特集 2013年9月4日

沖縄のお盆をシミュレートしてみた

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沖縄のお盆では仏壇などに供える独特のものが存在する。これを使ってご先祖様気分を味わえないか。
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沖縄のお盆事情

お盆といえば現在はほとんどが新暦に沿って行われますが、沖縄では旧暦のお盆が一般的。年中無休の食堂や商店なども正月と旧盆だけはお休みというところも多いようです。お盆行事は3日間に渡って行われますが、だいたい以下のような感じになっているようです。
旧暦7/13 ウンケー(「お迎え」の意味)
ご先祖様をお迎えする日。

旧暦7/14 ナカヌヒー(中の日)
主に親戚の家を廻って、仏前で挨拶などをする日。

旧暦7/15 ウークイ(「お送り」の意味)
ご馳走や、あの世に持って行く品々、ウチカビ(紙で作ったお金、燃やして送金する)を持たせてご先祖様を送り出す日。
そして沖縄のお盆で目を引くのが数々のお盆グッズ。
ガンシナー:ご先祖様がお土産を持って帰るのに使う運搬具。頭に載せる。
ガンシナー:ご先祖様がお土産を持って帰るのに使う運搬具。頭に載せる。
グーサンウージ:あの世からくるときに転ばないための杖。お土産を持って帰る天秤棒にもなる。
グーサンウージ:あの世からくるときに転ばないための杖。お土産を持って帰る天秤棒にもなる。
チトゥ(お土産用サトウキビ):こちらは杖ではなくお土産用のサトウキビ。
チトゥ(お土産用サトウキビ):こちらは杖ではなくお土産用のサトウキビ。
ウークイカーサ:クワズイモの葉っぱ。これはご先祖様がお土産を包むために使うらしい。
ウークイカーサ:クワズイモの葉っぱ。これはご先祖様がお土産を包むために使うらしい。
ソーローメーシ:ご先祖様が使う箸。メドハギという植物。
ソーローメーシ:ご先祖様が使う箸。メドハギという植物。
ウチカビ:紙製のお金。燃やすことによってご先祖様に送金できるというもの。
ウチカビ:紙製のお金。燃やすことによってご先祖様に送金できるというもの。
これらはそれぞれ意味を持っていて、仏壇に供えられたり、お盆の行事の一環として使われます。
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DEEokinawa編集部で一般的なお盆グッズを用意してみました。これらのグッズはお盆グッズはどのように使われるのか…。
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今回はご先祖様になりきって、お盆を再現。お盆グッズがどのように使われるかシミュレートしてみたいと思います。

旧暦7月13日 ウンケー

(みんなー!1年ぶり!)
(みんなー!1年ぶり!)
旧暦7月13日。お盆の始まりはウンケー(お迎えの意味)から始まります。内地のお盆ではご先祖様はキュウリの馬に乗ってくるそうですが、沖縄のご先祖様は徒歩。その時転ばないように杖として使われるのがサトウキビの杖「グーサンウージ」。これ仏壇に供えられているはずなのですが、いつのタイミングでご先祖様に届くんでしょうか?

聞いたところによれば、今ではご先祖様は歩いて来るんじゃなくて、ジェット機とかで来るというご家庭もあるらしいです。時代を感じますね。
(いやー!家の仏壇が一番落ち着くわ-!)
(いやー!家の仏壇が一番落ち着くわ-!)
そしてやってきたご先祖様。ウンケーでやってきた親戚一同を仏壇から温かく見守っているのではないでしょうか。
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お腹がすいたご先祖様。
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ご先祖様が使う箸はメドハギという植物から作られた「ソーローメーシ」。多分語源は「精霊箸」なんじゃないかと思います。このソーローメーシ、反対側の葉っぱのほうはご先祖様が家に上がるときに足の汚れを落とすのに使われるともいわれています。
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ソーローメーシ、超食べにくい。
重いものを持ち上げると
重いものを持ち上げると
手がプルプルする
手がプルプルする
ソーローメーシを実際使ってみて思ったんですが、これ重いものを食べようとするとかなり大変です。お盆にお供えする料理はなるべく軽いものがいいんじゃないでしょうか。
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旧暦7月14日 ナカヌヒー

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お盆の中日、ナカヌヒーは特に大きな行事は無し。ご先祖様も沖縄の盆踊りであるエイサーの太鼓に耳を傾けながらゆったり過ごしているんじゃないでしょうか。
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おやつとして、仏壇にデーグ(団子)を供える場所もあるようです。デーグは基本的に何の味も付いていないのですが、最近のやつはお供えした後食べやすいように砂糖味になっているようです。

7月15日 ウークイ

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沖縄のお盆最終日のウークイはいよいよご先祖様をお送りする日。実際のウークイについては昔記事になっているので、そちらを参考にしていただければ(ウークイの夜に中野さんのお宅にお邪魔してきた)。
子孫からウチカビをもらって
子孫からウチカビをもらって
お金持ち!
お金持ち!
ウークイではご先祖様をお送りするためにあの世のお金「ウチカビ」を焼いて送金します。生活費なのか、この世とあの世の交通費なのか。
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ウチカビをポケットに入れて、そろそろ帰ろうとするご先祖様。
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クワズイモの葉の「ウークイカーサ」はご先祖様があの世にお土産を持ち帰るための風呂敷の役割を果たすのだそうです。また、短いさとうきび「チトゥ」はあの世へ持って行くお土産になるのだとか。
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そして、左手に持っているのは「ガンシナー」。頭に載せてものを運ぶ運搬器具です。仏壇にはスイカやバナナ、パイナップル(お盆専用のまだ青いもの)が供えられているので、そのあたりをお土産として運ぶのではないでしょうか。
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お土産を頭に載せました。バランスが難しい…。
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最初に杖として使われた「グーサンウージ」はお土産を持って帰る天秤棒代わりにもなるそうです。ということは帰りは杖をついて帰れないので、足の悪いご先祖様はいろいろ大変そうです。天秤棒に「ウークイカーサ」をどうやって付けたらいいのか分かりませんでしたが、総合するとこんな感じでしょうか。
それではまた来年!
それではまた来年!
という感じでご先祖様を送り出して沖縄の旧盆3日目が終了です。

沖縄のお盆は再現できたのか


以上、旧盆グッズを使いつつ沖縄の旧盆の流れをご紹介してみました。お盆にお供えするものや、やることは地域によってまちまちですが、総合すると大体こんな感じなんじゃないでしょうか?

沖縄だけではなく、内地のお盆でも精霊棚だったり、キュウリの馬やナスの牛だったり、いろいろお供え物には意味があるはずです。次回のお盆はみなさんもご先祖様になりきってお盆をシミュレートしてみてはいかがでしょうか?
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