コラボ企画 2013年7月29日

「溶けないチョコ」は本当に溶けないのか

猛暑vs溶けないチョコ
猛暑vs溶けないチョコ
「溶けないチョコ」ベイクは本当に溶けないのか。

1000年ぶりの猛暑といわれる今年の夏、中でも特に暑いと言われる場所に行って本当に溶けないのか実験してみました。

※この企画のリアルタイム更新の模様はこちら
溶けないチョコが本当に溶けないのかどうか、猛暑の中で調査する4人組です。




より大きな地図で 猛暑チョコ を表示
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「とけないチョコ、BAKE(ベイク)を手にもって、日本の熱い場所に行ってみよう!」と思った時、私は考えた。
「体感的には、東京がいちばん熱いよね…? とくに計ったことなんてないけど、東京の道ばたが、いちばん熱いんじゃないのかな…?」
とくに7月の上旬なんて、ひどかったと思う。家から外に出るのをためらうほど、もんのすんごい温度だった。サウナですか? 日焼け機能付きのサウナですよね? という強烈さだった。
そこで、他のメンバーが遠方取材に行く中、私はあえて都内を歩くことにしたのですが…。
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地元駅のドラッグストアで、スプレー式の日焼け止めを購入、シュッシュとぬって、準備万端。
温度計を見たら、10時45分くらいだったのに、既に30度超えておりました。
ベイクは、もちろん、全然とけていません。本当にすごいですね、このチョコ!
とりあえず何個か食べるわたくし。
禁酒してから、甘いものが大好きになってしまい、いやほんと、美味しいです。
指の熱では全くとけないのに、口の中ではホロホロとろけます。
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初めて買いましたよ、都区内フリーパス。
730円で、乗り降り自由です。こういうの買うと、普段移動してる都内でも、すごくワクワクしますね。
旅! っていう感じがします。時間は11時ちょっと前。
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まずは、新宿歌舞伎町へ。
歌舞伎町は24時間、眠らない街ですが、深夜も早朝も人は多いけれど、午前11時くらいは、ちょうど人がいなくなる時間のようでした。
夜のお仕事の方々も、食事などを終えて、帰宅する時間なんでしょうね。
風が吹いていて、静かです。11時11分、気温は32度。
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『ロボットレストラン』の前までやってきました。
歌舞伎町に出来た新名所、ロボット(?)と女性がショーを繰り広げる、
世界的に話題のスポットです。
でも昼前は、チケットセンターすら開いていません。
いつもは店頭展示されている、ロボットたちも、まだいません。
11時19分、気温は34度。午前中にしては、ヒリヒリと熱いです。
さすがロボットレストラン前。
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映画『カイジ2』で、カイジが地下帝国から地上に投げ出される場所、新宿大通りの植え込みでも、気温をはかってみました。
(ものすごく面白い映画ですよ。1を観てなくても全然楽しめます。藤原竜也さんと香川輝之さんの魅力サクレツです。レンタルして、涼しい部屋で観てください。)
じーっと座っていると……暑い! アスファルトのそばが、体感的にはいちばん暑い気がします。
11時52分、気温は34度。
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そういえばアルタ裏で、こんな居酒屋を見つけました。モノノフ=ももいろクローバーZファンのことをそう呼ぶそうですが、こんなコンセプトの居酒屋さん、あるんですね。さすが新宿。ロボットレストランからももクロまで……なんでもありますね。ホットな街です。

さて、どうしよう。
新宿と真反対の場所に移動しよう、と電車に乗りました……。

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ばばばばーん、東京駅到着!! 時刻は12時28分。
平日だけど、ひっきりなしに観光客の皆さんが、写真をとっていきます。
かっこいいですもんね、東京駅。
しかし気温は34度。たいして高くありません。
いやまあ暑いんですけども。じゅうぶんに暑いんだけどもね!
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東京駅前の新施設、KITTEを通りがかったら、沖縄物産フェアをやっておりました。
泡盛の試飲がたくさん……(飲みませんでしたけども)。
沖縄にも、ベイク持って、温度はかりに行きたかったな~、と思いました。
でも沖縄って、最高気温は本州より低いみたいですね。
アツアツに照らされた砂浜とかは、熱いかもしれないけれど…。
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丸ノ内に移動しました。ビジネスマンがいる場所って暑そう! コンクリートジャングル!
っていうイメージで来たんですけども、
丸ノ内のような、おおきな会社のある場所は、ビルの冷気がもれてきたり、こまめに路上が緑化されたりしていて、全然暑くないんですね。
道ばたのベンチで、お弁当箱ひろげて食べてる女性も、いました。酷暑の中でお弁当って食べないですから、その程度の気温だということです。
はかってみたら、やはり低い、30度くらい。
時刻は12時53分。

