10分!移動以外に残された時間は10分。うどん屋さんで食べて出てくるまでに10分か…。イケる…?!無理か…!?もし無理だったら泊まらなければならないのか、特急料金払えば帰れるのか。
よくわかってないまま目的の駅に来ちまったぜ!!
よくわかってないまま目的の駅に来ちまったぜ!!
どうしようか、悩みながらも10軒目を目指すことにした。これが11軒目ならば帰っていたが、今食べているのは9軒なのだ。10軒食べてキリ良く終わりたい。

10分というが、香川のうどん屋は提供までが驚くほど速い。香川のうどん屋の力を信じてこの身を託す。移動は徒歩で計算されているから、走れば私も力になれるだろう!頑張る!

と、思っていたら電車が3分遅延した。マジかよー!!
まさかっ、まさかっ…!!!?
まさかっ、まさかっ…!!!?
一日中歩きとおして痛い足にムチ入れて走る。持久力や瞬発力に大食い力など、体力面でも非常にタフな競技だうどん巡り。

必死に走ってうどん屋が見えてきたが、目をそむけたくなる光景。うどん屋は冷たく固まって僕を拒んでいる。なんだって!!営業時間には間に合ったが、麺切れ終了か!?
開いてました。
開いてました。
意気消沈しながら帰ろうとしたが、よく見たら違うお店。なんだよともう一度気合を入れて走ると見えた。目的のお店、おか泉だ!(食べログランキング 9位)

超早くて美味い

急いで店内に入り、席に着く。メニューを見て、早そうなのはどれかと見比べるが、天ぷらがもの凄く美味しそう(休憩により食欲が復活している)。

ここまでトッピングを抑えていた気持ちが抑えられなくなってきた。だってさ、最後だよ?もうこれ以上は食べなくていいし、食べられないんだよ?と、天ぷらぶっかけうどんを注文した。
うぎゃー、美味そうー!!!
うぎゃー、美味そうー!!!
注文してからの時間が非常に長く感じられる。揚げる音が聞こえてきて、俺の分はまだか…。と思っていたら、来た!店内は客でいっぱいなのに注文してファーストジュワーッで天ぷらうどんが来た!早い!

外でお店の写真を撮ってからこの豪勢な天ぷらぶっかけが供されるまでの時間、わずか5分。カップラーメンでも一から始めたらもっと時間かかるぞ。
麺もいい、いいぞぉーコレ!
麺もいい、いいぞぉーコレ!
天ぷらはシュワシュワいってるし麺もピッチピチ。今回巡った中で唯一の伸びる系の麺。スベスベーっとして噛むと、みにょーんっと伸びる。やはりあるのか香川にはこの麺も。

超早くて美味くて驚くべき高クオリティ。最後まで香川は喜びを与えてくれる。
ペロッと食べきっちゃった。
ペロッと食べきっちゃった。
さっと食べて店を出る。その時間、実に10分。本当に10分で食べて出てこれた。

さぁ、後は駅までまたダッシュだ。食べ終わって駅に向かう道は先ほどの様につらくはなく、清々しささえ感じる道。間に合う、イケるぞ。
この写真だと、電車が今まさに来たっぽいが実際は結構余裕があった。
この写真だと、電車が今まさに来たっぽいが実際は結構余裕があった。
荷物を抱え、息を切らしながら駅の階段を駆け上がる。電車はまだ来ていない。やった、間に合った!ぎりぎり間に合ったことで達成感がある。最後10店舗目、来てよかった!

結果:大阪から香川県日帰り普通電車と徒歩のみで食べログ香川うどんトップ30の内10店を周ることが出来る(しかし10も周らなくてよい)。


※乗ってしばらくしてから気づいたが、勘違いしており終電は30分後の電車であった。しかし、そっちだと日を跨ぐため青春18きっぷにややこしいルールがあったり、その後大幅な遅延があったりと、これに乗れてよかったと思う(言い訳)
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