都内の暑い街って、一体どこなんだろ?
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なんとなくイメージで熱そうな街かな……と思って、来てしまいました、秋葉原!
平日ですが、たくさん買い物客がいます。
このTシャツもいいですね、499円。安い上に、ヘビーウェイトで丈夫で、外国人向けなのか、XLサイズもありました。
しかし気温はさほど高くなく、32度。あれ? あれれ?
時刻は13時15分。
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秋葉原、小さなお店がいっぱいある所を歩いて、「室外機がないかなー」「熱風出てないかなー」「熱風出てたら、絶対暑いよねー」と探したんですけど、全然ありませんでした。なんてこったい。秋葉原、ちゃんとしてるなあ!
改めてチェックすると、なにげに綺麗な街なんですよ、アキバ。
どんどん更新されていっている街ですもんね。仕方ない。

もっと熱そうな街に、移動せねば…!
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そんなわけで、やってきました渋谷スクランブル交差点!
14時40分、気温は35度! おお、熱いじゃないか!
そしてベイクを手にとってみました。とける気配なし。
ザ・夏チョコ! ですね。
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屋上って熱いんじゃないかな…と思い、渋谷東急屋上にやってまいりました。
でも、あれ、すずしい……? 気温は32度に下降。
空も、くもってきました。これで雨が降ったら、一気に温度が下がるんでしょうね。
東京って熱帯になってきてますよね、最近…。
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「渋谷駅、旧東横線ホーム入り口付近が暑いですよ~」と、編集部から情報いただき、行ってみたんですが、それほどでもなかったです、32度…。
ただ、冷房された施設と施設の合間の部分なので、歩いて移動していると、身体が暑く感じるのかもしれません。
こういう「実際計ったら、それほどでもない、体感的に暑いスポット」って、結構あるのかも。
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結果、この日の東京は、暑いけど、すっごく暑い日ほどは暑くありませんでした。
汗もかかなかったです。

遠方取材組が、すごい数値をたたき出している中、私は非常に悔しかったです。
東京こんなんじゃないんだよ、本気出したらすごいんだよ! と。
本気出した日、ロボットレストラン前は、スクランブル交差点は、何度になるんだろう!?
しばらく、温度計とベイクを持って歩いて、その日を待ちたいと思います!
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チョコ以上に私が溶けそうな暑さでした!
チョコ以上に私が溶けそうな暑さでした!
「できない」と言われると本当にそうなのかと疑いたくなる。そんな心理をくすぐるチョコ、それが森永「ベイク」である。チョコなのに溶けないらしい。パッケージにもそう書いてある。

そう言われると溶かしたい。本来は絶対に嫌だけれどベトベトにしてやりたくなるのだ。ということで、ベイクを溶かすためだけに日本一暑い街「群馬県・館林」に飛んだ。

日本一暑い街の一つ「館林」

この時期テレビを見ていると必ず猛暑のニュースが流れる。そんなニュースで必ず映るのが「埼玉・熊谷」か「群馬・館林」である。どちらも日本一暑い街を売りにしている。コチラとしては快適に過ごしたいので、日本一暑くなくていいのだけれど、今回はベイクを溶かすべくその日本一を求めた。
ということで館林にやってきました!
ということで館林にやってきました!
熊谷と館林で悩んだが、そもそもあまり行く機会がないという理由で群馬を選んだ。普段、群馬に行く理由なんてないのだ。

電車を降りてすぐに思う。熊谷は知らないが館林は暑いと。正しい選択だった。駅に暑さ対策として扇風機が置いてあるし、駅前にはボタンを押せばミストが出る装置もある。正真正銘の猛暑の国だ。
そんな猛暑の国のアメダス
そんな猛暑の国のアメダス
駅からベイクをギュッと掴み、気温や湿度を調べる「アメダス」に向かった。多くのアメダスは芝生の上などにあるのだけれど、館林のアメダスはコンクリの上に芝生を模した絨毯が敷かれ設置されている。より暑い数字が出そうな気がする。
アメダス前は36℃
アメダス前は36℃
地面は48℃(水温なら人が入れる温度ではない)
地面は48℃(水温なら人が入れる温度ではない)
温度計はそれぞれ期待通りの数字を示している。普通のチョコなら溶けてなんら不思議はない。ということで道にベイクを放置してひたすら待つ。影がないので待つ私もベイクと同じように暑い。私がベイクならすで溶けているだろう。私はそのような我慢をしないタイプである。率先して溶けるタイプなのだ。
期待できそうだけど、
期待できそうだけど、
溶けなかった
溶けなかった
炎天下で20分ほどベイクを放置した。地面は50℃弱。絶対に溶けると思うではないか。でも、溶けない。私ばかりが体力を消耗し、ベイクにはなんら変化はなかった。進学校の特待生のようにクール。東大とかに行くタイプのチョコだ。
食べたけどやっぱり溶けてなかった!(私はもはや溶けている)
食べたけどやっぱり溶けてなかった!(私はもはや溶けている)

虫眼鏡で溶かす

アメダスを後にして、通りすがりの人に館林にダチョウがいると聞いたので、その場所までベイクを握って1時間以上歩いた。ダチョウがいる場所はなんだか暑い気がしたのだ。しかし、その場所までも十分に暑く、さらに辿り着いたその場所にダチョウは存在せず、仕方なく館林駅に戻った。
駅前の観光案内所へ
駅前の観光案内所へ
駅前にある観光案内所で「館林で一番暑いのはどこですか?」と聞いた。暑い館林の中でも特別に暑い場所があるはずだ。ベイクを溶かすためならどこへでも行く覚悟である。私にはそのようなしつこさがあるのだ。

そんな覚悟の私に観光案内所の人は「駅前です」と教えてくれた。アメダスもダチョウもいらなかった。暑い中3時間ほど歩いたが答えは駅前。近かった。
ということで、教えてもらった駅前で溶かす
ということで、教えてもらった駅前で溶かす
意地でも溶かす
意地でも溶かす
ただ置いておくだけでは溶けそうにないので、黒い紙の上にベイクを乗せ、さらに虫眼鏡でベイクに光を集めた。溶かしたい一心なのだ。明けない夜がないように、やまない雨がないように、溶けないチョコもないのだ。姑息にでも溶かすのだ。
でも、溶けない! 若干焼けただけだった
でも、溶けない! 若干焼けただけだった
驚くほどに溶けなかった。赤ん坊にパンチされた格闘家のように痛くもかゆくもないようだ。情というものがないのだろうか。こっちはベイクを溶かすためだけに館林に来て、かれこれ5時間である。それでも溶けないのだ。

私の親がこの様子を見たら息子は何をしているのだろう、と思うだろう。溶けたところでそう思うだろうが溶けて欲しいのだ。息子の仕事はチョコを溶かすことなのだ。
ベンチに放置していた温度計は50℃! なのに溶けない!
ベンチに放置していた温度計は50℃! なのに溶けない!
あきらめてベイクを口に放り込んだら口の中でベイクが溶けた。口溶けである。暑くても溶けないけれど、私の口の中ではベイクは溶けるのだ。ツンデレとはきっとこういうことだと思う。

そう考えると彼女にしたいタイプである。美味しいし。空気が読めない天然タイプの女性。私の好みではないか。こちらがベイクのそのようなチャーミングさに溶かされた気がした。

暑さで私の脳が溶けた結果の結論だと思う。
そう思うとベイクがより美味しかった!
そう思うとベイクがより美味しかった!

私は溶けていた

チョコを溶かしたいばかりに、はりきって炎天下を歩いたけれど、あきらかに私の方が溶けそうだった。途中から「チョコが溶けることに意味があるのか」と答えがないようなことを考えていた。というか誰もチョコが溶けることを求めていないのだ。溶けないチョコ、素晴らしいではないか。そんなこと知っていたけれど改めてそう気がついた猛暑の一日だった。
着いた瞬間にそう思った!
着いた瞬間にそう思った!
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日本最アツの地、甲府

「手で溶けない」と謳っている焼きチョコ「BAKE」を溶かしてやるべく、今シーズン最高気温の38.9℃をたたき出した山梨県甲府へ向かうことに。
甲府行きの始発駅・新宿の気温は約28℃。まだまだ。
甲府行きの始発駅・新宿の気温は約28℃。まだまだ。
ちなみにこの電車の車窓から、アロハシャツでなにやら農作業をしているおじさんが見えた(写真は撮れず)。もしかして甲府行きのつもりがブラジルのコーヒー農園行きか何かに乗ってしまったかと一瞬焦ったが、そのまま無事、甲府駅に着いた。
甲府駅・武田信玄公像前。
甲府駅・武田信玄公像前。
着くなりこの有様である。駅前で信玄公がニラミをきかすも、気温は上がるばかり。日なたでの測定なので正確な気温ではないが、それにしたってほぼ体温。

幸いなことに湿度が低く、風さえ吹けばさっと汗が乾き体感温度も5℃ぐらい下がる。それでも暑いことに代わりはないが。
そして、BAKEは溶ける気配も見せずサクサクのまま。

昼食もアツいやつをいただく

着いたのが昼前だったので、まずは腹ごしらえをすることに。
Twitterで「山梨でごはん食べるとしたらなに?」と事前に美味いモノ調査をしていたのだが、返ってくる答えの大半は「ほうとう」一択。
木枯らしが吹くような季節ならばほうとうも美味かろうが、存念ながら今、外は体温である。
山梨名物、ぐつぐつと煮立つほうとう。
山梨名物、ぐつぐつと煮立つほうとう。
…で、結局のところ「暑いところで熱いほうとうを食べたらビジュアル的に面白いかな」という誘惑に負けて、ほうとう屋さんでほうとうを頼んでしまった。

しかし熱いのを覚悟で注文してはみたが、ガスコンロでグッツグツに煮込みながら食べるタイプのやつが来るのは完全に予想外だった。そこまでの覚悟はなかったのだ。
美味いけど、目が死んでる。腰も引けている。
美味いけど、目が死んでる。腰も引けている。
ほうとう、さすが名物だけあって非常に美味しかった。次はぜひ冬に食べよう。
ガスコンロの近くでも溶ける様子はない。
ガスコンロの近くでも溶ける様子はない。
ほうとうに追加でB級グルメでお馴染み鶏モツ煮まで平らげたので、すっかり満腹だ。
外に出て、デザートにチョコでもいただこう。ちなみに気温はほうとう食ってる間に37℃を超えていた。微熱だ。
しかしBAKEは依然元気だ。手に取ってもチョコで指がベトつくということはなく、しかし口に入れるとサクッ、とろり、ととろけてしまう。まったくもって謎のチョコだ。
サクッ、とろー。ふしぎー。あと、あつーい。
サクッ、とろー。ふしぎー。あと、あつーい。

午後からはもう気温上がりっぱなし

甲府に到着した時、駅の観光案内所で「この辺りで特に暑いところってありませんか」と訊ねたのだが、案内所のお姉さんは首を傾げるばかりだった。
なんだ不親切だなぁ…と少しだけムッとしたのだが、今思えばお姉さんが首を傾げるのも当然だった。どこに行こうが全域が特に暑いのだ、甲府。
高台にある舞鶴城公園(甲府城跡)もこの有様。
高台にある舞鶴城公園(甲府城跡)もこの有様。
休憩がてら甲府駅周辺を見下ろす高台の舞鶴城公園を訪れた。いい加減もう暑すぎるので、高台の涼しそうなところで一休みしたいと思ったのだが、これは失敗した。熱をたっぷり貯め込んだ石垣からの輻射熱で皮膚がチリチリと痛いくらいに暑い。

あと、このぐらいから温度計の湿度表示の辺りがおかしくなり始めた。
東京に戻ったら表示も復旧したので、どうやら一時的に熱で狂っていたようだ。
30℃を切った渋谷ヒカリエ前での表示。直ってる。
30℃を切った渋谷ヒカリエ前での表示。直ってる。
13時30分を過ぎた頃から、どこに行ってもだいたい38℃を超えるようになってしまった。
駅に近いワイナリー前。まだ気温は上がる。
駅に近いワイナリー前。まだ気温は上がる。
そして超えてはいけないラインを突破。
そして超えてはいけないラインを突破。
最終的には、14時10分ごろの「40.5℃」が本日の計測最高気温だった。
そして、そんな気温でもまったく溶けるそぶりすら見せないBAKE。あまりにも溶けないので逆に心配になってきた。この気温に晒されてたら、プラスチックや樹脂だってモノによっちゃそろそろ柔らかくなるぞ。
風呂というか、とにかく水をかぶりたかった。
風呂というか、とにかく水をかぶりたかった。
14時48分。リアルタイム更新は15時までという話ではあったが、そろそろ足元がふらついてきたのでギブアップ。
ちょうど目の前に「太宰治が通った」と銘打たれた銭湯があったので、汗を流してから東京に戻ります。
BAKEはもちろん溶けていない。もう「だいたい何があっても溶けない」ってことでいいと思う。

甲府の気温をもってしても溶けないのだから、あとはもう火山の噴火口に投げ込むとか、それぐらいしかBAKEを溶かす手立てはないように思う。
あと、気温とは別に、富士山の世界遺産認定もアツいことになっていた。たぶんあちこちの飲食店で「富士山盛り」やっていそうな気がするので、今度はそれを食べに訪れたい。
大根おろしで富士山っぽさをさらに演出。
大根おろしで富士山っぽさをさらに演出。
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迷走の後、砂丘にチョコを埋める
迷走の後、砂丘にチョコを埋める
どんなに暑くても絶対溶けないチョコレートがあるという。
ホントに?

これだけ猛暑だってのに溶けないチョコレートってそれチョコレートなのか?

それほど言うなら暑いところに行ってドロドロに溶かしてやりたい。

砂丘が暑いと聞いたので浜松へ

編集部の安藤さんに「浜松の中田島砂丘がとにかく暑かった」という情報をもらった。

中田島砂丘。

ぼくは曲がりなりにも鳥取県出身なので、日本三大砂丘として鳥取砂丘、猿ヶ森砂丘(青森)と一緒に名前が挙がる中田島砂丘は聞いたことがある。

日本三大を名乗る資格があるのかどうか、見届けたいという気持ちもあり、ぼくは溶けないというチョコレート「ベイク」を携え、浜松へ向かった。

浜松、そんなに暑くない

新幹線で1時間ちょっと、浜松はあっという間だ。
浜松着いた
浜松着いた
新幹線を降りた瞬間、暑いとも寒いとも言えない温度。あれおかしい。今年猛暑だって聞いたんだけど、なにかの聞き間違いか?
浜松着いた
30℃に届きそうで届かない
新幹線のホームで気温を計ったものの、29.5℃前後を保ったまま、30℃を越えることはなく、風が吹きこむとすこし涼しいぐらいの温度だ。
涼し気な噴水がお出迎え
涼し気な噴水がお出迎え
駅前では、楽器の街らしく爽やかなショパンの英雄ポロネーズとともに、すずしげな噴水ショーが行われている。

奥の緑の塊は、よく見ると浜松のゆるキャラ「出世大名家康くん」だ。
気温はホームで計ったときよりさらに下がった……
気温はホームで計ったときよりさらに下がった……
気温は28.4℃。噴水や爽やかな音楽のおかげでそんなに暑くなく実に快適だ。

チョコレートが溶かすため、暑いところにきたつもりが、こんなに涼しげな場所にきてしまった。

浜松でいちばん暑い場所をきく

中田島砂丘に行くつもりでやって来たのだが、駅前の快適な涼しさに危機感をいだき、いちおう、浜松市はどこがいちばん暑いのか、観光インフォメーションセンターできいてみることにした。
浜松市のことはここで聞くのが一番だろう
浜松市のことはここで聞くのが一番だろう
ーー暑い場所を探してるんですが……浜松市でいちばん暑い場所ってどこですかね?
「暑いばしょ? ですか? テレビかなにかですか?」

ーーいや、テレビじゃないんですけど……チョコレートが溶けるぐらい暑い場所をさがしてこいって言われて……。

職員のおじさんにはぼくの唐突な質問に戸惑いながらも、天竜区の佐久間ダムあたりが一番暑いんじゃないか? と、教えてくれた。

天竜か、いかにも遠そうな地名……。

ーーちなみにそこって、時間どれぐらいかかりますか?
「車で二時間、電車だと豊橋から出てる飯田線に乗らないとだめですね……」

同じ市内に行くのに、鉄道だと隣の県から出てる電車に乗らないと行けないってどれほど秘境なのか。

「佐久間ダムで川がせき止められちゃって、下流は水が少ないから谷間が盆地みたいになって暑くなるんですよ」

職員のおじさんに教えてもらう真偽不明の佐久間ダムの豆ちしきばかり増えていく。
中田島砂丘はバスで20分ほど
中田島砂丘はバスで20分ほど
ーーすみません、中田島砂丘も暑いって聞いたんですけど、どうですか?
「砂丘ねえ、どうかな? 照り返しでちょっとは暑いかも」

大丈夫か浜松。

そのうち、東京都内や館林、甲府に行ったほかのライターから続々と30℃超えのツィートが入ってくる。

負けていられない、早く中田島砂丘へ行かねば。職員のおじさんに、バスのりばを聞いて砂丘へ向かう。

やっぱりそんなに暑くない

バスに20分ほど乗り、中田島砂丘に到着。
荒涼とした景色だけど、そんなに暑くはない
荒涼とした景色だけど、そんなに暑くはない
砂からの照り返しで足下は「暑い」というより「熱い」のだけど、気温はなかなか30℃に届かず、28.8℃。やる気あるのか。

砂の温度を直接計ってみると……。
出ました! 40℃超え!
出ました! 40℃超え!
でた、42.8℃。さすが砂、蓄熱性能の高さには眼を見張るものがある。

42.8℃なんて温度、砂でドーピングしないかぎり、多治見や熊谷でさえなかなか出ないはずだ。

見たか、砂丘の威力。

ぼくは、鳥取出身者として、中田島砂丘をちょっと下に見ていたところがあったかもしれない。
でもいまは違う、あすからは同じ砂丘仲間として、青森の猿ヶ森砂丘とともに頑張っていきたいという思いが芽生えた。

そんな中田島砂丘の砂の中に「ベイク」を突っ込んでしばらく放置すれば、さすがに「ベイク」も音を上げて溶けるに違いない。
30分ほど放置しました
30分ほど放置しました

でも溶けなかった

キス釣りをしてるおっちゃんがいた
キス釣りをしてるおっちゃんがいた
「ベイク」を砂の中に放置し、釣りしてるおっちゃんと「釣れますか?」「いやー、あんまりですねー」みたいな定番のやり取りをしている間に30分ほど経過。

果たして「ベイク」はどれほど溶けているのか?
30分放置した「ベイク」温度はすこしさがって41.6℃になっていた
30分放置した「ベイク」温度はすこしさがって41.6℃になっていた
全然とけてない
全然とけてない
ベタベタもしてない
ベタベタもしてない
しかもちょっとおいしくなってる
しかもちょっとおいしくなってる
40℃超の砂の中に30分放置した「ベイク」は全く変化なく、むしろちょっと温かくなっており、中身はしっとりで美味しくなっていた。

砂丘を代表してあやまりたい

どんなに暑くても絶対に溶けないチョコレート「ベイク」は、砂丘の熱をもってしても溶けなかった。その看板に偽りはなかった。

いくら、溶けないと言ってもしょせんチョコレートだろうがとナメてかかっていたけれど、その思いは間違いであった。

鳥取、中田島、猿ケ森の三大砂丘を代表してあやまりたいと思う。

すまんかった。
チョコレートに負けた記念に食べた餃子は涙の味が……
チョコレートに負けた記念に食べた餃子は涙の味が……
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